舌がまだら模様になる「地図状舌」の原因と治療法は?
こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根です。
地図状舌とは、舌の表面に白い班と赤い班がまだらに生じる病気です。
まだら模様は日によって位置や形が変わるなどの特徴があります。
原因は解明されておらず、幼児や若い女性に多くみられる病気と言われています。
今回は、舌がまだら模様になる「地図状舌」の原因と治療法について詳しく解説していきます。
地図状舌とは、舌の表面に地図状の模様が生じる病気です。
白い班と赤い班がまだら模様になることから、舌の粘膜がただれたように見え「重大な病気になった」と心配される患者さんも少なくありません。
赤い班の部分は、舌の白い苔のようなものが何らかの原因で部分的に取れたものです。
舌の粘膜が剥がれ落ちる状態になる「角化異常」が起こり、味覚を感知する「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」が消失することにより地図状の見た目になります。
地図状舌は良性であり、成人では1〜2%で若い女性の割合が多いと言われています。
幼児では1〜15%の報告があり、成人と比較すると幼児に多くみられる病気です。
参考:キョーリン製薬ドクターサロン「地図状舌の治療」
舌の粘膜がただれているように見えますが、基本的には痛みなどの不快感は生じません。
しかし、アルコールやタバコ、熱い食べ物による強い刺激を受けた場合は、痛みを生じることがあります。
地図状舌の主な症状は下記のとおりです。
•舌の表面が地図状になる
•ヒリヒリとした痛みがある
•強い刺激により痛みが生じる
•舌に違和感がある
先ほどもお伝えしましたが、舌の表面の地図状の模様は日によって変化することが特徴です。
また、舌の模様は基本的には数ヶ月〜数年にわたって症状がみられ、数週間で消える場合もあります。
症状には個人差があり、地図状舌を繰り返し発症する方もいらっしゃいます。
地図状舌が生じる原因は、現在のところ明確には分かっていません。
地図状舌の原因として考えられている要因は下記のとおりです。
•熱い食べ物、アルコールなどの局所的な刺激
•アレルギー
•風邪や疲れなどの体調不良を伴う発熱
•不規則な生活
•栄養素の不足
生活習慣やストレス、ビタミンの摂取不足などが挙げられますが、医学的根拠はありません。
発熱時に発症することもありますが、現時点では詳しいメカニズムは明らかになっていないのです。
地図状舌は良性の病気であり、積極的な治療は必要ありません。
痛みがある場合は、うがい薬やステロイド軟膏など薬剤による治療を行います。
また、基本的にはお口の中を清潔に保つことと刺激があるような食べ物は控えるようにしましょう。
痛みがある場合は塗り薬などを使って症状を観察していきます。
痛みなどの自覚症状が消失すれば、積極的な治療はせず、様子観察をするのが一般的です。
地図状舌と似た症状には、「口腔カンジダ」があります。
口腔カンジダは、常在菌が原因で生じる病気ですが、口の中の粘膜や舌に白色の膜のようなものができ、ヒリヒリとした痛みや口臭が特徴です。
また、赤い斑点ができるため地図状舌と似ています。
口腔カンジダの場合は抗真菌剤が入ったうがい薬や塗り薬、内服薬を使って治療します。
口腔カンジダは放置すると肺炎などの原因になるため早期の治療が必要です。
<まとめ>気になる症状がある場合はご相談を
今回は、舌がまだら模様になる「地図状舌」の原因と治療法について詳しく解説しました。
地図状舌は良性の病気であり、自覚症状がなければ積極的な治療は必要ありません。
幼児や若い女性に多くみられる報告もありますが、症状が発生する詳しい原因は分かっていないのが現状です。
また、口腔カンジダの症状とも似ているため、痛みや見た目など気になる場合は早めにかかりつけの歯科クリニックに相談しましょう。
お口の健康を保つだけでなく、症状を早期発見するためにも定期検診を受診することをおすすめします。
参考:キョーリン製薬ドクターサロン「地図状舌の治療」
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/180262-1-29.pdf
石川県金沢市の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
http://care4618.com
地図状舌とは、舌の表面に白い班と赤い班がまだらに生じる病気です。
まだら模様は日によって位置や形が変わるなどの特徴があります。
原因は解明されておらず、幼児や若い女性に多くみられる病気と言われています。
今回は、舌がまだら模様になる「地図状舌」の原因と治療法について詳しく解説していきます。
1.地図状舌とは?
