石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

TEL:076-208-4618 診療時間 WEB初診予約

魚は虫歯予防に効果的!歯にいい食べ物を紹介

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

歯にいい食べ物と言われて皆さんは何を思い浮かべますか?

乳製品や魚などがよく挙げられますが、詳しい理由を知っている方は少ないかもしれません。

今回の記事では、歯にいい食べ物のなかでも「魚」がなぜ歯にいいのかを紹介します。

魚はカルシウムが豊富で歯を丈夫にする以外にも、さまざまな良い影響があるので、ぜひ参考にしてみてください。

また、魚の種類による栄養素の違いも紹介していますので、食生活の参考にしてみましょう。

2023年12月納品②.PNG

1.歯にいい食べ物の種類


カルシウムやビタミンAとCなどが多く含まれる食品は、一般的に「歯にいい」と言われています。

カルシウムやビタミン類が多く含まれる食品は以下の4項目です。

•海藻類
•魚介類
•乳製品
•緑黄色野菜

今回は、紹介したなかでも「魚」について詳しく説明していきます。

2.魚が歯にいい理由


魚にはカルシウムやビタミンA、ビタミンB6、ビタミンDなど歯にいい成分が多く入っています。

他にもタンパク質や、マグネシウム、リン、DHAなど全身の健康に欠かせない栄養素も豊富です。

次の項目では、なぜカルシウムやビタミン類が歯にいいのか説明します。

①カルシウム


カルシウムは、歯の表面にあるエナメル質の再石灰化で重要となります。

歯の栄養が不足し、エナメル質が溶け象牙質が露出すると、知覚過敏や虫歯、歯周病になりやすいです。

以上の症状を予防するのに重要な「再石灰化」を促すためには、カルシウムの摂取が欠かせません。

「再石灰化」とは溶けたエナメル質部分を自動的に修復し、強い歯に戻してくれる働きがあります。

口内の唾液に含まれるカルシウムで再石灰化ができるように、日頃からのカルシウムの摂取は重要です。

②ビタミン類


ビタミンA
ビタミンAは、歯のエナメル質を作る効能があります。

エナメル質は歯の外側を覆っている部位です。

また、ビタミンAは抗酸化作用があり、各組織のタンパク質と結合し組織を保護しています。

歯の表面を覆うエナメル質を強化する性質があるため、虫歯予防にも効果があると言われています。


ビタミンC
ビタミンCは、歯の象牙質をつくる栄養素の1つであり、カルシウムと同じく強い歯の基礎です。

歯周組織に含まれるタンパク質、コラーゲンの合成を促し、歯をささえる土台を整えてくれます。

コラーゲンにカルシウムが付着して歯が作られますが、コラーゲンの合成に必須の栄養素がビタミンCです。

歯周病の原因となる細菌は、コラーゲン繊維を分解し、歯茎を弱体化させます。

ビタミンCには、免疫力をあげる、炎症をおさえる、抗酸化作用もあり、歯周病原因菌の感染予防や炎症の改善に役立つ


ビタミンD
ビタミンDは、骨にカルシウムが付着するのを助ける役割があり、強い骨や歯の形成を促します。

ビタミンDが足りないと、カルシウムを体内にうまく取り込めません。

カルシウムを多く取り入れたい場合は、ビタミンDが豊富に含まれている食物も同時に食べる必要があります。

3.身近な魚に含まれている栄養素


身近な魚に含まれている歯にいい栄養素を紹介します。

今回紹介するのは、以下の6つです。

•鮭
•さんま
•さば
•ししゃも
•マグロ
•たら

鮭やさんま、さばはビタミンDとカルシウムを多く含んでいます。

サバ缶などは、骨ごと食べるとカルシウムやビタミンDを効率的に摂取できます。

ししゃもは、カルシウムはもちろんですが、ビタミンAやリンも含まれています。

リンもカルシウムと同様に骨や歯の構成成分の1つです。

マグロはビタミンB6が豊富な魚です。

ビタミンB6は骨や歯茎の健康を維持する他に、口内炎を防ぐ効果も期待できます。

たらはビタミンAが豊富です。

ビタミンAは抗酸化作用や、歯茎などの粘膜の健康維持を促進する作用があり、虫歯菌や歯周病菌予防も期待できます。

<まとめ>魚を食べて歯の健康を維持しよう


魚は歯にいいと知っている方も多いと思いますが、今回の記事では魚の具体的な歯への効果や栄養素を紹介しました。

魚はカルシウムやビタミン類などが豊富で、歯にいい効果をもたらしてくれるでしょう。

また、魚の種類によって含まれている栄養素が違います。

今回の記事を参考に、さまざまな魚を食生活に取り入れて歯の健康につなげていきましょう。


医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone

70代以降の健康寿命を伸ばす歯の健康と食事のコツ

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

70代以降になると、成人期に比べて虫歯や歯周病になりやすいと言われています。

理由は、歯茎の衰えや歯のエナメル質の低下などさまざまです。

また、70代以降は虫歯や歯周病になると、治りにくくなるだけではなく、全身疾患につながる可能性もあります。

しかし、日頃の食事を少し工夫するだけで予防できるかもしれません。

今回の記事では、70代以降の歯の健康リスクや、歯の健康リスクによる影響を紹介しています。

また、歯や口腔内に良い食事方法や栄養も紹介しているので、実生活に取り込んだり、周りに70代以降の方がいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

2023年12月納品① (1).png

1.70代以降に起こりやすい歯の健康リスク



70代以降に起こりやすい歯の健康リスクは以下の2つです。

虫歯
歯周病

70代以降に起こりやすくなる原因は、老化による唾液減少や歯のすり減りです。

詳しく言うと、歯のエナメル質がすり減るために起こります。

歯のエナメル質がすり減ると、酸や菌が浸食しやすくなり虫歯や歯周病になりやすいです。

また、加齢による歯茎下がりも、虫歯や歯周病の原因になります。

歯茎が下がると、エナメル質に覆われていない歯根が露出し、酸や菌におかされて虫歯や歯周病になりやすいです。

過去に治療した歯がある場合、老化や摩擦で歯と被せ物の間が空いてくるリスクがあり、隙間から虫歯や歯周病の菌が入り込みやすいです。

また、糖尿病や高血圧など、慢性の病気は虫歯や歯周病リスクを高めると言われています。

慢性的な病気の薬には唾液の分泌を抑えるものが多いため、虫歯や歯周病になりやすいです。

2.70代以降の歯の健康リスクは全身疾患のリスクもある



虫歯と歯周病に70代以降の方が罹患すると、全身疾患につながりやすいと言われています。

理由は、虫歯と歯周病は細菌によって引き起こされ、動脈の血管が硬くなる「動脈硬化」を誘発しやすいからです。

また、歯茎に炎症が起こった状態が続くと、インスリンの働きが阻害されます。

インスリンの働きが阻害されると血糖値が低下せず、糖尿病になりやすいです。

また、高齢者の死因でも上位の「肺炎」は、虫歯菌や歯周病菌から発生する可能性もあります。

大体の肺炎はウイルスや細菌感染で起こりますが、食べ物や唾液に口内細菌が混じって、肺に誤って流れて起こる場合もあり、「誤嚥性肺炎」と言います。

日本臨床歯周病学会でも詳しく説明されているのでご参照ください。
【参照】https://www.jacp.net/perio/effect/

3.70代以降の歯の健康に良い栄養と食品



70代以降が歯の健康のために積極的に摂取したい栄養と食品を項目に分けて紹介します。

①歯と歯茎の健康に良い栄養と食品



・タンパク質、カルシウム、ビタミンA
カルシウムは歯の構成要素であり、タンパク質は歯茎のコラーゲン成分の維持に欠かせない栄養素です。

ビタミンAは歯のエナメル質を強化してくれます。

以上の栄養素が多く含まれるものは、鶏肉、レバー、乳製品、にんじんなどです。

②歯周病予防に必要な栄養と食品



さまざまな栄養素を摂るのが良いですが、特にマグネシウムが必要です。

マグネシウムは体内の酵素を活性化しており、全身の代謝に関与しています。

傷口を治すときにも使用されるため、歯周病によるダメージを受けても修復してくれます。

マグネシウムが多く含まれる食品は、アサリなどの海産物、海藻類、玄米などです。

3.食事をする際のポイント



70代以降の方が、虫歯や歯周病を予防するための食事ポイントは以下の3つです。

ダラダラ食べない
甘いものを食べたらお茶や水を飲む
お口全体をフルに使って食べるメニューを取り入れる

口内に常に食べ物が入っていると、口内が菌におかされ清潔を保ちにくいので、食事の時間を決めて間隔を取るようにしましょう。

甘いものは、酸に侵されやすくなるため控えめにし、甘いものを食べたら歯を磨くか、水やお茶を飲み、口内の酸化を少しでも防ぐ必要があります。

また、70代以降は噛む力が弱くなってくるため、普段の食事から噛むトレーニングも取り入れましょう。

たとえば、具材を大きめに切って噛み応えを残したり、骨のある魚や肉、殻付きの貝などがおすすめです。

麺類やスープなど、すすって食べる料理もトレーニングになります。

70代以降のご家族や親族がいる方は、上記の方法を伝えてみてください。

<まとめ>歯や口の健康は全身の健康につながる



70代以降の方は、虫歯や歯周病になりやすいだけではなく、虫歯や歯周病になると全身疾患につながる可能性が高くなります。

全身疾患と聞くと怖いと感じてしまうかもしれませんが、紹介した栄養や食事方法で予防できるかもしれません。

歯や口の健康は、全身の健康につながるので、ぜひ紹介した方法を取り入れてみてください。

また、70代以降のご家族がいる方は、今回の記事の情報をお伝えしてみても良いかもしれません。


医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone
WEB初診予約 WEB初診予約

back to top

phone hours reserve menu

close