石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

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カンジダ菌について

こんにちは。院長の白根です。
今回はカンジダ菌についてお話させていただきたいと思います。
そもそもカンジダ菌は、通常でも常にいる菌のひとつです。それが、体の抵抗力が落ちたり、不潔な状態にしていると、カンジダ菌が増殖して様々な悪さをしてきます。

図1.png

悪さをすると、口の中で代表的な症状としては、舌がヒリヒリする痛い口内炎がよくできる味が分からなくなった口臭がする、などがあります。これらの症状があるからといって必ずカンジダ菌によるものとは限りませんが、かなりの頻度であてはまります。

図2.jpg

舌を見ると、上の写真のように表面が白かったり、または、赤色だったり、白色と赤色のまだら模様だったりと様々なパターンがみられます。

また、カンジダ菌がいると、一定の確率で胃にピロリ菌が存在していることもわかってきています。菌の大きさはカンジダ菌のほうがピロリ菌より大きく、カンジダ菌がピロリ菌を食べて、カンジダ菌の中にピロリ菌が入っている状態となり、胃のピロリ菌の除菌をしても、一定の割合で除菌失敗に終わるケースがあるのも、これが原因の一つと考えられます。胃のピロリ菌の除菌と共に口の中のカンジダ菌の除菌も行うと、効果が上がります。

次回は、口腔カンジダ症の治療法についてお話したいと思います。


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口腔内細菌について

こんにちは。院長の白根です。
今回は前回の続きで、口腔内細菌についてお話させていただきたいと思います。
「腸内フローラ」という言葉はどこかでお聞きになったことがあるかと思いますが、
「オーラルフローラ」という言葉はあまり聞きなれない言葉だと思います。腸の中と同じように、口の中も善玉菌悪玉菌日和見菌が共生しています。この口の中の細菌の集まりを「オーラルフローラ」と呼びます。実は、腸の中に次いで、細菌の数が多いのが口の中なのです。よって、健康の維持、増進には「オーラルフローラ」を無視することはできないのです。最近では、歯周病と全身疾患の関係が医学的に解明されてきており、個人的に面白いなあと思った研究として、新潟大学大学院医歯学総合研究科が発表した研究で、歯周病菌を唾液と共に飲み込むことによって、腸内細菌叢が変化して、免疫応答に影響を及ぼし、毒素により全身の炎症を引き起こすことがわかってきた、というものです。かなり分かりやすい研究だと思いませんか[shine]。よって、いかに食べ物に気を付けて胃腸を健康に保てても、日頃の運動を心がけていても、オーラルフローラのバランスが崩れていては健康の維持、増進は期待できないことになります。
口の中には先程申し上げたようにたくさんの細菌が生息しており、700種類、約1,000億個の細菌がいます。次回はその中のカンジダ菌にフォーカスをあててお話させていただきたいと思います。お楽しみに[sign01]
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