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マグネシウムが虫歯を予防する?歯の健康に重要な栄養素だった!

こんにちは。金沢市の歯科医院、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

マグネシウムは虫歯予防や改善に効果が期待できる栄養素の1つと言われています。
理由は、マグネシウムは歯槽骨の維持や歯の再石灰化の役割を担っているからです。
マグネシウムが不足すると歯槽骨の維持がされず、歯の再石灰化が行われなければ歯自体が弱くなってしまいます。
今回は、マグネシウムの虫歯への効果や具体的な摂取基準も合わせて紹介しているので、参考にしてみてください。

1.虫歯の原因にマグネシウムが大きく関与



2023年6月納品② (1).png

アメリカの研究で「歯は単なる固形物ではなく、歯の神経を通じて歯の表面のエナメル質まで体の栄養素が行き渡っており、血液循環のようなものがある」と言われています。
以上の理由から、歯の血液循環が正常ならば虫歯になりづらく、循環が滞ってしまう人は虫歯のリスクが高くなったり虫歯の進行が速くなったりするかもしれません。

循環の停滞を引き起こしてしまう原因は以下の5つです。
砂糖の過剰摂取
ストレス
運動不足
ビタミンやミネラル(マグネシウム)不足
薬剤服用
特に「砂糖の摂取による血糖値の急上昇」や「ミネラル(マグネシウム)不足」の影響が大きいと言われています。


2.虫歯予防のための行動


歯の循環を停滞させないための行動は以下の3つです。
砂糖を意識的に避ける
食べるスピードをゆっくり
ミネラル摂取
以下で詳しく説明していきます。

①砂糖を避ける
WHOは1日の砂糖摂取量の目安を、「1日に摂る総エネルギー量の5%未満」に抑えるべきとガイドラインで発表しています。(2015年3月)
具体的には砂糖25gに相当し、スティックシュガーだと8本分です。

②ゆっくり良く噛んで食べる
食べるスピードが早いと、血糖値が急上昇してしまい体や血管への負担が大きいです。
なるべく野菜など血糖値の上がりにくいものから食べるよう心がけましょう。

③ミネラル摂取
ファストフードの普及により玄米や穀物類を摂取する機会が少ないので、ミネラルが不足しがちです。
ミネラルの豊富な食材(豆類、野菜、きのこ、木の実など)を意識的に摂取しましょう。

3.マグネシウム不足の影響


前項でも説明したように、ミネラルのなかでもマグネシウムは虫歯予防に重要な栄養素です。
マグネシウム不足が引き起こす全身への影響や、歯への影響を説明します。

3-1.全身への影響


マグネシウム不足は不整脈や虚血性心疾患、動脈硬化症のリスクが高くなると言われています。
また、長期的なマグネシウムの不足は糖尿病や高血圧のリスクを高めると言われており、生活習慣病リスクが高いです。

3-2.歯への影響


マグネシウムは体内でカルシウムと深く関わっており、骨や歯にカルシウムが行き届くように調節しています。
血中のマグネシウム濃度が低下すると、生命維持のために骨からマグネシウムを放出せざるを得ません。
骨の形成や維持に活用できるマグネシウムが減り、歯槽骨の形成を阻害してしまいます。
歯槽骨がうまく形成されないと歯や歯茎に十分な栄養が行き渡らないので、虫歯になりやすいです。

4.マグネシウムの摂取基準と多く含まれる食材


具体的にマグネシウム摂取基準や多く含まれる食材を紹介していくので、参考にしてみてください。

4-1.マグネシウム摂取基準


1日のマグネシウムの推奨量は以下のとおりです。

(男性)18~29歳は340㎎、30~64歳は370㎎、65~74歳は350㎎、75歳以上は320㎎
(女性)18~29歳は270㎎、30~64歳は290㎎、65~74歳は280㎎、75歳以上は260㎎

参照【日本人の食事摂取基準2020】
ご自身の年齢を確認してみましょう。

4-2.マグネシウムを多く含む食材


マグネシウムは、藻類、魚介類、穀類、野菜類、豆類に多く含まれています。
乾燥のカットワカメ100gにはマグネシウム460mg含まれていたりと、様々な食材に含まれているので、意識して摂取しましょう。

<まとめ>マグネシウムを意識的に摂取して虫歯予防を


虫歯予防になぜマグネシウムが必要なのか紹介しました。
マグネシウム不足は歯槽骨の形成に関わるので歯の健康維持に大切な栄養素です。
また、マグネシウムは生活習慣病予防も期待できます。
今回の記事を参考にしてぜひ食生活に取り入れてみてください。



