石川県金沢市「白根歯科クリニック」公式ブログ

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亜鉛不足は歯の健康維持に直結!?亜鉛と歯の深い関係とは

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

亜鉛は歯の健康維持に大切な栄養素と言われています。
味覚を正常に保つ以外に抗酸化作用や免疫力の低下を防ぐ役割があるためです。
また、免疫力の向上により歯周病菌や虫歯菌から歯を守ってくれる効果も。
今回は亜鉛と歯の関係を具体的に説明していきます。
歯の健康を気にしている方はぜひ参考にしてみてください。

1.亜鉛の役割とは



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亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つなど7つの役割があります。
以下で具体的に亜鉛の7つの役割を説明していきます。

①味覚を正常に保つ


みなさんも「亜鉛と味覚の関係」は耳にした経験があるのではないでしょうか。
わたし達は舌にある「味蕾(みらい)」で味を感じており、味蕾の材料は亜鉛です。
亜鉛は味覚の維持に重要な栄養素であり、私たちが食事を楽しめるのも亜鉛のおかげでもあります。

②抗酸化作用


亜鉛はビタミンAの代謝を促す効果があります。
ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持の役割があるとされており、近年では美容効果も期待出来る「抗酸化作用」が注目されている栄養素です。
また、生活習慣病予防にも効果が期待できます。

③免疫力の向上


亜鉛には粘膜を保護するビタミンAを体内にとどめる効果があり、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどを緩和。

免疫力の向上に繋がるため風邪やウイルスにも罹患しにくくなります。
また白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の回復に亜鉛は重要です。

④成長・発育


タンパク質と合わせて亜鉛を摂取すると新陳代謝が活性化されます。
新陳代謝が活発な時期は亜鉛の必要量は増すので、成長期のこどもは過不足なく亜鉛を摂取した方が良いでしょう。

⑤髪や皮膚・粘膜の維持増進の健康維持


皮膚や髪、粘膜は新陳代謝のペースが速いのでタンパク質と亜鉛を積極的に摂取すれば、粘膜の維持、美肌や美髪効果が期待できます。

⑥生殖機能の改善


亜鉛は精子形成に必須と言われており、亜鉛の積極的な摂取により生殖機能の改善にも効果が期待できます。

⑦うつ状態の緩和


感情のコントロールや記憶力保持には、神経伝達物質が正常に作られる必要があります。
神経伝達物質を作るために必要なのが亜鉛です。
亜鉛は精神安定や脳機能を高め、うつ状態の緩和に効果があると言われています。

2.歯の健康維持に亜鉛が必要な理由


そもそも亜鉛は体内で合成できない栄養素なので、食事から摂取する必要があります。
歯の健康においては免疫力の向上や抗酸化作用があるので、重要な役割です。
亜鉛の歯の健康効果を3つ紹介するので参考にしてみてください。

2-1.虫歯や歯周病を予防する


前項でも記載したように亜鉛は免疫力の向上効果があるので、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。
亜鉛の1日摂取の推奨量は下記の通りです。


•18~74歳の男性で11㎎
•75歳以上の男性では10mg
•18歳以上の女性で8㎎
【参照】日本人の食事摂取基準(2020年版)

亜鉛を多く含む食品で広く知られた牡蠣(養殖/生)は、100gあたり14.5㎎と多く含まれています。
他にもうなぎの蒲焼100gには2.7㎎、豚の肝臓は100gあたり6.9㎎と、意外にも亜鉛の含有量は多いです。
また研究論文にはなりますが、亜鉛を含むサプリの摂取が歯周病に有用であるとの内容が記載されています。
さまざな研究も進んでいるので、参考にしてみてください。

参考:「歯周病の基本治療におけるコラーゲン・亜鉛配合ゼリー摂取の効果」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/34/3/34_210/_pdf/-char/ja)

2-2.骨粗鬆症を予防し、歯周病予防に


亜鉛は骨や筋肉のもとなので、不足すると骨粗鬆症になるリスクが高いです。
骨粗鬆症の発症の1つにエストロゲンの減少があるので、閉経した女性が該当します。
エストロゲンの減少は歯や歯茎の炎症を起こしやすくなり、歯周病が悪化する可能性もあるでしょう。
骨粗鬆症の影響で歯を支える骨も弱くなるので、歯が抜けやすいと言えます。
歯周病も骨粗鬆症も自覚症状が乏しいので、日頃の食生活の改善や定期受診を心がけましょう。

2-3.炎症や傷が治りやすくなる


亜鉛は、歯周病から発生する炎症性サイトカイン「TNF-α」の抑制作用があると言われています。
亜鉛の積極的な摂取で、歯茎の炎症や虫歯などの炎症も悪化しにくくなる可能性が高いです。

<まとめ>亜鉛を摂取して、歯の健康維持を


亜鉛には歯の健康維持のみならず、全身にもさまざまな効果があります。

体に必要な栄養素ですが、体内で合成できず、食べ物から摂取が必要です。
亜鉛を上手く摂取して、歯の健康につなげていきましょう。
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歯周病予防にはビタミンCが必要って本当!?具体的な効果も説明!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根です。

