石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

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歯周病予防につながる食べ物は?歯茎の健康を保つ方法を解説!

こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。

「虫歯ではないのに、歯茎から出血が増えた」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

歯茎からの出血は歯周病の初期症状かもしれません。歯周病の原因には様々な要因がありますが、実は食生活も大きく影響しています。栄養バランスの欠いた食事は、免疫力低下を招き、歯周病のような感染症に罹患しやすくなるのです。

今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説します。

1.歯周病と食生活の関係



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歯周病は感染症であり、生活習慣病の一つです。冒頭でもお伝えした通り、栄養バランスの欠いた食事は、免疫力を低下させ、歯周病を引き起こすリスクが高まります。感染症を予防するためには、栄養バランスのとれた食事を摂取し、免疫力を上げることが重要なのです。

1-1.歯周病は全身に影響する



歯周病は感染症の一つであり、全身の病気を引き起こす原因になります。

歯周病のサインである歯茎からの出血を放っておくと、歯周ポケットが深くなり、さらに細菌の繁殖が進行します。炎症を起こすと毒性物質が歯肉の血管から全身に侵入し、さまざまな疾患を引き起こすのです。

全身に影響する疾患の具体例

糖尿病
早産
低体重児出産
肥満
心筋梗塞・脳梗塞

歯周病は、糖尿病の人に多いと言われていて、治りにくいと報告されています。糖分が多い食べ物以外にも、高カロリー・高脂肪・塩分を控えた食事を摂って予防しましょう。

参考元:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター

1-2.歯を失う原因の1位が歯周病



厚生労働省のデータによると、成人の80%前後が罹患していると報告があります。また、2018年に歯科医院で実施された全国抜歯原因調査によると、歯を失う原因の1位が「歯周病」でした。同じく歯を失う原因に「虫歯」が挙げられますが、歯周病の割合が上回っているのが現状です。

歯周病が原因で歯を失う方の割合を年代別に見ると、50代以降にかけて大幅に増加。20代以降の若年層の割合は少ないですが、40代以降は増加傾向となっています。

参考元:Let’s8020(8020推進財団)
参考元:厚生労働省e-ヘルスネット

2.歯周病を予防する主な食べ物



歯周病を予防するためには、歯茎を健康の保つ栄養素が必要です。歯周組織はコラーゲン繊維から構成されるため、ビタミンCなどの栄養素が重要になります。

歯周病を予防する主な食べ物は以下の通りです。

ビタミンC
乳製品
食物繊維

歯周病予防に必要な栄養素と摂取方法について解説します。

①ビタミンC

ビタミンCにはコラーゲン合成促進効果があり、歯周病予防に高い効果を発揮します。歯茎はコラーゲン繊維から構成されており、歯と歯茎、歯槽骨を結びつける役割があるのです。

歯周病になると歯茎のコラーゲン組織が壊れ、歯茎の腫れや出血などの症状が出現します。ビタミンCは、壊れたコラーゲン繊維の再生を促す効果があるため、歯茎の健康を保つために欠かせないのです。

ビタミンCは、体内で作れないため食事からの摂取量が必要です。厚生労働省が推奨する成人の1日の摂取量の目安は100gであり、年齢によって必要量は異なります。

主にオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、ブロッコリーやイチゴなどの野菜や果物などに含まれており、食事から摂取が可能です。ただし、不規則な生活や栄養バランスの偏りがある場合は、サプリメントで補う方法もあります。


※参考元:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」


②乳製品

乳製品には、歯や歯茎を作るために必要なタンパク質が多く含まれています。また、強い歯と歯茎を維持するために必要なカルシウムも含まれ、歯茎の健康をサポートする栄養素です。

歯周病は歯の土台である歯槽骨を溶かすため、歯茎だけでなく、強い歯や骨を維持する必要があります。また、先ほどのビタミンCは、タンパク質とカルシウムを繋げる接着剤の役割を果たすため、ビタミンと乳製品をバランス良く摂取しましょう。

