石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

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子どもの歯を強くする食育を解説!成長期に必要な栄養素とは?

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

子どもの歯の健康は、成長全般に大きな影響を与えます。
歯は食事を摂るための重要な役割を果たすだけでなく、言葉の発音や顔の形にも影響を及ぼします。
特に、成長期における適切な食育は、子どもの歯を強くし、口腔内の健康な状態を維持するために欠かせません。
今回は、子どもの歯を強くするために必要な栄養素とその効果的な摂取方法について解説します。

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1.成長期の歯の発育とは


歯の発育は乳歯から始まり、やがて永久歯に置き換わります。
乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃までには20本の乳歯が生え揃います。
その後、6歳頃から乳歯が抜け始め、最初の永久歯が生え始め、個人差はありますが、9〜12歳くらいにかけて、乳歯が順次永久歯に生え変わり、永久歯の歯並びが完成します。
人によっては20歳前後で親知らずが生える場合もあるようです。

2.歯を強くするために必要な栄養素


歯の発育には遺伝的要因だけでなく、栄養、生活習慣、口腔ケアが大きく影響します。
特に成長期の栄養は、強く健康な歯を形成するために重要です。
ここでは、歯を強くするために必要な栄養素を見てきましょう。

①カルシウム


カルシウムは骨や歯の主成分であり、歯を強くするために不可欠です。
含まれる食材: 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚など。
カルシウムが豊富な食品を毎日の食事に取り入れることが大切です 。

②リン


リンはカルシウムと結びついて歯や骨を強化します。
含まれる食材: 肉、魚、卵、大豆製品など。
バランスよく摂取することが重要です 。

③ビタミンD


ビタミンDはカルシウムの吸収を促進します。
含まれる食材: サーモン、マグロ、卵黄、きのこ類など。
日光を浴びることで体内でも生成されます 。

④ビタミンA


ビタミンAは歯茎の健康維持に役立ちます。
含まれる食材: レバー、ニンジン、ほうれん草、カボチャなど。
歯茎の健康を守るために欠かせません 。

⑤ビタミンC


ビタミンCはコラーゲン生成を助け、歯茎の健康を守ります。
含まれる食材: 柑橘類、いちご、ブロッコリー、パプリカなど。
毎日の食事に取り入れることが重要です 。

⑥マグネシウム


マグネシウムは歯のエナメル質の形成に役立ちます。
含まれる食材: ナッツ、種子、豆類、全粒穀物など。
日々の食事に取り入れ、バランスよく摂取しましょう 。

3.栄養素の効果的な摂取方法


一日三食をバランスよく摂取することが、子どもの成長と歯の健康にとって非常に重要です。
偏った食事は、栄養不足や過剰摂取を招き、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、カルシウムを含む牛乳とビタミンDを含む魚を組み合わせることで、カルシウムの吸収率を高めることができます。
また、ビタミンCを含む食材と鉄分を含む食材を組み合わせることで、鉄分の吸収が促進されるでしょう。
さらに、ナッツや豆類などは間食に取り入れることで、気軽に摂取が可能です。
栄養素のバランスを考えながら日々の食事に取り入れてみましょう。

4.日常生活で気をつけること



①食後の歯磨きの習慣化


食後には必ず歯を磨く習慣をつけることが大切です。
食後はなるべく早く歯を磨くことで、虫歯予防に繋がります。

②フッ素入り歯磨き粉の使用


フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯の予防効果が高まります。
適量を守り、正しい方法で歯磨きを行いましょう。

③定期的な歯科検診の重要性


定期的に歯科検診を受けることで、歯の健康状態をチェックし、早期に問題を発見・対処することができます。
検診のペースは状況によっても異なるため、歯科医師に相談しましょう。