歯周病にはビタミンCの摂取が効果的と言われています。
理由は、ビタミンCにはコラーゲン繊維の生成などの働きがあるからです。
特に、コラーゲン繊維は歯茎の健康に必要不可欠です。
本記事では、具体的なビタミンCの歯周病への効果を記載しています。
ビタミンCの効果や歯周病予防を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ビタミンCの歯周病への効果とは



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ビタミンCがなぜ歯周病予防に効果的なのでしょうか?
理由は冒頭でも記したように「コラーゲン生成の役割」があるからです。
以下で具体的に説明していきます。

1-1.ビタミンCは歯茎の腫れに効果あり


ビタミンCは歯周病予防のなかでも、歯茎の健康維持に欠かせない成分と言われているのはご存知でしょうか?
歯茎はコラーゲン繊維で構成されており、歯と歯茎と歯槽骨を結びつける重要な役割を果たしています。
歯周病にかかった歯茎は、コラーゲン繊維が破壊された状態です。
コラーゲン繊維が破壊されると出血が見られ、重篤化すると歯が抜けてしまう可能性もあります。
ビタミンCは、破壊されたコラーゲン繊維の再生を促してくれるので、歯茎の健康に欠かせない栄養素のひとつです。

2.ビタミンCの一般的な効果と摂取目安量


ビタミンCは、歯茎だけでなく私たちの健康な毎日に必要不可欠な栄養素です。
以下で具体的なビタミンCの効果や摂取目安量を紹介していきます。

2-1.ビタミンCの効果


私たちの体の「酸化防止作用」や「細胞をダメージから守る作用」があります。
また、上記でも説明したようにコラーゲンを生成するためにも必要な栄養素です。
さらに、傷の治癒を促進する効果があります。
他にも食物から鉄分を吸収しやすくしたり、免疫の働きを整え病気の予防に役立ったりと健やかな毎日に不可欠な栄養素です。

2-2.ビタミンCは不足しやすい


日本人の成人の多くはビタミンC不足と言われています。【参照】平成30年国民健康・栄養調査
また喫煙している方は、非喫煙者よりもビタミンCの必要量が多くなっているそうです。
喫煙者の割合はこの10年で減少していますが、30〜60歳代の男性での割合は約3割と高くなっています。【参照】令和元年厚生労働省国民健康・栄養調査

成人で喫煙されている方は、特に意識してビタミンCを摂取する必要があります。
ビタミンCの推定平均必要量は成人で85mg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020
特に多く含まれている食品は、かんきつ類パプリカブロッコリーいちごキウイと言われています。
なかでもゴールドキウイ1個(100g)には140mgのビタミンCが含まれているので、意識的に摂取していきたいですね。

<まとめ>積極的なビタミンC摂取で歯周病予防を


ビタミンCは歯周病の予防や、歯茎の再生を助ける重要な成分です。
お口の健康だけでなく、抗酸化作用などのうれしい効果もいっぱいあります。
また、成人の方のビタミンCは不足しがちなので、日頃の食事を振り返る機会を設けてみるのも良いでしょう。
今回の記事を参考に、日頃の食事のなかで意識的にビタミンCを摂取してみてください。
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虫歯になりにくい食べ物は?特徴や予防できる理由を解説!

こんにちは。金沢市で開業しています白根歯科クリニック院長の白根です。

虫歯になりにくい食べ物は、フッ素やカルシウム、ビタミンを含む食べ物です。

フッ素やカルシウム、ビタミンを含む食べ物は、歯を強くするなどさまざまな役割があります。

結果的に虫歯になりにくく、食生活の見直しは虫歯予防では重要です。

今回の記事では、虫歯になりにくい食べ物の特徴や種類、具体的な効果を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.虫歯になりにくい食べ物の特徴



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虫歯になりにくい食べ物の特徴は3つあります。

よく噛んで食べられるもの
糖分が少ないもの
長時間口に入れないもの

みなさんは3つの特徴から何の食べ物を連想しますか?

