50代以降は歯の喪失リスクが60%以上!?歯を健康にする食事を解説
こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。
50代以降になると、歯の喪失リスクは60%を超えると厚生労働省の調査で発表されています。
理由は、歯周病や虫歯、歯自体の劣化などさまざまです。
しかし、日頃の食事を意識すれば、歯を強くできるかもしれません。
今回の記事では、50代以降に起こりやすい歯の健康リスクや、歯の健康に良い食事を紹介しています。
50代以降の方は、ぜひ参考にしてみてください。
50代以降は、20代や30代など若い時には起こりにくい「歯の喪失」が起きやすくなる世代です。
厚生労働省の調査によると、40代以降では喪失歯を有する割合は40%、50代以降になると60%を超えると提示しています。
また年齢が上がるにつれて、喪失歯を有する割合は増えていく傾向です。
【参照】厚生労働省 歯科疾患実態調査結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf
歯を1本失うと、他の歯への負担が大きくなり、残りの歯を失う可能性も高くなります。
将来歯を失うかも知れない原因は以下の4つです。
•虫歯の再発
•歯周病
•歯根破折
•根尖病変
次の項目で順番に説明します。
①虫歯の再発
50代以降の方が歯を失う原因で多いのは、過去に治療した虫歯の再発です。
特に過去の治療で歯の神経を取り除いている場合は、痛みなどの自覚症状がないため、つめ物やかぶせ物の内部で気づかないうちに重症化するケースが多いといわれています。
状態によっては抜歯が必要と診断され、歯を失ってしまいます。
②歯周病
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれるほど自覚症状がなく、ゆっくり進行する病気です。
多くの場合30代や40代で歯周病になり、10年ほどかけて悪化するケースが多く、重症化した歯周病によって歯茎や歯槽骨が破壊され、最終的に歯が抜け落ちます。
③歯根破折
歯根破折とは、歯根が割れたり、ひびが入ったりする状態です。
歯周病や虫歯に次いで歯を失う原因になります。
神経を取り除いた歯は栄養が供給されず脆くなり、噛む力が部分的に集中し、歯根破折が起こりやすくなるため、神経を取り除いた歯が多い方は注意が必要です。
④根尖病変
根管治療で神経を取り除いた歯が細菌に感染すると、膿が溜まり、膿が大きい場合や改善が見込めない場合は抜歯となります。
次の項目では、上記のような状態にならないための予防法を紹介します。
歯を健康に保つコツは以下の5つです。
•栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がける
•何でもよく噛んで食べる
•食後20分以内に歯を磨く
•歯科で定期的に歯石を除去する
•虫歯を放置せずに治療する
【参照】全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat450/sb4501/p008/
今回の記事では1つ目の「栄養バランスのとれた規則正しい食事」に関して紹介し、主に歯に良い食品や栄養素を紹介していきます。
健康な歯を保つために必要な栄養素は、以下の3項目です。
•カルシウム
•タンパク質
•ビタミンA、C、D
カルシウムは、歯の表面の硬いエナメル質をつくり、タンパク質はエナメル質の内側にある象牙質を作ります。
またビタミンA、C、Dはエナメル質や象牙質を良質にするために必要です。
カルシウム、タンパク質、ビタミンA、C、Dを多く含む食品を紹介します。
ヨーグルト、チーズ、高野豆腐、ひじき、小魚、キャベツなどが挙げられます。
タンパク質を含む食べ物
タンパク質を多く含む食品は、肉、魚介類、大豆、卵、牛乳などです。
ビタミンAを含む食べ物
かぼちゃ、ほうれん草、レバー、にんじん、うなぎ、わかめなどにビタミンAは多く含まれています。
ビタミンCを含む食べ物
ビタミンCを多く含む食べ物は、焼きのり、小松菜、じゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、みかんなどです。
ビタミンDを含む食べ物
干しシイタケ、しめじ、さんま、鮭などが挙げられます。
上記に加え、歯が溶けるのを防いで口内菌の殺菌をするなど、歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。
梅干し、海藻類、果物などを食べると唾液量が増え、虫歯になりにくい口内環境を作ります。
食物繊維が多く含まれる食品は歯の表面をきれいにする効果があり、唾液の分泌も促してくれるごぼう、アスパラガス、セロリ、穀類、豆類などです。
歯や口腔内の健康が気になる方は、積極的に摂取しましょう。
紹介したように50代以降になると、歯を喪失するリスクは50%を超えてきます。
歯を失うと認知症や肺炎のリスクが上がるため、歯の健康維持は大切です。
今回紹介したように、歯に良い食品や食事の方法を変えてみると良いかもしれません。
日頃の食事から少しずつ取り入れてみましょう。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
50代以降になると、歯の喪失リスクは60%を超えると厚生労働省の調査で発表されています。
