石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

TEL:076-208-4618 診療時間 WEB初診予約

口臭を改善出来る食べ物は?4つの原因と予防法を解説!

こんにちは。金沢で開業している白根歯科クリニック院長の白根です。

口臭の原因は複数ありますが、食べ物も口臭を引き起こす原因の一つ。

気になる口臭の原因はさまざまですが、実は、同じ食べ物で改善できる方法もあるんです。

食べ物によっては、唾液の分泌促進や抗酸化作用の効果により、口臭の軽減や改善が期待できますよ!

例えば、りんごに含まれるポリフェノールやチョコレートの抗酸化作用は、口臭の改善を期待できるでしょう。

今回は、口臭の原因や改善につながる食べ物についてご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。


2023年3月納品②.png

1.大きな意味での口臭の種類は4つ



人前で気になる口臭ですが、大きな意味合いで4つの種類があります。

①食べ物や嗜好品
②生理的口臭
③病的口臭
④心理的口臭

以下でそれぞれ詳しく説明していきます。

①食べ物や嗜好品(外的口臭)

食べ物やタバコ、アルコールなど口に入れる物が原因で発生する口臭です。

特にアルコールは口の中の水分を奪い、乾燥するため口臭が強くなります。

②生理的口臭

誰にでも少なからず口臭はあり、生理的口臭と言います。

生理的口臭の大きな原因は唾液量の減少により、起こりやすいと言われています。

③病的口臭

病気が原因で起こる口臭です。
たとえば、歯周病やむし歯などが挙げられます。

④心理的口臭

本当は口臭がないのに口臭があると思い込んで発生する口臭です。

原因は口臭の気にしすぎなどの心理的な要因によるものです。

2.口臭の原因になる食べ物


ニンニクやキムチなど臭いの強い物は口臭の原因になるイメージもありますよね。

口臭の原因になる食べ物は、以下の通りです。

①ニンニク・ニラ・ネギ類
②脂質の多い肉
③納豆・キムチ
④コーヒー
⑤キャベツ・小松菜・ブロッコリー
⑥砂糖を多く含むお菓子

上記の食べ物による口臭の原因を詳しく説明していきます。

①ニンニク・ニラ・ネギ類

ニンニクやニラ、ネギ類には「アリシン」と言うニオイ成分が含まれています。

アリシンは体内に吸収され、肺から呼気として排出されるため、食後しばらくは口臭が強まるのです。

②脂質の多い肉

脂質の多い肉を食べたあと、体内での分解時に悪臭を発生させながら分解します。

分解時に発生した悪臭が血流に乗り、肺に到達し呼気として排出されるのです。

③納豆・キムチ

発酵食品は作成過程で菌を発酵させており、さらにアンモニアが発生します。

納豆やキムチは発酵によるニオイが強いですが、発酵臭は体内で吸収されず、口の中だけで完結。

摂取直後は口臭が強まりますが、数時間程度で解消します。

④コーヒー

コーヒーの粒子は歯や舌に引っ付きやすく、酸味成分で口のなかが酸性になりやすいです。

またコーヒーの利尿作用により、尿回数が増え体内が脱水になります。

結果的に、口の中が酸性に傾き、水分が奪われ乾燥を引き起こし、口臭を強めるのです。


⑤キャベツ・小松菜・ブロッコリー

キャベツや小松菜ブロッコリーには「インドール」と呼ばれる成分が含まれており、口腔内で食べかすが残ると悪臭の原因になります。

⑥砂糖を多く含むお菓子

口腔内の細菌が活発になり、虫歯や歯周病が進行し、結果的に口臭の原因になります。


3.口臭を改善できる食べ物


実は、口臭を強める食べ物だけでなく、改善が期待できるものあります。

口臭を改善できる食べ物は、以下の通りです。

①りんご
②ごぼう・レタス
③レモン・梅干し
④パイナップル・キウイ
⑤チョコレート
⑥ヨーグルト

口臭を改善出来る理由について詳しく説明していきます。

①りんご

りんごに含まれるポリフェノールは口臭を予防する効果があるため、口臭を改善する効果が期待できます。

②ごぼう・レタス

ごぼうやレタスは繊維質が多いため、咀嚼回数が増えます。

咀嚼回数が増えると、唾液が多く分泌されるため口臭の予防や軽減が期待できます。

③レモン・梅干し

酸性が強い食べ物を摂取すると、酸から歯を守る為に唾液が多く分泌されます。

唾液の分泌が増えると、口臭の予防や軽減が期待できます。

④パイナップル・キウイ

パイナップルやキウイには口臭の原因の1つである「舌苔」を減らす効果があります。

舌苔はタンパク質の汚れであり、パイナップルやキウイにはタンパク質を分解する酵素があるため、口臭の予防や軽減が期待できます。

⑤チョコレート

一般的には虫歯の原因と言われがちですが、チョコレートに含まれる「カカオ・ポリフェノール」は抗菌作用があります。

そのため歯周病の殺菌効果が期待できると言われています。

注意点はビターチョコレートでないと効果が期待できません。

⑥ヨーグルト

ヨーグルトには腸内環境を整える効果があります。

腸内環境が乱れていると、有害物質が体外にうまく排出されません。有害物質が溜まった状態になると、血流に乗り肺に届いてしまうため口臭につながります。

意外にも腸内環境と口臭は密接に関係しています。

<まとめ>栄養バランスを整え口臭予防に繋げよう