3つの特徴に当てはまる栄養素や食べ物は以下の3つです。

フッ素が含まれている食べ物
カルシウムが含まれる食べ物
ビタミンDとAが含まれる食べ物

フッ素やカルシウム、ビタミンDとAの虫歯への効果や、3つの栄養素が含まれる食べ物を紹介していきます。

2.虫歯になりにくい栄養素の効果


なぜ、フッ素やカルシウム、ビタミンDとAは虫歯予防に効果があるのでしょうか。

具体的な役割や効果を説明していきます。
フッ素
フッ素は歯と口の中の環境に働きかける効果があります。

歯の再石灰化を促進させたり、抗菌作用による虫歯菌の働きを抑制したり、虫歯予防効果が高いです。

ただし、フッ素には歯を強くする作用はありますが、フッ素だけでは虫歯予防はできません。
カルシウム
カルシウムは、歯の原料になる歯質の栄養素です。

具体的には、溶けてしまったエナメル質を自動的に修復してくれ、強い歯に戻してくれます。

カルシウム不足が続くと、骨からのカルシウムを使用。

結果、歯が脆くなってしまい口内環境が悪化し、虫歯や歯周病につながります。

ビタミンDとA
ビタミンDは歯の石灰化の調整や、歯の原料となるカルシウムの代謝を手助けをしてくれます。

カルシウムだけ摂取しても、ビタミンDが不足していると上手くカルシウムを取り込めません。

ビタミンAは歯のエナメル質を強化する役割があります。

「ビタミンA欠乏症」の患者さんは高確率で、エナメル質形成不全が認められます。

3.虫歯になりにくい食べ物


先ほど紹介したフッ素、カルシウム、ビタミンDとAが含まれる食べ物を紹介します。
フッ素が含まれる食べ物
具体的にはわかめめざし海苔などの海産物です。

他にも牛肉や紅茶、緑茶にも含まれています。

フッ素中毒を心配する人もいますが、食品や水道水に入っているフッ素は少量であり、フッ素中毒になる可能性は低いと言われています。
カルシウムが含まれる食べ物
カルシウムが含まれている代表的な食品としては、プロセスチーズ牛乳ヨーグルトなどの乳製品です。

他にもししゃもや桜エビなどの小魚類や、豆腐や納豆、厚揚げなどの豆類類にも含まれています。

また、カルシウムは加熱しても分解されない栄養素です。

ただし、インスタント食品や市販のスナック菓子と摂取すると、カルシウム吸収を阻害してしまうと言われています。
ビタミンDとAが含まれる食べ物
ビタミンDは、きくらげ舞茸干し椎茸などのキノコ類や、イワシなどの脂肪性海産物に含まれています。

ビタミンAは、レバーうなぎバター卵黄などの動物性食品に多く含まれています。

他にも、シソやモロヘイヤ、にんじんなどの野菜にも含まれています。

また、ビタミンDとAの特徴として、脂溶性ビタミンのため油料理にすると吸収率がアップします。
さらに、加熱調理で分解されないビタミンの1つです。

<まとめ>ビタミンの摂取で歯の健康維持を


虫歯になりにくい食べ物は、私たちの周りに意外とたくさんあります。

そして、虫歯になりにくい栄養素や食べ物を理解していれば日頃の食事から取り入れられますね。

今回の記事を参考にしてぜひ取り入れてみてください。
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歯周病とビタミン不足の関係性とは?具体的な効果も解説

こんにちは。金沢市で開業しています白根歯科クリニックの白根和明です。

ビタミンが不足すると歯周病を引き起こしたり、悪化したりすると言われています。

歯茎や歯にはコラーゲン組織が深く関係しており、健康を維持するためにはビタミンが不可欠です。

例えば、ビタミンが不足するとコラーゲン組織が生成されず歯周病を発症したり、口腔内の炎症を引き起こしたり、様々な病気のリスクが向上します。

今回の記事では、歯周病とビタミンの関係やビタミンの具体的な歯周病への効果を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.ビタミン不足と歯周病への影響



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歯周病の進行には、ビタミン不足が関係しています。

歯周病とビタミン不足の関係を知るには、歯周病のメカニズムを知る必要があります。

まずは、歯周病のメカニズムとビタミン不足の関係について見ていきましょう。

1-1歯周病のメカニズム



歯周病は歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます。

ビタミン不足と関係があるのは歯茎の健康です。

歯茎はコラーゲン繊維で生成されています。

歯周病になると歯茎のコラーゲン繊維が分解され、歯茎下がりや歯が抜け落ちます。

そして、コラーゲン繊維の生成には適切なビタミン摂取が必要。

ビタミンが元々不足していると、口腔内の乾燥や炎症を引き起こしたり、歯周病の発症や悪化を招くのです。

2.歯周病予防に必要なビタミン



歯周病の予防や悪化予防に必要なビタミンは、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンKの4つです。

ビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力向上やコラーゲン生成に必須の栄養素になります。

熱に弱く、水に溶けやすい性質があるため、生で食べる方法が効果的

ビタミンCの推定平均必要量は成人で85mg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020

参考にイチゴ100mgに含まれるビタミンCは62mgになります。

ビタミンB群
ビタミンB群とはビタミンB6ビタミンB12葉酸の3つです。

ビタミンB群はコラーゲン生成を阻害すると言われている血中ホモシステインを低下させ、良質なコラーゲンを保ち、骨や歯茎の健康を維持します

また、ビタミンB群は水溶性であり、摂取しすぎても尿中に排出されるため、毎日摂取を心がけたいビタミンの一つです。

ビタミンB6の推定平均必要量は成人男性の場合1.1mg/日で、女性の場合は1.0mg/日です。

【参照】日本人の食事摂取基準2020

参考に若鶏胸肉100gあたりのビタミンB6は0.66mg含まれています。

ビタミンB12の推定平均必要量は成人で2.0μg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020
参考にプロセスチーズ100gあたりビタミンB12は3.2μg含まれています。