理由は、歯周病や虫歯、歯自体の劣化などさまざまです。
しかし、日頃の食事を意識すれば、歯を強くできるかもしれません。
今回の記事では、50代以降に起こりやすい歯の健康リスクや、歯の健康に良い食事を紹介しています。
50代以降の方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.50代以降に起こる歯の健康リスク
50代以降は、20代や30代など若い時には起こりにくい「歯の喪失」が起きやすくなる世代です。
厚生労働省の調査によると、40代以降では喪失歯を有する割合は40%、50代以降になると60%を超えると提示しています。
また年齢が上がるにつれて、喪失歯を有する割合は増えていく傾向です。
【参照】厚生労働省 歯科疾患実態調査結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf
歯を1本失うと、他の歯への負担が大きくなり、残りの歯を失う可能性も高くなります。
将来歯を失うかも知れない原因は以下の4つです。
•虫歯の再発
•歯周病
•歯根破折
•根尖病変
次の項目で順番に説明します。
①虫歯の再発
50代以降の方が歯を失う原因で多いのは、過去に治療した虫歯の再発です。
特に過去の治療で歯の神経を取り除いている場合は、痛みなどの自覚症状がないため、つめ物やかぶせ物の内部で気づかないうちに重症化するケースが多いといわれています。
状態によっては抜歯が必要と診断され、歯を失ってしまいます。
②歯周病
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)と呼ばれるほど自覚症状がなく、ゆっくり進行する病気です。
多くの場合30代や40代で歯周病になり、10年ほどかけて悪化するケースが多く、重症化した歯周病によって歯茎や歯槽骨が破壊され、最終的に歯が抜け落ちます。
③歯根破折
歯根破折とは、歯根が割れたり、ひびが入ったりする状態です。
歯周病や虫歯に次いで歯を失う原因になります。
神経を取り除いた歯は栄養が供給されず脆くなり、噛む力が部分的に集中し、歯根破折が起こりやすくなるため、神経を取り除いた歯が多い方は注意が必要です。
④根尖病変
根管治療で神経を取り除いた歯が細菌に感染すると、膿が溜まり、膿が大きい場合や改善が見込めない場合は抜歯となります。
次の項目では、上記のような状態にならないための予防法を紹介します。
2.歯を健康に保つ5つのコツ
歯を健康に保つコツは以下の5つです。
•栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がける
•何でもよく噛んで食べる
•食後20分以内に歯を磨く
•歯科で定期的に歯石を除去する
•虫歯を放置せずに治療する
【参照】全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat450/sb4501/p008/
今回の記事では1つ目の「栄養バランスのとれた規則正しい食事」に関して紹介し、主に歯に良い食品や栄養素を紹介していきます。
2-1.歯の健康に良い栄養素と食品
健康な歯を保つために必要な栄養素は、以下の3項目です。
•カルシウム
•タンパク質
•ビタミンA、C、D
カルシウムは、歯の表面の硬いエナメル質をつくり、タンパク質はエナメル質の内側にある象牙質を作ります。
またビタミンA、C、Dはエナメル質や象牙質を良質にするために必要です。
カルシウム、タンパク質、ビタミンA、C、Dを多く含む食品を紹介します。
2-2.カルシウムを含む食べ物
ヨーグルト、チーズ、高野豆腐、ひじき、小魚、キャベツなどが挙げられます。
タンパク質を含む食べ物
タンパク質を多く含む食品は、肉、魚介類、大豆、卵、牛乳などです。
ビタミンAを含む食べ物
かぼちゃ、ほうれん草、レバー、にんじん、うなぎ、わかめなどにビタミンAは多く含まれています。
ビタミンCを含む食べ物
ビタミンCを多く含む食べ物は、焼きのり、小松菜、じゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、みかんなどです。
ビタミンDを含む食べ物
干しシイタケ、しめじ、さんま、鮭などが挙げられます。
3.歯に良い食事をする際のポイント
上記に加え、歯が溶けるのを防いで口内菌の殺菌をするなど、歯の健康に欠かせない「唾液」の分泌を促す食材も効果的です。
梅干し、海藻類、果物などを食べると唾液量が増え、虫歯になりにくい口内環境を作ります。
食物繊維が多く含まれる食品は歯の表面をきれいにする効果があり、唾液の分泌も促してくれるごぼう、アスパラガス、セロリ、穀類、豆類などです。
歯や口腔内の健康が気になる方は、積極的に摂取しましょう。
<まとめ>50代以降の歯の健康は日頃の食事から予防を
紹介したように50代以降になると、歯を喪失するリスクは50%を超えてきます。
歯を失うと認知症や肺炎のリスクが上がるため、歯の健康維持は大切です。
今回紹介したように、歯に良い食品や食事の方法を変えてみると良いかもしれません。
日頃の食事から少しずつ取り入れてみましょう。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
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