亜鉛不足は歯の健康維持に直結!?亜鉛と歯の深い関係とは
こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。
亜鉛は歯の健康維持に大切な栄養素と言われています。
味覚を正常に保つ以外に抗酸化作用や免疫力の低下を防ぐ役割があるためです。
また、免疫力の向上により歯周病菌や虫歯菌から歯を守ってくれる効果も。
今回は亜鉛と歯の関係を具体的に説明していきます。
歯の健康を気にしている方はぜひ参考にしてみてください。
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つなど7つの役割があります。
以下で具体的に亜鉛の7つの役割を説明していきます。
みなさんも「亜鉛と味覚の関係」は耳にした経験があるのではないでしょうか。
わたし達は舌にある「味蕾(みらい)」で味を感じており、味蕾の材料は亜鉛です。
亜鉛は味覚の維持に重要な栄養素であり、私たちが食事を楽しめるのも亜鉛のおかげでもあります。
亜鉛はビタミンAの代謝を促す効果があります。
ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持の役割があるとされており、近年では美容効果も期待出来る「抗酸化作用」が注目されている栄養素です。
また、生活習慣病予防にも効果が期待できます。
亜鉛には粘膜を保護するビタミンAを体内にとどめる効果があり、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどを緩和。
免疫力の向上に繋がるため風邪やウイルスにも罹患しにくくなります。
また白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の回復に亜鉛は重要です。
タンパク質と合わせて亜鉛を摂取すると新陳代謝が活性化されます。
新陳代謝が活発な時期は亜鉛の必要量は増すので、成長期のこどもは過不足なく亜鉛を摂取した方が良いでしょう。
皮膚や髪、粘膜は新陳代謝のペースが速いのでタンパク質と亜鉛を積極的に摂取すれば、粘膜の維持、美肌や美髪効果が期待できます。
亜鉛は精子形成に必須と言われており、亜鉛の積極的な摂取により生殖機能の改善にも効果が期待できます。
感情のコントロールや記憶力保持には、神経伝達物質が正常に作られる必要があります。
神経伝達物質を作るために必要なのが亜鉛です。
亜鉛は精神安定や脳機能を高め、うつ状態の緩和に効果があると言われています。
そもそも亜鉛は体内で合成できない栄養素なので、食事から摂取する必要があります。
歯の健康においては免疫力の向上や抗酸化作用があるので、重要な役割です。
亜鉛の歯の健康効果を3つ紹介するので参考にしてみてください。
前項でも記載したように亜鉛は免疫力の向上効果があるので、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。
亜鉛の1日摂取の推奨量は下記の通りです。
•18~74歳の男性で11㎎
•75歳以上の男性では10mg
•18歳以上の女性で8㎎
【参照】日本人の食事摂取基準(2020年版)
亜鉛を多く含む食品で広く知られた牡蠣(養殖/生)は、100gあたり14.5㎎と多く含まれています。
他にもうなぎの蒲焼100gには2.7㎎、豚の肝臓は100gあたり6.9㎎と、意外にも亜鉛の含有量は多いです。
また研究論文にはなりますが、亜鉛を含むサプリの摂取が歯周病に有用であるとの内容が記載されています。
さまざな研究も進んでいるので、参考にしてみてください。
参考:「歯周病の基本治療におけるコラーゲン・亜鉛配合ゼリー摂取の効果」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/34/3/34_210/_pdf/-char/ja)
亜鉛は骨や筋肉のもとなので、不足すると骨粗鬆症になるリスクが高いです。
骨粗鬆症の発症の1つにエストロゲンの減少があるので、閉経した女性が該当します。
エストロゲンの減少は歯や歯茎の炎症を起こしやすくなり、歯周病が悪化する可能性もあるでしょう。
骨粗鬆症の影響で歯を支える骨も弱くなるので、歯が抜けやすいと言えます。
歯周病も骨粗鬆症も自覚症状が乏しいので、日頃の食生活の改善や定期受診を心がけましょう。
亜鉛は、歯周病から発生する炎症性サイトカイン「TNF-α」の抑制作用があると言われています。
亜鉛の積極的な摂取で、歯茎の炎症や虫歯などの炎症も悪化しにくくなる可能性が高いです。
亜鉛には歯の健康維持のみならず、全身にもさまざまな効果があります。
体に必要な栄養素ですが、体内で合成できず、食べ物から摂取が必要です。
亜鉛を上手く摂取して、歯の健康につなげていきましょう。
亜鉛は歯の健康維持に大切な栄養素と言われています。