葉酸の推定平均必要量は成人で200μg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020
参考にゆで卵100gあたり葉酸は35μg含まれています。

ビタミンD
ビタミンDはカルシウム吸収を促進して、骨の健康を維持します

成人の1日の必要摂取量は8.5μgです。【参照】日本人の食事摂取基準2020
参考に鮭1切れ80gだと25μgのビタミンDが含まれています。

また、ビタミンDは食事からの摂取以外に、日光によって体内で生成できる特性があります。
日光に当たる時間が短い場合にも不足するため、適度な日光浴を心がけましょう。

ビタミンK
ビタミンKは出血予防の役割があり、不足すると歯茎から出血しやすくなります。
また、カルシウム吸収を促進する役割も。

ビタミンKは脂溶性ビタミンであり、熱に強い性質を持つため、炒め物など油を使った調理がおすすめです。

ビタミンKの成人の目安量は150μg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020
参考に小松菜(生)100gあたり210μgのビタミンKが含まれています。

<まとめ>ビタミンは歯の健康には不可欠


今回は、歯周病とビタミンの関係やビタミンの具体的な歯周病への効果を解説しました。

ビタミンにはさまざまな役割があります。

ビタミンの役割や効果を理解した上で摂取していき、日頃の食事から歯周病予防に取り組みましょう。
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口臭を改善出来る食べ物は?4つの原因と予防法を解説!

こんにちは。金沢で開業している白根歯科クリニック院長の白根です。

口臭の原因は複数ありますが、食べ物も口臭を引き起こす原因の一つ。

気になる口臭の原因はさまざまですが、実は、同じ食べ物で改善できる方法もあるんです。

食べ物によっては、唾液の分泌促進や抗酸化作用の効果により、口臭の軽減や改善が期待できますよ!

例えば、りんごに含まれるポリフェノールやチョコレートの抗酸化作用は、口臭の改善を期待できるでしょう。

今回は、口臭の原因や改善につながる食べ物についてご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。


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1.大きな意味での口臭の種類は4つ



人前で気になる口臭ですが、大きな意味合いで4つの種類があります。

①食べ物や嗜好品
②生理的口臭
③病的口臭
④心理的口臭

以下でそれぞれ詳しく説明していきます。

①食べ物や嗜好品(外的口臭)

