食品に含まれるフッ素は虫歯予防になる?具体的な効果も紹介!
こんにちは。石川県金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。
フッ素は「歯に塗布する」イメージがある方も多いかもしれません。
しかし、フッ素は食べ物の摂取からも歯の健康につながると言われており、歯や骨の形成に欠かせないものです。
今回の記事では、フッ素がもたらす歯への効果やフッ素が多く含まれる食品を紹介します。
歯の健康維持に役立つ食事などを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
フッ素は「必須元素」と言われており、健康や生命の維持に関わる元素です。
水素(H)や、酸素(O)と同じく、フッ素は(F)と表記されます。
人間の体内では13番目に多く存在する元素。
WHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機関)はフッ素を必須栄養素と位置づけています。
人が必要なフッ素は微量ですが、歯や骨をつくる石灰化には欠かせない物質です。
体重60㎏の人は、およそ2.6gのフッ素が体内にあり、95%は骨などの硬組織に存在しています。
フッ素の効果は3つあります。
•虫歯予防
•歯質強化
•初期虫歯の修復
次で具体的に説明します。
フッ素は歯のエナメル質を強くして、虫歯菌の酸から歯を守る役割や、虫歯菌の酸産生を抑制し活動を低下させる効果があります。
歯の表面は食事のたびにダメージを受けますが、1時間ほどで修復作業が行われます。
上記の流れが「歯の再石灰化」です。
口腔内に食べ残しがあると虫歯菌が酸を産生し、歯のリン酸やカルシウムなどが溶け出し、歯の石灰化が出来ず虫歯になります。
フッ素の摂取により歯のエナメル質にカルシウムが付着し、歯の再石灰化が促進されるのです。
歯の再石灰化時、エナメル質にフッ素が取り込まれ歯を修復。
さらに虫歯菌などに抵抗できる強い歯質に変化させると言われています。
歯の再石灰化により、初期虫歯の修復も可能です。
初期虫歯は、酸によりエナメル質からカルシウム成分が流れ出てしまいます。
カルシウムが流れ出た箇所に、フッ素が入り込んで再石灰化が起こり、虫歯の進行を止め治す効果が期待されます。
フッ素は歯や骨の形成にも大切なので、日頃の食事から意識した摂取がおすすめです。
米国医学研究所から発表されたフッ化物適正摂取量と摂取許容量は以下の通りです。
•19歳以上の体重70kgの男性
フッ素適正摂取量3.8mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。
•19歳以上の体重60kgの女性
フッ素適正摂取量3.1mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。
以下でフッ素が多く含まれる食品を紹介します。
イワシは食べ物のなかでもフッ素の含有量が多いと言われています。
イワシのフッ素濃度は8~19.2ppmです。
※フッ素濃度1ppmとは、1kg中にフッ素1mgの含有量を示す単位。
牛肉は少量ですが、フッ素が含まれています。
牛肉のフッ素量は0.07ppmです。
ジャガイモのフッ素量0.8〜2.8ppmです。
育った土の状態によりますが、物によっては牛肉よりもフッ素を含む物もあります。
海藻は、種類によりフッ素含有量の幅が大きいと言われています。
海藻のフッ素量は0.6〜2ppmです。
フッ素は歯のみならず、骨の形成にも必要な元素です。
歯科でのフッ素塗布も大切ですが、日頃からフッ素を含む食品の摂取を心がけると歯の健康維持につながります。
今回紹介した食品を参考にして、日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
フッ素は「歯に塗布する」イメージがある方も多いかもしれません。
しかし、フッ素は食べ物の摂取からも歯の健康につながると言われており、歯や骨の形成に欠かせないものです。
今回の記事では、フッ素がもたらす歯への効果やフッ素が多く含まれる食品を紹介します。
歯の健康維持に役立つ食事などを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.フッ素とは
フッ素は「必須元素」と言われており、健康や生命の維持に関わる元素です。
水素(H)や、酸素(O)と同じく、フッ素は(F)と表記されます。
人間の体内では13番目に多く存在する元素。
WHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機関)はフッ素を必須栄養素と位置づけています。
人が必要なフッ素は微量ですが、歯や骨をつくる石灰化には欠かせない物質です。
体重60㎏の人は、およそ2.6gのフッ素が体内にあり、95%は骨などの硬組織に存在しています。
2.フッ素の効果とは?
フッ素の効果は3つあります。
•虫歯予防
•歯質強化
•初期虫歯の修復
次で具体的に説明します。
①虫歯予防
フッ素は歯のエナメル質を強くして、虫歯菌の酸から歯を守る役割や、虫歯菌の酸産生を抑制し活動を低下させる効果があります。
歯の表面は食事のたびにダメージを受けますが、1時間ほどで修復作業が行われます。
上記の流れが「歯の再石灰化」です。
口腔内に食べ残しがあると虫歯菌が酸を産生し、歯のリン酸やカルシウムなどが溶け出し、歯の石灰化が出来ず虫歯になります。
フッ素の摂取により歯のエナメル質にカルシウムが付着し、歯の再石灰化が促進されるのです。
②歯質強化
歯の再石灰化時、エナメル質にフッ素が取り込まれ歯を修復。
さらに虫歯菌などに抵抗できる強い歯質に変化させると言われています。
③初期虫歯の修復
歯の再石灰化により、初期虫歯の修復も可能です。
初期虫歯は、酸によりエナメル質からカルシウム成分が流れ出てしまいます。
カルシウムが流れ出た箇所に、フッ素が入り込んで再石灰化が起こり、虫歯の進行を止め治す効果が期待されます。
3.フッ素が多く含まれる食品
フッ素は歯や骨の形成にも大切なので、日頃の食事から意識した摂取がおすすめです。
米国医学研究所から発表されたフッ化物適正摂取量と摂取許容量は以下の通りです。
•19歳以上の体重70kgの男性
フッ素適正摂取量3.8mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。
•19歳以上の体重60kgの女性
フッ素適正摂取量3.1mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。
以下でフッ素が多く含まれる食品を紹介します。
①イワシ
イワシは食べ物のなかでもフッ素の含有量が多いと言われています。
イワシのフッ素濃度は8~19.2ppmです。
※フッ素濃度1ppmとは、1kg中にフッ素1mgの含有量を示す単位。
②牛肉
牛肉は少量ですが、フッ素が含まれています。
牛肉のフッ素量は0.07ppmです。
③ジャガイモ
ジャガイモのフッ素量0.8〜2.8ppmです。
育った土の状態によりますが、物によっては牛肉よりもフッ素を含む物もあります。
④海藻類
海藻は、種類によりフッ素含有量の幅が大きいと言われています。
海藻のフッ素量は0.6〜2ppmです。
<まとめ>フッ素は歯や骨の形成に必須!日頃の食事から意識して摂取を
フッ素は歯のみならず、骨の形成にも必要な元素です。
歯科でのフッ素塗布も大切ですが、日頃からフッ素を含む食品の摂取を心がけると歯の健康維持につながります。
今回紹介した食品を参考にして、日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE