歯周病予防につながる食べ物は?歯茎の健康を保つ方法を解説!
こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。
「虫歯ではないのに、歯茎から出血が増えた」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
歯茎からの出血は歯周病の初期症状かもしれません。歯周病の原因には様々な要因がありますが、実は食生活も大きく影響しています。栄養バランスの欠いた食事は、免疫力低下を招き、歯周病のような感染症に罹患しやすくなるのです。
今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説します。
歯周病は感染症であり、生活習慣病の一つです。冒頭でもお伝えした通り、栄養バランスの欠いた食事は、免疫力を低下させ、歯周病を引き起こすリスクが高まります。感染症を予防するためには、栄養バランスのとれた食事を摂取し、免疫力を上げることが重要なのです。
歯周病は感染症の一つであり、全身の病気を引き起こす原因になります。
歯周病のサインである歯茎からの出血を放っておくと、歯周ポケットが深くなり、さらに細菌の繁殖が進行します。炎症を起こすと毒性物質が歯肉の血管から全身に侵入し、さまざまな疾患を引き起こすのです。
全身に影響する疾患の具体例
•糖尿病
•早産
•低体重児出産
•肥満
•心筋梗塞・脳梗塞
歯周病は、糖尿病の人に多いと言われていて、治りにくいと報告されています。糖分が多い食べ物以外にも、高カロリー・高脂肪・塩分を控えた食事を摂って予防しましょう。
参考元:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
厚生労働省のデータによると、成人の80%前後が罹患していると報告があります。また、2018年に歯科医院で実施された全国抜歯原因調査によると、歯を失う原因の1位が「歯周病」でした。同じく歯を失う原因に「虫歯」が挙げられますが、歯周病の割合が上回っているのが現状です。
歯周病が原因で歯を失う方の割合を年代別に見ると、50代以降にかけて大幅に増加。20代以降の若年層の割合は少ないですが、40代以降は増加傾向となっています。
参考元:Let’s8020(8020推進財団)
参考元:厚生労働省e-ヘルスネット
歯周病を予防するためには、歯茎を健康の保つ栄養素が必要です。歯周組織はコラーゲン繊維から構成されるため、ビタミンCなどの栄養素が重要になります。
歯周病を予防する主な食べ物は以下の通りです。
•ビタミンC
•乳製品
•食物繊維
歯周病予防に必要な栄養素と摂取方法について解説します。
①ビタミンC
ビタミンCにはコラーゲン合成促進効果があり、歯周病予防に高い効果を発揮します。歯茎はコラーゲン繊維から構成されており、歯と歯茎、歯槽骨を結びつける役割があるのです。
歯周病になると歯茎のコラーゲン組織が壊れ、歯茎の腫れや出血などの症状が出現します。ビタミンCは、壊れたコラーゲン繊維の再生を促す効果があるため、歯茎の健康を保つために欠かせないのです。
ビタミンCは、体内で作れないため食事からの摂取量が必要です。厚生労働省が推奨する成人の1日の摂取量の目安は100gであり、年齢によって必要量は異なります。
主にオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、ブロッコリーやイチゴなどの野菜や果物などに含まれており、食事から摂取が可能です。ただし、不規則な生活や栄養バランスの偏りがある場合は、サプリメントで補う方法もあります。
※参考元:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」
②乳製品
乳製品には、歯や歯茎を作るために必要なタンパク質が多く含まれています。また、強い歯と歯茎を維持するために必要なカルシウムも含まれ、歯茎の健康をサポートする栄養素です。
歯周病は歯の土台である歯槽骨を溶かすため、歯茎だけでなく、強い歯や骨を維持する必要があります。また、先ほどのビタミンCは、タンパク質とカルシウムを繋げる接着剤の役割を果たすため、ビタミンと乳製品をバランス良く摂取しましょう。
乳製品の具体的な食べ物は以下になります。
•牛乳
•ヨーグルト
•チーズ
乳製品には唾液の分泌を促進や、唾液の質を向上させる働きもあります。
③食物繊維
食物繊維は歯に付着しにくく、他の食品よりもプラークが溜まりにくい特徴があります。また、しっかり噛むことで唾液の分泌を促す効果もあるのです。
唾液の分泌を促すことでお口の浄化作用や殺菌作用につながり、歯周病菌を減らす効果が期待できます。
食物繊維が含まれている食べ物は以下の通りです。
•アスパラガス
•キャベツ
•芋類
•きのこ類
•にんじん
•ブロッコリー
•じゃがいも
•りんご
しっかり噛むことで歯や粘膜の表面の清掃にもつながります。
歯周病を予防するためにはバランスのとれた食事が大切です。不規則な生活などで食生活が乱れがちな方は、サプリメントで栄養補助をしましょう。
ただし、サプリメントはあくまで栄養の補助であり、基本は日々の食事から栄養素を摂取する必要があります。また、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす危険性もあるため、バランスのとれた食事にプラスしてサプリメントを摂取してください。
持病や服用中のお薬によってはサプリメントが悪影響を及ぼす危険性もあるため、服用前にかかりつけの医師に相談しましょう。
今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説しました。
歯周病は感染症の一つであり、生活習慣病です。偏った食事を摂ると免疫力が低下し、歯周病のリスクが高まります。また、全身の病気を引き起こす危険性もあるため、栄養バランスのとれた食生活を心がけ、免疫力を上げることが大切です。
ただし、栄養バランスがとれた食生活だけでなく、日々のブラッシングや定期検診も重要になります。生活習慣を見直して、歯茎の健康を保ちましょう。