食べ物やタバコ、アルコールなど口に入れる物が原因で発生する口臭です。

特にアルコールは口の中の水分を奪い、乾燥するため口臭が強くなります。

②生理的口臭

誰にでも少なからず口臭はあり、生理的口臭と言います。

生理的口臭の大きな原因は唾液量の減少により、起こりやすいと言われています。

③病的口臭

病気が原因で起こる口臭です。
たとえば、歯周病やむし歯などが挙げられます。

④心理的口臭

本当は口臭がないのに口臭があると思い込んで発生する口臭です。

原因は口臭の気にしすぎなどの心理的な要因によるものです。

2.口臭の原因になる食べ物


ニンニクやキムチなど臭いの強い物は口臭の原因になるイメージもありますよね。

口臭の原因になる食べ物は、以下の通りです。

①ニンニク・ニラ・ネギ類
②脂質の多い肉
③納豆・キムチ
④コーヒー
⑤キャベツ・小松菜・ブロッコリー
⑥砂糖を多く含むお菓子

上記の食べ物による口臭の原因を詳しく説明していきます。

①ニンニク・ニラ・ネギ類

ニンニクやニラ、ネギ類には「アリシン」と言うニオイ成分が含まれています。

アリシンは体内に吸収され、肺から呼気として排出されるため、食後しばらくは口臭が強まるのです。

②脂質の多い肉

脂質の多い肉を食べたあと、体内での分解時に悪臭を発生させながら分解します。

分解時に発生した悪臭が血流に乗り、肺に到達し呼気として排出されるのです。

③納豆・キムチ

発酵食品は作成過程で菌を発酵させており、さらにアンモニアが発生します。

納豆やキムチは発酵によるニオイが強いですが、発酵臭は体内で吸収されず、口の中だけで完結。

摂取直後は口臭が強まりますが、数時間程度で解消します。

④コーヒー

コーヒーの粒子は歯や舌に引っ付きやすく、酸味成分で口のなかが酸性になりやすいです。

またコーヒーの利尿作用により、尿回数が増え体内が脱水になります。

結果的に、口の中が酸性に傾き、水分が奪われ乾燥を引き起こし、口臭を強めるのです。


⑤キャベツ・小松菜・ブロッコリー

キャベツや小松菜ブロッコリーには「インドール」と呼ばれる成分が含まれており、口腔内で食べかすが残ると悪臭の原因になります。

⑥砂糖を多く含むお菓子

口腔内の細菌が活発になり、虫歯や歯周病が進行し、結果的に口臭の原因になります。


3.口臭を改善できる食べ物


実は、口臭を強める食べ物だけでなく、改善が期待できるものあります。

口臭を改善できる食べ物は、以下の通りです。

①りんご
②ごぼう・レタス
③レモン・梅干し
④パイナップル・キウイ
⑤チョコレート
⑥ヨーグルト

口臭を改善出来る理由について詳しく説明していきます。

①りんご

りんごに含まれるポリフェノールは口臭を予防する効果があるため、口臭を改善する効果が期待できます。

②ごぼう・レタス

ごぼうやレタスは繊維質が多いため、咀嚼回数が増えます。

咀嚼回数が増えると、唾液が多く分泌されるため口臭の予防や軽減が期待できます。

③レモン・梅干し

酸性が強い食べ物を摂取すると、酸から歯を守る為に唾液が多く分泌されます。

唾液の分泌が増えると、口臭の予防や軽減が期待できます。

④パイナップル・キウイ

パイナップルやキウイには口臭の原因の1つである「舌苔」を減らす効果があります。

舌苔はタンパク質の汚れであり、パイナップルやキウイにはタンパク質を分解する酵素があるため、口臭の予防や軽減が期待できます。

⑤チョコレート

一般的には虫歯の原因と言われがちですが、チョコレートに含まれる「カカオ・ポリフェノール」は抗菌作用があります。

そのため歯周病の殺菌効果が期待できると言われています。

注意点はビターチョコレートでないと効果が期待できません。

⑥ヨーグルト

ヨーグルトには腸内環境を整える効果があります。

腸内環境が乱れていると、有害物質が体外にうまく排出されません。有害物質が溜まった状態になると、血流に乗り肺に届いてしまうため口臭につながります。

意外にも腸内環境と口臭は密接に関係しています。

<まとめ>栄養バランスを整え口臭予防に繋げよう



口臭は、年齢や性別問わず気になるエチケットですよね。

自分の口臭を気にせず、お互いに気持ちよくコミュニケーションをしていきたいものです。

体の健康のためだけではなく、「口臭予防のため」にも栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

今回、ご紹介したものを参考に日々の食生活に取り入れてみてください。

また、お口のトラブルが気になったら、放置せずかかりつけの歯医者に相談してくださいね!
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歯周病が腸内環境を乱す!?歯や健康を守るおすすめの食べ物を紹介!

こんにちは。金沢市で開業しています白根歯科クリニック院長の白根です。

歯周病と腸内環境には深い関係があります。

最近の研究では、歯周病の病原細菌が腸で取り込まれ免疫反応の活発化により、歯周病が悪化するメカニズムが明らかになりました。

2型糖尿病や心筋梗塞など他の病気にも影響を及ぼす、歯周病や腸内細菌。

今回は、歯周病と腸内環境の関係を詳しく解説します。

健康を保つための食事も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.歯周病とは



歯周病は、歯を支える歯茎や骨が破壊される病気です。

歯周病と診断される方は年々増加傾向にあり、2017年時点では398万3,000人が継続的な治療を受けています。※厚生労働省データより

身近な病気の一つである歯周病の原因は、歯垢の増殖。

軽い歯周病であれば歯垢を取り除いて進行を食い止められますが、歯肉の奥に溜まった汚れが取り除けなくなると歯科医院での外科治療が必要です。


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※厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja.pdf

2.歯周病と腸内環境



最近になり、歯周病と腸内環境の深い関係が明らかになりました。

歯周病の原因となる細菌が口から侵入して腸で取り込まれると、免疫に関わるヘルパーT細胞が活性化されます。

活性化されたヘルパーT細胞が再び口腔内に移動して、炎症を起こす物質を放出すると、歯周病を発症し悪化。

このように歯周病が腸内環境に影響することが分かっています。

2-1.歯周病になると腸内フローラが乱れる



歯周病は、腸内フローラの乱れを引き起こします。

腸内フローラとは、腸内にいる細菌が菌種ごとの塊になり、腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いている状態のこと。

腸内フローラは、食べ物の消化や吸収促進、病原菌の定着阻害、免疫系の活性化など、私たちの体にとって重要な働きをしています。

体内に入り込んだ歯周病菌は、腸内フローラを変化させ、腸のバリア機能が低下し、免疫力低下を招くのです。

2-2.他の病気への影響



歯周病や腸内細菌は、全身にも影響を及ぼします。

最近の研究では、下記のような疾患の原因になるとの結果も出ています。

2型糖尿病
•動脈硬化性疾患
関節リウマチ
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)
早産低出生体重児