地図状舌とは、舌の表面に地図状の模様が生じる病気です。
白い班と赤い班がまだら模様になることから、舌の粘膜がただれたように見え「重大な病気になった」と心配される患者さんも少なくありません。
赤い班の部分は、舌の白い苔のようなものが何らかの原因で部分的に取れたものです。
舌の粘膜が剥がれ落ちる状態になる「角化異常」が起こり、味覚を感知する「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」が消失することにより地図状の見た目になります。
地図状舌は良性であり、成人では1〜2%で若い女性の割合が多いと言われています。
幼児では1〜15%の報告があり、成人と比較すると幼児に多くみられる病気です。
参考:キョーリン製薬ドクターサロン「地図状舌の治療」
2.地図状舌の症状
舌の粘膜がただれているように見えますが、基本的には痛みなどの不快感は生じません。
しかし、アルコールやタバコ、熱い食べ物による強い刺激を受けた場合は、痛みを生じることがあります。
地図状舌の主な症状は下記のとおりです。
•舌の表面が地図状になる
•ヒリヒリとした痛みがある
•強い刺激により痛みが生じる
•舌に違和感がある
先ほどもお伝えしましたが、舌の表面の地図状の模様は日によって変化することが特徴です。
また、舌の模様は基本的には数ヶ月〜数年にわたって症状がみられ、数週間で消える場合もあります。
症状には個人差があり、地図状舌を繰り返し発症する方もいらっしゃいます。
3.地図状舌の原因
地図状舌が生じる原因は、現在のところ明確には分かっていません。
地図状舌の原因として考えられている要因は下記のとおりです。
•熱い食べ物、アルコールなどの局所的な刺激
•アレルギー
•風邪や疲れなどの体調不良を伴う発熱
•不規則な生活
•栄養素の不足
生活習慣やストレス、ビタミンの摂取不足などが挙げられますが、医学的根拠はありません。
発熱時に発症することもありますが、現時点では詳しいメカニズムは明らかになっていないのです。
4.地図状舌の治療法
地図状舌は良性の病気であり、積極的な治療は必要ありません。
痛みがある場合は、うがい薬やステロイド軟膏など薬剤による治療を行います。
また、基本的にはお口の中を清潔に保つことと刺激があるような食べ物は控えるようにしましょう。
痛みがある場合は塗り薬などを使って症状を観察していきます。
痛みなどの自覚症状が消失すれば、積極的な治療はせず、様子観察をするのが一般的です。
5.地図状舌と似た症状の病気
地図状舌と似た症状には、「口腔カンジダ」があります。
口腔カンジダは、常在菌が原因で生じる病気ですが、口の中の粘膜や舌に白色の膜のようなものができ、ヒリヒリとした痛みや口臭が特徴です。
また、赤い斑点ができるため地図状舌と似ています。
口腔カンジダの場合は抗真菌剤が入ったうがい薬や塗り薬、内服薬を使って治療します。
口腔カンジダは放置すると肺炎などの原因になるため早期の治療が必要です。
<まとめ>気になる症状がある場合はご相談を
今回は、舌がまだら模様になる「地図状舌」の原因と治療法について詳しく解説しました。
地図状舌は良性の病気であり、自覚症状がなければ積極的な治療は必要ありません。
幼児や若い女性に多くみられる報告もありますが、症状が発生する詳しい原因は分かっていないのが現状です。
また、口腔カンジダの症状とも似ているため、痛みや見た目など気になる場合は早めにかかりつけの歯科クリニックに相談しましょう。
お口の健康を保つだけでなく、症状を早期発見するためにも定期検診を受診することをおすすめします。
参考:キョーリン製薬ドクターサロン「地図状舌の治療」
https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/180262-1-29.pdf
石川県金沢市の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
http://care4618.com