石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

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歯周病予防に役立つ!?コエンザイムQ10で健康な歯茎へ

こんにちは。石川県金沢市の白根歯科クリニック院長の白根和明です。

「最近、歯茎が下がってきた気がする」「歯茎から血が出やすい」
そんな症状を感じたことはありませんか?
その症状は、もしかしたら歯周病のサインかもしれません。
実は、歯周病予防に効果的な成分として、コエンザイムQ10(CoQ10)が注目されています。
この記事では、コエンザイムQ10がどのように歯茎の健康をサポートするのか、その理由と効果的な取り入れ方について詳しく解説します。

1. コエンザイムQ10とは?


コエンザイムQ10は、体内の必要なエネルギーを作り出す働きをサポートしています。
また、強力な抗酸化作用を持ち、体内の酸化ストレスから細胞を守る役割も担っています。
エネルギー生産と抗酸化、この2つの働きが、コエンザイムQ10が健康維持に役立つ理由です。
しかし、年齢を重ねるとともに体内のコエンザイムQ10の生成量は減少します。
特に40代を過ぎると、その減少は顕著になり、健康への影響が現れやすくなると言われています。

2. 歯周病とコエンザイムQ10の関係


歯周病は、歯と歯茎の間にプラーク(歯垢)が溜まり、そこに存在する細菌が炎症を引き起こす病気です。
進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯がグラグラしたり抜けてしまうリスクもあります。
日本人の成人の約8割が歯周病にかかっていると言われるほど、非常に身近な疾患です(※厚生労働省 令和4年 歯科疾患実態調査より)。
近年の研究では、歯周病とコエンザイムQ10の関係も明らかになってきました。
コエンザイムQ10が不足することで、細胞のエネルギー供給が滞り、歯茎の再生や修復が遅れ、炎症が悪化しやすくなると考えられています。

3. コエンザイムQ10がもたらす歯茎への効果


①抗酸化作用で歯茎の炎症を抑える


歯周病の進行には「酸化ストレス」が大きく関与しています。
酸化ストレスは、細胞にダメージを与え、炎症を悪化させる原因になります。
コエンザイムQ10は強力な抗酸化作用を持つため、歯茎の細胞を守り、炎症の抑制に役立ちます。

②歯茎細胞のエネルギー代謝をサポート


コエンザイムQ10は細胞内のミトコンドリアでエネルギー産生を助ける作用があります。
これにより、歯茎の細胞が元気になり、傷ついた歯茎組織の修復や再生を促します。

③歯周ポケットの改善効果が報告されている


ある研究では、コエンザイムQ10を歯茎に直接塗布することで、歯周ポケットの深さが改善し、出血が減少したという報告もあります。

4. コエンザイムQ10の効果的な摂取方法


①食事から摂る


コエンザイムQ10は、以下の食品に多く含まれています。
•イワシやサバ、サンマなどの青魚
•牛肉や豚肉の心臓(ハツ)、レバー
•大豆やほうれん草、ブロッコリー
ただし、食品から摂取できる量は限られており、加齢とともに必要量を満たすのは難しくなります。

②サプリメントで補う


市販のコエンザイムQ10サプリメントは、吸収率が高く、効率よく摂取できる手段です。
「還元型コエンザイムQ10」は、吸収性が高いため特におすすめされています。
1日あたりの目安摂取量は30〜100mg程度ですが、製品によって含有量が異なるため、パッケージの指示をよく読みましょう。(※内閣府 食品安全委員会より)

5. コエンザイムQ10摂取時の注意点


薬を服用している方や持病がある方は、医師や歯科医師に相談してから使用するようにしましょう。
また、一度に大量摂取しても効果は高まりません。
継続的な摂取がポイントです。

<まとめ>歯茎ケアにコエンザイムQ10を取り入れよう


歯茎の健康を守るには、毎日の歯磨きや歯科医院での定期検診が基本ですが、それに加えて「コエンザイムQ10」を上手に取り入れることで、歯茎の炎症予防や再生促進が期待できます。
年齢とともに気になりやすい歯茎トラブル対策に、食生活やサプリメント、歯磨き粉の見直しから始めてみませんか?
健康な歯茎は、見た目の若々しさにもつながります。
コエンザイムQ10で、口元からエイジングケアを始めましょう!