腸内細菌は体のバリア機能などと深く関係するため、歯周病菌によって腸内細菌が乱れるとさまざまな疾患を引き起こすと言われています。

3.腸内環境を健康にする食事



歯周病などを予防して、健康を保つには、腸内環境を整えることが必要です。

まずは、規則正しい食事、バランスのいい食事を心がけましょう。

善玉菌を増やすのも1つの手段です。

ビフィズス菌や乳酸菌を食べると、生きた善玉菌の数がアップ。

また、もともと存在する善玉菌を増やすには、オリゴ糖や食物繊維を多く含むものを食べるのがおすすめです。

【ビフィズス菌や乳酸菌を多く含む食べ物】

•ヨーグルト
•乳酸菌飲料
•納豆
•漬物

【オリゴ糖を多く含む食べ物】

•大豆
•玉ねぎ
•ごぼう
•ねぎ
•にんにく
•アスパラガス
•バナナ

<まとめ>歯周病予防に取り組み腸内環境を整えよう


近年の研究では、歯周病と腸内環境は深い関係性にあり、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。

歯周病は口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすため、予防や早期対応が必要です。

歯周病予防はもちろん、腸内環境を整えるためには、規則正しくバランスのいい食事を心がけ、身体の健康を保ちましょう。

歯周病を予防するためには、日頃の歯磨きや定期的な歯科検診も大切です。

参考文献:腸でおこる歯周病の発症と重症化の仕組みを解明(福岡歯科大学)
https://www.fdcnet.ac.jp/col/files/uploads/pressrelease20220907.pdf
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歯の黄ばみを予防する食べ物は?原因や自分で取る方法

こんにちは。金沢市で開業しています、白根歯科クリニック院長の白根です。

年齢とともに歯の黄ばみが気になってきた」とお悩みの方も多いかもしれません。

歯の黄ばみの原因の一つに、食べ物などによる着色汚れが挙げられます。

着色汚れは自分で改善できないと思われがちですが、最初の段階であれば自分で改善できます。

ただし、食べ物などによる歯の表面の汚れは、歯磨きやホワイトニングで改善できますが、バイオフィルムの内側まで汚れると、自分で歯の黄ばみを取るのは困難です。

歯の黄ばみが気になる方は、黄ばみを予防してくれる食べ物も意識してみましょう。

今回は、歯の黄ばみの原因や予防する食べ物、自分で黄ばみを取る方法、歯の黄ばみの予防方法について詳しく解説します。

1.歯の黄ばみの原因は大きく3つ


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歯の黄ばみの原因は、以下の3つです。

1.着色汚れ
2.象牙質の色
3.加齢

着色汚れによって、歯が黄ばむのは想像しやすいかもしれません。

着色汚れの発生には、「ペリクル」という被膜が深く関わっています。

ペリクルはエナメル質を酸から守る大切な働きをしていますが、粘り気が強く色素をくっつけやすい点が特徴。

カレーやコーヒーなど色が濃い物を食べてそのままにすると、色素がペリクルに付着して歯が黄色くなってしまうのです。

そもそも、歯の色は「象牙質」の色で決まります。

象牙質とは、歯の大部分を形成している組織で、歯の表面にあるエナメル質の次の層にあります。

色の強弱は個人差がありますが、象牙質は黄色なので歯が黄色く見えるのは自然です。

年齢を重ねると歯の黄ばみが目立つのは、エナメル質と象牙質の変化が理由。

白色のエナメル質は徐々にすり減って薄くなる一方で、黄色の象牙質は次第に厚くなるため、歯の黄色味が増したように見えます。

2.歯の黄ばみを取る方法


最初の段階であれば、自分で歯の黄ばみを取ることができます。

ペリクルは、歯磨きで除去できるからです。

歯を白くする効果のあるマウスウォッシュもいいでしょう。

ただし、重曹を使った歯磨きには注意が必要です。

重曹にホワイトニング効果はありません。

歯磨き粉の代わりにするのはいいですが、研磨力が強く歯にダメージを与えるなどデメリットが多いのを知っておきましょう。

また、歯科医院でホワイトニングをしてもらう場合は、クリーニングやブリーチングなどが行われます。

3.歯の黄ばみの原因



歯の黄ばみを予防するためには、「着色汚れになりやすい食べ物を知ること」と「着色汚れを付着したままにしないこと」が重要です。

3-1.着色汚れの原因となる食べ物・飲み物


緑黄色野菜やイソフラボン、タンニン、アントシアニン、硫黄化合物などは、着色汚れの原因になる成分を多く含んでいます。

着色汚れの原因になりやすい食べ物

•ベリー類:酸性度が高く色が濃い
•豆類:イソフラボンを多く含む
•緑黄色野菜:色が濃い
•お茶やワイン:ポリフェノールを多く含む

着色汚れになりたくないからといって、これらを一切食べないのはよくありません。

健康に良く、体にとっては必須な栄養素です。

3-2.着色汚れをそのままにしない


着色汚れは、放置しているとバイオフィルムの内側に入り込んでしまいます。

こうなると、歯磨きで歯の黄ばみを取るのは困難です。

歯の黄ばみを予防するには、色素がペリクルに張り付いている間に歯磨きをして、古いペリクルごと洗い流すことが大切です。

4.歯の黄ばみを予防する食べ物


歯の黄ばみを予防する食べ物は、以下の通りです。

•生野菜:食物繊維が歯の表面に付着したステインを除去
•ナッツ類:噛むことで唾液の分泌を促進
•柑橘類:酸による唾液分泌促進
•乳製品:ヨーグルトに含まれるプロテインが酸から歯を守る
•りんご:りんご酸が歯の黄ばみを抑制

生野菜や柑橘類など、歯の黄ばみを予防する効果が期待できます。

また、歯を健康に保つために必要な栄養素も豊富に含まれた食材も多く、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

<まとめ>着色汚れになりやすい食べ物を知って歯の黄ばみを予防しよう


歯の黄ばみの原因は、着色汚れ・象牙質の色・加齢です。

いったん定着してしまった着色汚れを、自分で除去するのは困難です。

歯の黄ばみは、予防することが大切。

着色汚れを予防する食べ物もありますので、栄養バランスを考えた食事を心がけてください。

歯の黄ばみに悩む方は、まずはかかりつけの歯科医に相談しましょう。
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新コース スタート

当院では、久々の(1?)新コース誕生です!

