歯周病が腸内環境を乱す!?歯や健康を守るおすすめの食べ物を紹介!
こんにちは。金沢市で開業しています白根歯科クリニック院長の白根です。
歯周病と腸内環境には深い関係があります。
最近の研究では、歯周病の病原細菌が腸で取り込まれ免疫反応の活発化により、歯周病が悪化するメカニズムが明らかになりました。
2型糖尿病や心筋梗塞など他の病気にも影響を及ぼす、歯周病や腸内細菌。
今回は、歯周病と腸内環境の関係を詳しく解説します。
健康を保つための食事も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
歯周病は、歯を支える歯茎や骨が破壊される病気です。
歯周病と診断される方は年々増加傾向にあり、2017年時点では398万3,000人が継続的な治療を受けています。※厚生労働省データより
身近な病気の一つである歯周病の原因は、歯垢の増殖。
軽い歯周病であれば歯垢を取り除いて進行を食い止められますが、歯肉の奥に溜まった汚れが取り除けなくなると歯科医院での外科治療が必要です。
※厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf
最近になり、歯周病と腸内環境の深い関係が明らかになりました。
歯周病の原因となる細菌が口から侵入して腸で取り込まれると、免疫に関わるヘルパーT細胞が活性化されます。
活性化されたヘルパーT細胞が再び口腔内に移動して、炎症を起こす物質を放出すると、歯周病を発症し悪化。
このように歯周病が腸内環境に影響することが分かっています。
歯周病は、腸内フローラの乱れを引き起こします。
腸内フローラとは、腸内にいる細菌が菌種ごとの塊になり、腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いている状態のこと。
腸内フローラは、食べ物の消化や吸収促進、病原菌の定着阻害、免疫系の活性化など、私たちの体にとって重要な働きをしています。
体内に入り込んだ歯周病菌は、腸内フローラを変化させ、腸のバリア機能が低下し、免疫力低下を招くのです。
歯周病や腸内細菌は、全身にも影響を及ぼします。
最近の研究では、下記のような疾患の原因になるとの結果も出ています。
•2型糖尿病
•動脈硬化性疾患
•関節リウマチ
•NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
•早産低出生体重児
腸内細菌は体のバリア機能などと深く関係するため、歯周病菌によって腸内細菌が乱れるとさまざまな疾患を引き起こすと言われています。
歯周病などを予防して、健康を保つには、腸内環境を整えることが必要です。
まずは、規則正しい食事、バランスのいい食事を心がけましょう。
善玉菌を増やすのも1つの手段です。
ビフィズス菌や乳酸菌を食べると、生きた善玉菌の数がアップ。
また、もともと存在する善玉菌を増やすには、オリゴ糖や食物繊維を多く含むものを食べるのがおすすめです。
【ビフィズス菌や乳酸菌を多く含む食べ物】
•ヨーグルト
•乳酸菌飲料
•納豆
•漬物
【オリゴ糖を多く含む食べ物】
•大豆
•玉ねぎ
•ごぼう
•ねぎ
•にんにく
•アスパラガス
•バナナ
<まとめ>歯周病予防に取り組み腸内環境を整えよう
近年の研究では、歯周病と腸内環境は深い関係性にあり、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。
歯周病は口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすため、予防や早期対応が必要です。
歯周病予防はもちろん、腸内環境を整えるためには、規則正しくバランスのいい食事を心がけ、身体の健康を保ちましょう。
歯周病を予防するためには、日頃の歯磨きや定期的な歯科検診も大切です。
参考文献:腸でおこる歯周病の発症と重症化の仕組みを解明(福岡歯科大学)
https://www.fdcnet.ac.jp/col/files/uploads/pressrelease20220907.pdf
歯周病と腸内環境には深い関係があります。
最近の研究では、歯周病の病原細菌が腸で取り込まれ免疫反応の活発化により、歯周病が悪化するメカニズムが明らかになりました。
2型糖尿病や心筋梗塞など他の病気にも影響を及ぼす、歯周病や腸内細菌。
今回は、歯周病と腸内環境の関係を詳しく解説します。
健康を保つための食事も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.歯周病とは
歯周病は、歯を支える歯茎や骨が破壊される病気です。
歯周病と診断される方は年々増加傾向にあり、2017年時点では398万3,000人が継続的な治療を受けています。※厚生労働省データより
身近な病気の一つである歯周病の原因は、歯垢の増殖。
軽い歯周病であれば歯垢を取り除いて進行を食い止められますが、歯肉の奥に溜まった汚れが取り除けなくなると歯科医院での外科治療が必要です。
※厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf
2.歯周病と腸内環境
最近になり、歯周病と腸内環境の深い関係が明らかになりました。
歯周病の原因となる細菌が口から侵入して腸で取り込まれると、免疫に関わるヘルパーT細胞が活性化されます。
活性化されたヘルパーT細胞が再び口腔内に移動して、炎症を起こす物質を放出すると、歯周病を発症し悪化。
このように歯周病が腸内環境に影響することが分かっています。
2-1.歯周病になると腸内フローラが乱れる
歯周病は、腸内フローラの乱れを引き起こします。
腸内フローラとは、腸内にいる細菌が菌種ごとの塊になり、腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いている状態のこと。
腸内フローラは、食べ物の消化や吸収促進、病原菌の定着阻害、免疫系の活性化など、私たちの体にとって重要な働きをしています。
体内に入り込んだ歯周病菌は、腸内フローラを変化させ、腸のバリア機能が低下し、免疫力低下を招くのです。
2-2.他の病気への影響
歯周病や腸内細菌は、全身にも影響を及ぼします。
最近の研究では、下記のような疾患の原因になるとの結果も出ています。
•2型糖尿病
•動脈硬化性疾患
•関節リウマチ
•NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
•早産低出生体重児
腸内細菌は体のバリア機能などと深く関係するため、歯周病菌によって腸内細菌が乱れるとさまざまな疾患を引き起こすと言われています。
3.腸内環境を健康にする食事
歯周病などを予防して、健康を保つには、腸内環境を整えることが必要です。
まずは、規則正しい食事、バランスのいい食事を心がけましょう。
善玉菌を増やすのも1つの手段です。
ビフィズス菌や乳酸菌を食べると、生きた善玉菌の数がアップ。
また、もともと存在する善玉菌を増やすには、オリゴ糖や食物繊維を多く含むものを食べるのがおすすめです。
【ビフィズス菌や乳酸菌を多く含む食べ物】
•ヨーグルト
•乳酸菌飲料
•納豆
•漬物
【オリゴ糖を多く含む食べ物】
•大豆
•玉ねぎ
•ごぼう
•ねぎ
•にんにく
•アスパラガス
•バナナ
<まとめ>歯周病予防に取り組み腸内環境を整えよう
近年の研究では、歯周病と腸内環境は深い関係性にあり、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。
歯周病は口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすため、予防や早期対応が必要です。
歯周病予防はもちろん、腸内環境を整えるためには、規則正しくバランスのいい食事を心がけ、身体の健康を保ちましょう。
歯周病を予防するためには、日頃の歯磨きや定期的な歯科検診も大切です。
参考文献:腸でおこる歯周病の発症と重症化の仕組みを解明(福岡歯科大学)
https://www.fdcnet.ac.jp/col/files/uploads/pressrelease20220907.pdf