味覚を正常に保つ以外に抗酸化作用や免疫力の低下を防ぐ役割があるためです。
また、免疫力の向上により歯周病菌や虫歯菌から歯を守ってくれる効果も。
今回は亜鉛と歯の関係を具体的に説明していきます。
歯の健康を気にしている方はぜひ参考にしてみてください。
1.亜鉛の役割とは
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つなど7つの役割があります。
以下で具体的に亜鉛の7つの役割を説明していきます。
①味覚を正常に保つ
みなさんも「亜鉛と味覚の関係」は耳にした経験があるのではないでしょうか。
わたし達は舌にある「味蕾(みらい)」で味を感じており、味蕾の材料は亜鉛です。
亜鉛は味覚の維持に重要な栄養素であり、私たちが食事を楽しめるのも亜鉛のおかげでもあります。
②抗酸化作用
亜鉛はビタミンAの代謝を促す効果があります。
ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持の役割があるとされており、近年では美容効果も期待出来る「抗酸化作用」が注目されている栄養素です。
また、生活習慣病予防にも効果が期待できます。
③免疫力の向上
亜鉛には粘膜を保護するビタミンAを体内にとどめる効果があり、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどを緩和。
免疫力の向上に繋がるため風邪やウイルスにも罹患しにくくなります。
また白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の回復に亜鉛は重要です。
④成長・発育
タンパク質と合わせて亜鉛を摂取すると新陳代謝が活性化されます。
新陳代謝が活発な時期は亜鉛の必要量は増すので、成長期のこどもは過不足なく亜鉛を摂取した方が良いでしょう。
⑤髪や皮膚・粘膜の維持増進の健康維持
皮膚や髪、粘膜は新陳代謝のペースが速いのでタンパク質と亜鉛を積極的に摂取すれば、粘膜の維持、美肌や美髪効果が期待できます。
⑥生殖機能の改善
亜鉛は精子形成に必須と言われており、亜鉛の積極的な摂取により生殖機能の改善にも効果が期待できます。
⑦うつ状態の緩和
感情のコントロールや記憶力保持には、神経伝達物質が正常に作られる必要があります。
神経伝達物質を作るために必要なのが亜鉛です。
亜鉛は精神安定や脳機能を高め、うつ状態の緩和に効果があると言われています。
2.歯の健康維持に亜鉛が必要な理由
そもそも亜鉛は体内で合成できない栄養素なので、食事から摂取する必要があります。
歯の健康においては免疫力の向上や抗酸化作用があるので、重要な役割です。
亜鉛の歯の健康効果を3つ紹介するので参考にしてみてください。
2-1.虫歯や歯周病を予防する
前項でも記載したように亜鉛は免疫力の向上効果があるので、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。
亜鉛の1日摂取の推奨量は下記の通りです。
•18~74歳の男性で11㎎
•75歳以上の男性では10mg
•18歳以上の女性で8㎎
【参照】日本人の食事摂取基準(2020年版)
亜鉛を多く含む食品で広く知られた牡蠣(養殖/生)は、100gあたり14.5㎎と多く含まれています。
他にもうなぎの蒲焼100gには2.7㎎、豚の肝臓は100gあたり6.9㎎と、意外にも亜鉛の含有量は多いです。
また研究論文にはなりますが、亜鉛を含むサプリの摂取が歯周病に有用であるとの内容が記載されています。
さまざな研究も進んでいるので、参考にしてみてください。
参考:「歯周病の基本治療におけるコラーゲン・亜鉛配合ゼリー摂取の効果」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/34/3/34_210/_pdf/-char/ja)
2-2.骨粗鬆症を予防し、歯周病予防に
亜鉛は骨や筋肉のもとなので、不足すると骨粗鬆症になるリスクが高いです。
骨粗鬆症の発症の1つにエストロゲンの減少があるので、閉経した女性が該当します。
エストロゲンの減少は歯や歯茎の炎症を起こしやすくなり、歯周病が悪化する可能性もあるでしょう。
骨粗鬆症の影響で歯を支える骨も弱くなるので、歯が抜けやすいと言えます。
歯周病も骨粗鬆症も自覚症状が乏しいので、日頃の食生活の改善や定期受診を心がけましょう。
2-3.炎症や傷が治りやすくなる
亜鉛は、歯周病から発生する炎症性サイトカイン「TNF-α」の抑制作用があると言われています。
亜鉛の積極的な摂取で、歯茎の炎症や虫歯などの炎症も悪化しにくくなる可能性が高いです。
<まとめ>亜鉛を摂取して、歯の健康維持を
亜鉛には歯の健康維持のみならず、全身にもさまざまな効果があります。
体に必要な栄養素ですが、体内で合成できず、食べ物から摂取が必要です。
亜鉛を上手く摂取して、歯の健康につなげていきましょう。