従来から行っている、特殊な薬液を使用した歯のクリーニングレーザーホワイトニングがパックになった、最新機器を駆使した特別かつお得なコースとなっています!治療費は保険外診療となり¥19,800です。
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ホワイトニング告知.jpg
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カルシウム不足で歯が弱る!?歯を強くする栄養素を解説!

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根です。

「最近はあまり乳製品を食べる機会がない」など、カルシウム不足に陥っていませんか?

カルシウムは、丈夫な歯を作ったり歯の健康を維持したりするのに重要な栄養素です。

成長の過程では歯を強くして、大人になると歯の修復に必要なカルシウム。

カルシウムが不足すると、歯周病や虫歯のリスクが高まります。

今回は、カルシウム不足と歯の関係、カルシウムの役割、歯を強くするためにできることを詳しく解説していきます。

1.カルシウム不足が歯に与える影響や症状は?


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カルシウムが不足すると、歯周病や虫歯のリスクが高まります。

歯医者さんで、「虫歯になりそうだけど削らなくてもいい」と言われた経験はありませんか?

虫歯は、はじめの段階であれば自然に治すことができます。

ここで重要な働きをするのがカルシウム。

もし、虫歯菌がつくり出した酸によって歯の表面が溶けだす「脱灰」の状態になった場合でも、唾液の働きによって「再石灰化」されるので、すぐ虫歯にはなりません。

しかし、カルシウムが不足すると「再石灰化」が間に合わないのです。

「再石灰化」が間に合わずに「脱灰」の状態がつづくと、歯がもろくなって穴が開き、治療が必要な虫歯になります。

歯に白いシミのような斑点(ホワイトスポット)がある場合は、要注意。

歯の内部が溶けて細かい空洞ができる「脱灰」の状態で、初期虫歯のサインです。

このように、カルシウム不足の状態は虫歯のリスクは上がりますが、直接的に歯がもろくなるわけではないのです。

2.カルシウムの役割



歯におけるカルシウムの役割は、子どものころと大人になってからでは異なります。

乳歯や永久歯の芽となる歯胚(しはい)ができるのは、お母さんのお腹にいる胎児のときです。

この時期から歯が生え揃うまでの幼少期は、歯にとってカルシウムが一番重要。

子どものころにカルシウムを摂取すると、丈夫な歯をつくれます。

乳歯が全て生え変わり大人になると、カルシウムは歯の石灰化に重要な役割を果たします。

虫歯菌によって歯の表面が溶けても、石灰化が機能してれば虫歯にはならないのです。

大人になってからも、歯の健康を維持するためにカルシウムの摂取を意識しましょう。

3.カルシウムの摂取方法と多く含む食事



厚生労働省が推奨するカルシウム摂取量は、男性700〜800mg女性で650mgです。注1)

カルシウムを摂取するなら、カルシウムとビタミンDを含む食材を一緒に摂取するのが効果的。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を促す効果があるからです。

普段の食事の中で、これらの食事を取り入れてみましょう。

カルシウムを多く含む食品

•牛乳・乳製品
•大豆製品
•魚介類
•野菜・海藻類

ビタミンDが含まれる食品

•きのこ類
•魚類

また、タンパク質やビタミンC、B6、B12、葉酸などの栄養素は、骨の質を守る役割があります。

栄養バランスの良い食事を心がけ、日々の食事で補えない場合はサプリメントの活用も方法の一つです。

ただし、コーヒーやお茶に含まれるカフェインや食塩、アルコールの過剰摂取は、カルシウムの吸収を低下させる恐れがあるため、摂取量に注意しましょう。

参考:
注1) 厚生労働省,生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」

<まとめ>栄養バランスの良い食事を心がけよう



今回は、カルシウムの不足による歯への影響や、カルシウムの役割、カルシウムが摂取できる食事について紹介しました。

カルシウムは、丈夫な歯をつくったり健康な歯を維持していくために重要な栄養素です。

まずは、日頃の食事にカルシウムとビタミンDを取り入れるところからはじめてみましょう。

歯について気になる症状がある人は、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
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知覚過敏は鉄不足が原因かも!?鉄分を多く含む食べ物を解説!