<まとめ>成長期の歯の健康を守るために


成長期における適切な食育は、子どもの歯を強く健康に保つために非常に重要です。
カルシウム、ビタミンD、ビタミンCなどの栄養素をバランスよく摂取することで、歯の発育をサポートできます。
日々の食事に取り入れ、バランスの良い食生活を心がけましょう。
また、日常生活での適切なケアと定期的な歯科検診も成長期の歯の健康を守るために必要です。

参考文献
・日本歯科医師会「歯とお口の発生と育ち方」(https://www.jda.or.jp/park/function/teeth-grow.html
・厚生労働省「食を通じた子どもの健全育成(-いわゆる「食育」の視点から-)のあり方に関する検討会」報告書について」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/02/s0219-3.html



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お酒が歯周病を悪化させる!?アルコールが及ぼす影響とは?

こんにちは。石川県金沢市で開業しております白根歯科クリニック院長の白根和明です。

生活習慣病の一つと言われる「歯周病」ですが、近年の研究では飲酒によるリスクも指摘されています。

飲酒後のケアが疎かになったり、アルコールによる脱水作用で唾液量が減少したり、歯周病を悪化させるリスクもあるのです。

また、近年の研究ではアルコールの摂取が歯周病を進行させるという結果が報告されています。

この記事では、アルコールが歯周病に与える影響について詳しく解説します。

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1.歯周病とは?


歯周病は、歯を支える組織が炎症により破壊される病気であり、成人の歯の喪失の主な原因の一つです。

初期段階では歯肉炎として現れ、歯茎が赤く腫れたり、磨いた時に出血したりします。

放置すると、歯茎が後退し、歯を支える骨が徐々に失われ、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

生活習慣病の一つであり、成人の8割が罹患していると言われる病気です。

2.お酒が与える影響とは?


過度な飲酒は体全体の健康に悪影響を及ぼしますが、お口の健康に及ぼす影響は特に重要です。

アルコールが歯周病に与える具体的な影響には、以下のようなものがあります。

①アルコールの作用によりケアが疎かになる


お酒を飲むと酔っ払ったり、眠くなったり、歯磨きが面倒に感じることもあるでしょう。

アルコールにより動きが緩慢になり、非飲酒時と比べてブラッシングなどの口腔ケアが疎かになりがちです。

飲酒後に歯を磨かず寝てしまうなどの行為は、歯周病のリスクを高めるため注意しましょう。

②アルコールの脱水作用で唾液量が減少する


アルコールには強い利尿作用があり、体内の水分が排出されやすくなり脱水状態になります。

唾液の減少により口内が乾燥すると、自浄作用が低下し、細菌が増加。

その結果、歯周病を引き起こす細菌が繁殖しやすくなります。

③炭酸により口腔内が酸性になる


特に炭酸を含むお酒は、口腔内を酸性にするため、歯のエナメル質が溶けやすくなります。

口腔内が酸性になることで歯周病だけでなく、虫歯のリスクも高まります。

3.アルコールの摂取が歯周病を悪化させる結果も報告されている



岡山大学が行った研究によれば、アルコール摂取が歯周病の進行に影響を及ぼす可能性があることが示されています。

歯周病のないラットにアルコールを摂取させると、水分を摂取させるよりも炎症を起こすリスクが増加したとの結果に。

また、多くの病気の発症と進行に影響する活性酵素とアルコール摂取の影響を検証した実験では、アルコールを摂取したラットの歯肉で活性酸素が増え、抗酸化力が低下したとのことでした。

これらの研究結果から、アルコールの摂取が歯周病の進行や悪化に影響を及ぼすことが分かります。

参照元:「過剰なアルコール摂取が歯周病を悪化させる」岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

<まとめ>適度な飲酒とケアを心がけよう


今回は、アルコールが歯周病に与える影響について詳しく解説しました。

近年の研究では、飲酒によるアルコール摂取が歯周病の悪化につながるとの研究結果も報告されています。

過度な飲酒は口内の健康だけでなく、体全体の健康にも悪影響を及ぼします。

節度を持った飲酒や飲酒後の口腔ケアをしっかり行い、健康維持に努めましょう。


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