「虫歯ではないのに、歯茎から出血が増えた」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
歯茎からの出血は歯周病の初期症状かもしれません。歯周病の原因には様々な要因がありますが、実は食生活も大きく影響しています。栄養バランスの欠いた食事は、免疫力低下を招き、歯周病のような感染症に罹患しやすくなるのです。
今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説します。
1.歯周病と食生活の関係
歯周病は感染症であり、生活習慣病の一つです。冒頭でもお伝えした通り、栄養バランスの欠いた食事は、免疫力を低下させ、歯周病を引き起こすリスクが高まります。感染症を予防するためには、栄養バランスのとれた食事を摂取し、免疫力を上げることが重要なのです。
1-1.歯周病は全身に影響する
歯周病は感染症の一つであり、全身の病気を引き起こす原因になります。
歯周病のサインである歯茎からの出血を放っておくと、歯周ポケットが深くなり、さらに細菌の繁殖が進行します。炎症を起こすと毒性物質が歯肉の血管から全身に侵入し、さまざまな疾患を引き起こすのです。
全身に影響する疾患の具体例
•糖尿病
•早産
•低体重児出産
•肥満
•心筋梗塞・脳梗塞
歯周病は、糖尿病の人に多いと言われていて、治りにくいと報告されています。糖分が多い食べ物以外にも、高カロリー・高脂肪・塩分を控えた食事を摂って予防しましょう。
参考元:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
1-2.歯を失う原因の1位が歯周病
厚生労働省のデータによると、成人の80%前後が罹患していると報告があります。また、2018年に歯科医院で実施された全国抜歯原因調査によると、歯を失う原因の1位が「歯周病」でした。同じく歯を失う原因に「虫歯」が挙げられますが、歯周病の割合が上回っているのが現状です。
歯周病が原因で歯を失う方の割合を年代別に見ると、50代以降にかけて大幅に増加。20代以降の若年層の割合は少ないですが、40代以降は増加傾向となっています。
参考元:Let’s8020(8020推進財団)
参考元:厚生労働省e-ヘルスネット
2.歯周病を予防する主な食べ物
歯周病を予防するためには、歯茎を健康の保つ栄養素が必要です。歯周組織はコラーゲン繊維から構成されるため、ビタミンCなどの栄養素が重要になります。
歯周病を予防する主な食べ物は以下の通りです。
•ビタミンC
•乳製品
•食物繊維
歯周病予防に必要な栄養素と摂取方法について解説します。
①ビタミンC
ビタミンCにはコラーゲン合成促進効果があり、歯周病予防に高い効果を発揮します。歯茎はコラーゲン繊維から構成されており、歯と歯茎、歯槽骨を結びつける役割があるのです。
歯周病になると歯茎のコラーゲン組織が壊れ、歯茎の腫れや出血などの症状が出現します。ビタミンCは、壊れたコラーゲン繊維の再生を促す効果があるため、歯茎の健康を保つために欠かせないのです。
ビタミンCは、体内で作れないため食事からの摂取量が必要です。厚生労働省が推奨する成人の1日の摂取量の目安は100gであり、年齢によって必要量は異なります。
主にオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、ブロッコリーやイチゴなどの野菜や果物などに含まれており、食事から摂取が可能です。ただし、不規則な生活や栄養バランスの偏りがある場合は、サプリメントで補う方法もあります。
※参考元:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」
②乳製品
乳製品には、歯や歯茎を作るために必要なタンパク質が多く含まれています。また、強い歯と歯茎を維持するために必要なカルシウムも含まれ、歯茎の健康をサポートする栄養素です。
歯周病は歯の土台である歯槽骨を溶かすため、歯茎だけでなく、強い歯や骨を維持する必要があります。また、先ほどのビタミンCは、タンパク質とカルシウムを繋げる接着剤の役割を果たすため、ビタミンと乳製品をバランス良く摂取しましょう。
乳製品の具体的な食べ物は以下になります。
•牛乳
•ヨーグルト
•チーズ
乳製品には唾液の分泌を促進や、唾液の質を向上させる働きもあります。
③食物繊維
食物繊維は歯に付着しにくく、他の食品よりもプラークが溜まりにくい特徴があります。また、しっかり噛むことで唾液の分泌を促す効果もあるのです。
唾液の分泌を促すことでお口の浄化作用や殺菌作用につながり、歯周病菌を減らす効果が期待できます。
食物繊維が含まれている食べ物は以下の通りです。
•アスパラガス
•キャベツ
•芋類
•きのこ類
•にんじん
•ブロッコリー
•じゃがいも
•りんご
しっかり噛むことで歯や粘膜の表面の清掃にもつながります。
3.歯周病予防にはバランスの良い食生活が大切
歯周病を予防するためにはバランスのとれた食事が大切です。不規則な生活などで食生活が乱れがちな方は、サプリメントで栄養補助をしましょう。
ただし、サプリメントはあくまで栄養の補助であり、基本は日々の食事から栄養素を摂取する必要があります。また、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす危険性もあるため、バランスのとれた食事にプラスしてサプリメントを摂取してください。
持病や服用中のお薬によってはサプリメントが悪影響を及ぼす危険性もあるため、服用前にかかりつけの医師に相談しましょう。
<まとめ>歯周病予防には生活習慣を見直そう
今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説しました。
歯周病は感染症の一つであり、生活習慣病です。偏った食事を摂ると免疫力が低下し、歯周病のリスクが高まります。また、全身の病気を引き起こす危険性もあるため、栄養バランスのとれた食生活を心がけ、免疫力を上げることが大切です。
ただし、栄養バランスがとれた食生活だけでなく、日々のブラッシングや定期検診も重要になります。生活習慣を見直して、歯茎の健康を保ちましょう。