こんにちは。金沢市で開業している、白根歯科クリニック院長の白根です。

「最近、冷たい飲み物が歯にしみることが増えた」このような症状に悩み「虫歯?それとも知覚過敏?」と心配されている方もいるでしょう。

知覚過敏は虫歯と症状が似ているのですが、一時的な痛みになります。

知覚過敏とは、冷たい食べ物や甘い食べ物を食べた時などに感じる一過性の痛みです。

加齢だけでなく柑橘系の果物・梅干しや酢など、酸性の食べ物が知覚過敏の症状に深く関わっています。また、鉄不足も知覚過敏を引き起こす原因の1つです。

今回は、知覚過敏を引き起こす原因と知覚過敏に関わる食材について解説します。

1.知覚過敏とは?



2023年1月納品② (1).jpg

知覚過敏とは、冷たい飲み物や甘い食べ物、歯に冷たい風があたった時などに、一時的に歯がしみる症状のことです。

知覚過敏は加齢や歯周病などにより、歯の表面を覆うエナメル質が削れて薄くなり、象牙質の露出により痛みを引き起こします。

また、知覚過敏の症状は虫歯と非常に似ていますが、それぞれに違いがあります。

2.知覚過敏と虫歯の違い


•知覚過敏:一過性の痛み
•虫歯:持続性の痛み、軽く叩くと響くような痛みを生じる

痛みの症状では共通点がありますが、痛みの持続時間や種類が異なります。少しでも違和感や痛みを感じた際は、必ず歯科医院を受診してください。

3.知覚過敏を引き起こす主な原因



先ほどもお伝えした通り、知覚過敏は象牙質の露出が原因です。歯の表面はエナメル質で覆われていますが、強い力でのブラッシングや歯ぎしりなどにより、徐々に摩耗します。また、加齢により歯茎が後退し、歯根部の露出も知覚過敏を引き起こす原因の一つです。

【知覚過敏を引き起こす原因】

•歯周病の進行
•加齢
•不適切なブラッシング
•歯ぎしり
•食生活

また、酸性の食べ物は象牙質の露出を悪化させるため注意が必要です。特に柑橘系の果物や梅干しなどの食べ物は、口内を酸性にします。口内が酸性に傾くと歯が溶けやすくなり、知覚過敏の症状が悪化する可能性があります。

加齢だけでなく食生活も知覚過敏に影響するため、酸性の食べ物の摂取量には注意してください。

4.鉄不足も知覚過敏の原因になる



鉄不足も知覚過敏を引き起こす原因の1つです。正しい方法でブラッシングをしたり、食生活を見直しても、鉄分が不足すると歯や歯肉の健康状態に影響します。

鉄不足は血液の流れを悪化させ、歯や歯肉に運ぶ栄養素が不足します。歯や歯肉が栄養不足に陥ると、免疫力低下や知覚過敏を引き起こすリスクが高まります。

5.鉄分を多く含む食べ物



知覚過敏の予防には鉄分を多く含む食べ物が効果的です。エナメル質の摩耗や歯周病など、知覚過敏を引き起こす要因は他にもありますが、食生活も大きく影響します。

鉄分を含む食べ物と聞くとレバーなどをイメージされる方も多いかもしれません。実は、鉄には2種類あり、大豆や野菜などにも含まれています。

鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2つに分けられます。ヘム鉄と非ヘム鉄の違いは次の通りです。

ヘム鉄肉や魚などの動物性食品。体内への吸収率10〜20%とされている
非ヘム鉄大豆製品や野菜、海藻類などの植物性食品。体内への吸収率2〜5%とされている

ヘム鉄はタンパク質に覆われているため吸収率が高い特徴があります。一方、非ヘム鉄は鉄分子がむき出しのため、吸収阻害されやすく、吸収率が低いのです。

次に、動物性食品と植物性食品の代表的な食べ物についてご紹介します。

【動物性食品(ヘム鉄)】
•アサリの缶詰・水煮
•豚、鶏、牛レバー
•しじみ
•牛肉
•さんま
•かつお

【植物性食品(非ヘム鉄)】
•がんもどき
•小松菜
•ほうれん草
•ひじき
•さつまいも
•アーモンド
•豆乳

食材によって鉄の吸収率に違いがありますが、非ヘム鉄の食材もタンパク質と一緒に摂取することで吸収率を高められます。

<まとめ>栄養バランスを意識した食生活で歯の健康を守ろう



今回は、知覚過敏は鉄不足が原因と鉄分を多く含む食べ物を解説しました。

知覚過敏とは、冷たい飲み物や甘い食べ物などを食べた時に生じる一過性の痛みです。虫歯と症状が似ていますが、知覚過敏は一時的な痛みになります。

また、知覚過敏は加齢だけでなく、食生活とも深い関係があるのです。酸を多く含む柑橘系の果物や梅干しなどを多く摂取すると、歯が溶けやすくなり知覚過敏の症状が悪化してしまう可能性があります。

また、鉄不足も知覚過敏になる原因の1つです。鉄を多く含んだ食べ物の摂取を心がけましょう

歯の健康を守るためにも、知覚過敏の症状や歯の痛みが気になる方は、かかりつけの歯医者に相談してください。
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