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お酒が歯周病を悪化させる!?アルコールが及ぼす影響とは?

こんにちは。石川県金沢市で開業しております白根歯科クリニック院長の白根和明です。

生活習慣病の一つと言われる「歯周病」ですが、近年の研究では飲酒によるリスクも指摘されています。

飲酒後のケアが疎かになったり、アルコールによる脱水作用で唾液量が減少したり、歯周病を悪化させるリスクもあるのです。

また、近年の研究ではアルコールの摂取が歯周病を進行させるという結果が報告されています。

この記事では、アルコールが歯周病に与える影響について詳しく解説します。

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1.歯周病とは?


歯周病は、歯を支える組織が炎症により破壊される病気であり、成人の歯の喪失の主な原因の一つです。

初期段階では歯肉炎として現れ、歯茎が赤く腫れたり、磨いた時に出血したりします。

放置すると、歯茎が後退し、歯を支える骨が徐々に失われ、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

生活習慣病の一つであり、成人の8割が罹患していると言われる病気です。

2.お酒が与える影響とは?


過度な飲酒は体全体の健康に悪影響を及ぼしますが、お口の健康に及ぼす影響は特に重要です。

アルコールが歯周病に与える具体的な影響には、以下のようなものがあります。

①アルコールの作用によりケアが疎かになる


お酒を飲むと酔っ払ったり、眠くなったり、歯磨きが面倒に感じることもあるでしょう。

アルコールにより動きが緩慢になり、非飲酒時と比べてブラッシングなどの口腔ケアが疎かになりがちです。

飲酒後に歯を磨かず寝てしまうなどの行為は、歯周病のリスクを高めるため注意しましょう。

②アルコールの脱水作用で唾液量が減少する


アルコールには強い利尿作用があり、体内の水分が排出されやすくなり脱水状態になります。

唾液の減少により口内が乾燥すると、自浄作用が低下し、細菌が増加。

その結果、歯周病を引き起こす細菌が繁殖しやすくなります。

③炭酸により口腔内が酸性になる


特に炭酸を含むお酒は、口腔内を酸性にするため、歯のエナメル質が溶けやすくなります。

口腔内が酸性になることで歯周病だけでなく、虫歯のリスクも高まります。

3.アルコールの摂取が歯周病を悪化させる結果も報告されている



岡山大学が行った研究によれば、アルコール摂取が歯周病の進行に影響を及ぼす可能性があることが示されています。

歯周病のないラットにアルコールを摂取させると、水分を摂取させるよりも炎症を起こすリスクが増加したとの結果に。

また、多くの病気の発症と進行に影響する活性酵素とアルコール摂取の影響を検証した実験では、アルコールを摂取したラットの歯肉で活性酸素が増え、抗酸化力が低下したとのことでした。

これらの研究結果から、アルコールの摂取が歯周病の進行や悪化に影響を及ぼすことが分かります。

参照元:「過剰なアルコール摂取が歯周病を悪化させる」岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

<まとめ>適度な飲酒とケアを心がけよう


今回は、アルコールが歯周病に与える影響について詳しく解説しました。

近年の研究では、飲酒によるアルコール摂取が歯周病の悪化につながるとの研究結果も報告されています。

過度な飲酒は口内の健康だけでなく、体全体の健康にも悪影響を及ぼします。

節度を持った飲酒や飲酒後の口腔ケアをしっかり行い、健康維持に努めましょう。


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comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone
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