乳製品の具体的な食べ物は以下になります。

•牛乳
•ヨーグルト
•チーズ

乳製品には唾液の分泌を促進や、唾液の質を向上させる働きもあります。

③食物繊維

食物繊維は歯に付着しにくく、他の食品よりもプラークが溜まりにくい特徴があります。また、しっかり噛むことで唾液の分泌を促す効果もあるのです。

唾液の分泌を促すことでお口の浄化作用や殺菌作用につながり、歯周病菌を減らす効果が期待できます。

食物繊維が含まれている食べ物は以下の通りです。

•アスパラガス
•キャベツ
•芋類
•きのこ類
•にんじん
•ブロッコリー
•じゃがいも
•りんご

しっかり噛むことで歯や粘膜の表面の清掃にもつながります。

3.歯周病予防にはバランスの良い食生活が大切



歯周病を予防するためにはバランスのとれた食事が大切です。不規則な生活などで食生活が乱れがちな方は、サプリメントで栄養補助をしましょう。

ただし、サプリメントはあくまで栄養の補助であり、基本は日々の食事から栄養素を摂取する必要があります。また、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす危険性もあるため、バランスのとれた食事にプラスしてサプリメントを摂取してください。

持病や服用中のお薬によってはサプリメントが悪影響を及ぼす危険性もあるため、服用前にかかりつけの医師に相談しましょう。

<まとめ>歯周病予防には生活習慣を見直そう



今回は、歯周病予防につながる食べ物と歯茎の健康を保つ方法について詳しく解説しました。

歯周病は感染症の一つであり、生活習慣病です。偏った食事を摂ると免疫力が低下し、歯周病のリスクが高まります。また、全身の病気を引き起こす危険性もあるため、栄養バランスのとれた食生活を心がけ、免疫力を上げることが大切です。

ただし、栄養バランスがとれた食生活だけでなく、日々のブラッシングや定期検診も重要になります。生活習慣を見直して、歯茎の健康を保ちましょう。
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課外授業の町探検で小学生がご来院

こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。

1年の中で最も昼が短く、夜が長い日である「冬至」が何日なのかご存知ですか。

今年は「12月22日」に当たるそうです。

冬至にはうどんやにんじんなど、名前に「ん」がつくものを食べると運気が高まると言われています。
ぜひ「ん」のつく食べものを食べて、寒い冬を乗り切ってくださいね。


さて、寒い冬にも負けじと、近所の金沢市立長坂台小学校2年生のみなさんが、課外授業の「町探検」で、当院にお越しいただきました。

当日は、小学生から色々な質問が飛び出し、スタッフ総出でお答えさせていただきました。

町探検は、子どもたちにとっては大事な授業の一つです。

子どもたちが自発的に自分の住む地域の建物や施設、お店や病院などを調べる活動を通して、地域の人とのつながりや、関わりについて考えることができるようになります。

そんな子どもたちの成長にとって大事な授業のためであれば、当院は喜んでご協力させて頂きたいと考えています。

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後日、町探検を終えた生徒さん達からお礼のメッセージが届きました。

心温まる内容でほっこりし、町探検で当院を選んでもらってよかったなとしみじみ思いました。

これからも金沢市立長坂台小学校2年生のみなさんには、むし歯に気をつけて健康的な生活を送って欲しい限りです。



【医院からのお知らせ】

年末年始のお知らせ:12月28日(水)午後から1月3日(火)まで休診となります。新年は4日(水)より通常通りの診療となります。
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歯茎の健康に良い食べ物は?栄養不足によって起こる症状も解説!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニックの白根和明です。

虫歯や歯周病予防のために定期検診に通っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

それでも「最近、口内炎ができやすくなった」「歯茎の腫れが気になる」など虫歯以外の口内トラブルに悩んでいる方もいます。

ブラッシングなどの毎日のケアに注意しても歯茎トラブルが起こる方は、栄養不足が原因かもしれません。

歯茎を形成する栄養素が不足すると免疫力低下を引き起こし、歯茎が弱くなります。

歯茎が弱くなると歯周病などのトラブルを引き起こすため注意が必要です。

今回は、栄養不足によって起こる歯茎の症状・歯茎の健康に良い食べ物を解説します。

1.栄養不足になると歯茎はどうなる?