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マグネシウムと歯周病の関係とは?具体的な効果も解説!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

皆さんはマグネシウムと聞いて、「歯周病に関係するのか」と疑問に思うかもしれません。
マグネシウムには歯周病の改善や予防効果があります。
具体的には傷口を治す効果により、歯周病でダメージを受けた組織を修復してくれると言われています。
本記事ではマグネシウムと歯周病の関係を具体的に紹介していますので、参考にしてみてください。

1.マグネシウムとは



2023年6月納品① (1).png

マグネシウムは、体内における300種類以上の酵素反応やエネルギー産生をサポートしています。
カルシウムと関係が深いため、骨や歯の形成にも欠かせません。
人間の体内に存在するマグネシウムは25gで、50~60%は骨に分布しています。

2.マグネシウムの全身への効果


マグネシウムの主な全身への効果は4つあります。
全身に効果があるミネラルなので、以下の内容を参考にしてみてください。

①丈夫な骨の維持
1つ目はマグネシウムは骨や歯にカルシウムが行き届くよう調節する役割です。
体内のマグネシウムとカルシウムのバランスを保つと、健康で丈夫な骨や歯につながります。

②高血圧予防

2つ目は動脈を弛緩させ、高血圧を予防する役割です。
具体的にはカルシウムやナトリウムの量を調節して、血圧維持や血液循環を保つ効果があります。

③心疾患予防

3つ目は血液中のカルシウム量を調節し、筋収縮をスムーズにする役割です。
マグネシウム不足は筋痙攣や不整脈になる可能性が高く、狭心症や心筋梗塞の危険性も高まると言われています。

④精神安定効果

4つ目は精神安定効果です。
マグネシウムには神経の興奮を抑え、神経伝達を正常に保つ働きがあります。

3.マグネシウムの歯周病への効果


全身への効果だけではなく、マグネシウムの歯周病への効果も見ていきましょう。
マグネシウムの歯周病への効果は2つあります。

3-1.歯槽骨の維持


前項でも記したように骨とカルシウム、マグネシウムは密接な関係にあると紹介しました。
血中のマグネシウム濃度が低下すると、生命維持のために骨からマグネシウムが放出されます。
結果、大切な歯槽骨の形成を阻害したり、歯周病が悪化してしまうかもしれません。。
マグネシウムは私たちの見えないところで、大切な役割を果たしてくれています。

3-2.歯茎の維持


マグネシウム不足で歯槽骨が形成されないと、歯茎に十分な栄養が行き渡らず歯茎の血行が悪くなると言われています。
歯周病による歯茎ダメージが悪化したり、ダメージ部部分が修復されない可能性が高いです。
歯茎の健康には欠かせないミネラルであり、近年は、歯周病や知覚過敏予防でマグネシウム入りの歯磨きペーストも販売されているほどです。

4.マグネシウムの摂取基準と多く含まれている食材


マグネシウムの食事摂取基準や摂取を推奨する食材を紹介します。

4-1.マグネシウム摂取基準


1日のマグネシウムの推奨量は以下のとおりです。
• (男性)18~29歳は340㎎、30~64歳は370㎎、65~74歳は350㎎、75歳以上は320㎎
• (女性)18~29歳は270㎎、30~64歳は290㎎、65~74歳は280㎎、75歳以上は260㎎
参照【日本人の食事摂取基準2020】
ご自身の年齢を見て参考にしてみてください。

4-2.マグネシウムを多く含む食材


マグネシウムは藻類魚介類穀類野菜類豆類などに多く含まれます。
一例を挙げると、乾燥のカットワカメ100gにはマグネシウム460mg、しらす100gには130mg、油揚げ100gには150mg含まれているので、少しずつ食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

<まとめ>マグネシウムの積極的な摂取で歯周病予防を


マグネシウムにはたくさんの効果がありますが、歯周病を予防する効果もご紹介しました。
また積極的にマグネシウムを摂取すると、歯周病はもちろんですが体の健康維持にも繋がります。
ぜひ、今回紹介した内容を実生活に取り入れてみてください。




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かねろく製薬様の「美腸整活」コラムを執筆させていただきました

このたび、かねろく製薬株式会社様のコラム「美腸整活」の執筆のご依頼に協力させていただきました。
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