口臭は、年齢や性別問わず気になるエチケットですよね。

自分の口臭を気にせず、お互いに気持ちよくコミュニケーションをしていきたいものです。

体の健康のためだけではなく、「口臭予防のため」にも栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

今回、ご紹介したものを参考に日々の食生活に取り入れてみてください。

また、お口のトラブルが気になったら、放置せずかかりつけの歯医者に相談してくださいね!
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone

歯周病が腸内環境を乱す!?歯や健康を守るおすすめの食べ物を紹介!

こんにちは。金沢市で開業しています白根歯科クリニック院長の白根です。

歯周病と腸内環境には深い関係があります。

最近の研究では、歯周病の病原細菌が腸で取り込まれ免疫反応の活発化により、歯周病が悪化するメカニズムが明らかになりました。

2型糖尿病や心筋梗塞など他の病気にも影響を及ぼす、歯周病や腸内細菌。

今回は、歯周病と腸内環境の関係を詳しく解説します。

健康を保つための食事も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.歯周病とは



歯周病は、歯を支える歯茎や骨が破壊される病気です。

歯周病と診断される方は年々増加傾向にあり、2017年時点では398万3,000人が継続的な治療を受けています。※厚生労働省データより

身近な病気の一つである歯周病の原因は、歯垢の増殖。

軽い歯周病であれば歯垢を取り除いて進行を食い止められますが、歯肉の奥に溜まった汚れが取り除けなくなると歯科医院での外科治療が必要です。


2023年3月納品① (2).png


※厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf

2.歯周病と腸内環境



最近になり、歯周病と腸内環境の深い関係が明らかになりました。

歯周病の原因となる細菌が口から侵入して腸で取り込まれると、免疫に関わるヘルパーT細胞が活性化されます。

活性化されたヘルパーT細胞が再び口腔内に移動して、炎症を起こす物質を放出すると、歯周病を発症し悪化。

このように歯周病が腸内環境に影響することが分かっています。

2-1.歯周病になると腸内フローラが乱れる



歯周病は、腸内フローラの乱れを引き起こします。

腸内フローラとは、腸内にいる細菌が菌種ごとの塊になり、腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いている状態のこと。

腸内フローラは、食べ物の消化や吸収促進、病原菌の定着阻害、免疫系の活性化など、私たちの体にとって重要な働きをしています。

体内に入り込んだ歯周病菌は、腸内フローラを変化させ、腸のバリア機能が低下し、免疫力低下を招くのです。

2-2.他の病気への影響



歯周病や腸内細菌は、全身にも影響を及ぼします。

最近の研究では、下記のような疾患の原因になるとの結果も出ています。

2型糖尿病
•動脈硬化性疾患
関節リウマチ
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
早産低出生体重児

腸内細菌は体のバリア機能などと深く関係するため、歯周病菌によって腸内細菌が乱れるとさまざまな疾患を引き起こすと言われています。

3.腸内環境を健康にする食事



歯周病などを予防して、健康を保つには、腸内環境を整えることが必要です。

まずは、規則正しい食事、バランスのいい食事を心がけましょう。

善玉菌を増やすのも1つの手段です。

ビフィズス菌や乳酸菌を食べると、生きた善玉菌の数がアップ。

また、もともと存在する善玉菌を増やすには、オリゴ糖や食物繊維を多く含むものを食べるのがおすすめです。

【ビフィズス菌や乳酸菌を多く含む食べ物】

•ヨーグルト
•乳酸菌飲料
•納豆
•漬物

【オリゴ糖を多く含む食べ物】

•大豆
•玉ねぎ
•ごぼう
•ねぎ
•にんにく
•アスパラガス
•バナナ

<まとめ>歯周病予防に取り組み腸内環境を整えよう


近年の研究では、歯周病と腸内環境は深い関係性にあり、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。

歯周病は口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすため、予防や早期対応が必要です。

歯周病予防はもちろん、腸内環境を整えるためには、規則正しくバランスのいい食事を心がけ、身体の健康を保ちましょう。

歯周病を予防するためには、日頃の歯磨きや定期的な歯科検診も大切です。

参考文献:腸でおこる歯周病の発症と重症化の仕組みを解明(福岡歯科大学)
https://www.fdcnet.ac.jp/col/files/uploads/pressrelease20220907.pdf
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone
WEB初診予約 WEB初診予約

back to top

phone hours reserve menu

close