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栄養不足に陥ると歯茎が弱まるだけでなく、歯周病などの全身の疾患のリスクが高まります。

歯茎を構成するのはコラーゲン線維。コラーゲンの生成には、タンパク質・ビタミンCが欠かせません。これらの栄養素が欠乏するとコラーゲンの生成に異常をきたし、歯茎が弱くなります。

また、タンパク質の不足は免疫力の低下を招きます。免疫力の低下が歯茎にさらなる悪影響を与え、感染症である歯周病リスクを高めるのです。

さらに歯周病は、心臓疾患糖尿病への影響も示唆されています。歯周病菌の出す毒素LPS(リポ多糖)が血管から全身に入ると、血管内で炎症を起こし、血栓形成の原因に。心臓の血管が閉塞すると、狭心症心筋梗塞を招く危険性もあります。

参考元:No.039 歯周病と生活習慣病、栄養素の関係(厚生労働省)


2.歯茎の健康に必要な栄養素


先ほどお伝えした通り、歯茎のコラーゲン線維には、タンパク質・ビタミンCが欠かせません。特に歯茎の形成に重要な役割を持つのがビタミンCです。

この章では歯茎とビタミンCの関係・ビタミンCを豊富に含む食べ物を解説します。


2-1.歯茎の栄養にはビタミンCが重要



歯茎の栄養には、ビタミンCが必須です。

ビタミンCは、タンパク質とともに歯茎のコラーゲン線維を形成します。

コラーゲン繊維は歯と歯茎、歯槽骨を結びつける役割を果たし、歯茎には欠かせない成分です。

さらに、コラーゲン合成促進効果があり、破壊された歯周組織の再生や荒れた粘膜を回復させ、歯茎を健康に保ちます。

このビタミンCが不足すると、コラーゲン線維が破壊されても再生されず、出血などの歯茎トラブルを引き起こすのです。

2-2.ビタミンCが豊富に含まれる食べ物


ビタミンCは、下記のような野菜や果物に多く含まれています。

•ブロッコリー
•小松菜
•じゃがいも
•レモン
•イチゴ
•キウイフルーツ

ビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンのため、茹でる・煮るなどの調理方法で、容易に煮汁に溶け出てしまいます。

熱を通す場合は、煮汁ごと摂取できるスープなどがおすすめです。

ただし、ビタミンCの過剰摂取は、消化器官の不調の原因になります。

通常は食品から摂取した過剰なビタミンCは、尿と一緒に排出されるため過剰摂取の心配はありません。

腎臓機能に障害がある方は尿路結石のリスクが高まる指摘もありますので、かかりつけのドクターなどに相談しましょう。

3.歯茎の健康を保つための方法


歯茎の健康には、栄養摂取と日頃のブラッシングケアが欠かせません。以下で、サプリメントによる栄養摂取や日頃のケアについて解説します。

3-1.サプリメントから栄養摂取する



食生活が偏った際は、サプリメントが効果的です。

毎日欠かさず栄養バランスのとれた食事が望ましいのは事実。しかし、忙しいライフスタイルを送りながら、満遍なく栄養摂取するのは困難かもしれません。

サプリメントなら食事で不足した栄養素を摂取できます。

ただし、基礎になるのは日々の食事です。サプリメントは食事の代わりにならないため、栄養の基礎は食事で摂取してください。

また、ビタミンCの過剰摂取は健康被害を招く恐れがあり、食品よりも多量に摂取できるサプリメントは注意が必要です。

また、服用量によって急激に体内のビタミンC濃度が上昇し、消化管の不調や腎障害のリスクが高まるため、通院中の方は自己判断せず服用前にドクターに相談してください。

3-2.日頃のブラッシングケアを行う


栄養摂取だけではなく、日頃のブラッシングケアも大切です。

ただし、歯の磨き過ぎや歯磨きの際に力を入れ過ぎるなど、間違ったブラッシングケアは、出血などの歯茎トラブルの原因になります。

歯科クリニックでは、患者様の歯の状況に適した磨き方指導も行っています。是非、かかりつけ医に相談してみてください。

<まとめ>バランスの良い食事で歯茎の健康を維持しよう


今回は、栄養不足と歯茎の関係・歯茎を健康に保つ栄養素について詳しく解説しました。

バランスの良い食事は、健康な歯茎を維持するための基本です。特にビタミンCは、歯茎の形成に必要不可欠。食事のみで不足する場合は、サプリメントの摂取も検討しましょう。

ただし、持病をお持ちの方はビタミンCの摂取量に注意が必要ですので、自己判断せず、かかりつけのドクターに相談してください。

バランスの取れた食事とともに日頃の適切なブラッシングケアを欠かさず、歯茎の健康に努めましょう。
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