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鉄分不足がもたらす意外なリスク!口腔内トラブルを防ぐコツ

こんにちは。石川県金沢市で開業しています白根歯科クリニック院長の白根和明です。

現代人に多い栄養不足のひとつが「鉄分不足」です。
貧血の原因として知られていますが、実は鉄分不足は口内環境にも悪影響を及ぼすことがあります。
口内炎ができやすくなったり、歯茎のトラブルが増えたりと、口腔内の健康を損なう要因になりかねません。
この記事では、鉄分不足がどのように口内環境へ影響を与えるのか、そして予防・改善法について解説します。

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1.鉄分不足とは?


鉄は、酸素を全身に運ぶ赤血球中のヘモグロビンの構成成分として不可欠なミネラルです。特に女性や成長期の子どもは鉄分不足に陥りやすい傾向があります。

【鉄分不足の原因】
月経や妊娠、出産による出血
偏った食生活やダイエット
胃腸の不調による吸収障害

2.鉄分不足が口内環境に与える具体的な影響


鉄分が不足すると、血液の酸素運搬能力が低下し、口腔内の組織が酸素不足や栄養不足に陥ります。
それによって次のような症状が現れます。

①口内炎や舌炎


鉄分不足により、口腔粘膜の再生力が低下し、口内炎ができやすくなります。
また、舌が赤く腫れる「舌炎」が起こることも。
舌の表面がツルツルになる「舌乳頭萎縮」も鉄欠乏性貧血の特徴のひとつです。

②歯茎の炎症や出血


鉄分不足は免疫力を低下させ、歯茎の炎症(歯肉炎)や出血を引き起こしやすくなります。
また、細菌感染への抵抗力も落ち、歯周病が進行しやすくなります。

③ドライマウス(口腔乾燥)


唾液の分泌が減少し、口の中が乾きやすくなります。
これにより、口臭の悪化や虫歯リスクの増加が考えられます。

3.鉄分不足による全身症状と口腔トラブルの関係


鉄欠乏性貧血になると、「めまい」や「倦怠感」、「動悸」などの全身症状が現れるだけでなく、口腔内にも悪影響を及ぼします。
血液中の酸素運搬能力が低下することで、歯茎や口腔粘膜の血流が悪化し、傷の治癒が遅れたり炎症が慢性化しやすくなります。
その結果、歯茎からの出血や腫れ、口内炎、舌炎といった症状が起こりやすくなり、歯周病リスクも高まるため注意が必要です。

4.鉄分不足を防ぐための食事と対策


口内環境を守るためにも、普段の食生活から鉄分をしっかり補給することが大切です。

①鉄分を多く含む食品


鉄分を多く含む食品には、下記のようなものがあります。
ヘム鉄(吸収率が高い)
赤身肉、レバー、魚(カツオ・マグロ)など
非ヘム鉄(吸収率がやや低い)
大豆製品、小松菜、ひじきなどの植物性食品

②効果的な摂取方法


非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がります。
例えば、ほうれん草のサラダにレモンをかけるなどの工夫がおすすめです。

③鉄分補給の注意点


鉄分サプリメントを使用する際は、過剰摂取に注意が必要です。
副作用として便秘や胃の不快感が出ることがありますので、受診されている方は医師や歯科医師に相談しましょう。

5.口腔ケアと定期検診の重要性


鉄分不足による口腔トラブルは、放置すると症状が悪化しやすくなります。
そのため、定期的な歯科検診が非常に重要です。
定期検診を受けることで歯茎の炎症や出血など初期のトラブルを早期に発見でき、進行を防ぐための適切なケアが受けられます。
また、口腔内のクリーニングによって歯垢や歯石を除去し、細菌の繁殖を抑えることができます。
また、鉄分不足が原因の口腔環境の悪化を未然に防ぐためにも、普段の食生活の見直しに加え、定期検診を習慣化することが大切です。

<まとめ>


鉄分は全身の健康だけでなく、口内環境の維持にも重要な役割を果たしています。
鉄分不足によって口内炎や歯茎のトラブルが起こりやすくなるため、食事や生活習慣の見直しを行いましょう。
さらに、定期的な歯科検診を受け、健康な口内環境を維持することが大切です。



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