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歯茎の健康に良い食べ物は?栄養不足によって起こる症状も解説!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニックの白根和明です。

虫歯や歯周病予防のために定期検診に通っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

それでも「最近、口内炎ができやすくなった」「歯茎の腫れが気になる」など虫歯以外の口内トラブルに悩んでいる方もいます。

ブラッシングなどの毎日のケアに注意しても歯茎トラブルが起こる方は、栄養不足が原因かもしれません。

歯茎を形成する栄養素が不足すると免疫力低下を引き起こし、歯茎が弱くなります。

歯茎が弱くなると歯周病などのトラブルを引き起こすため注意が必要です。

今回は、栄養不足によって起こる歯茎の症状・歯茎の健康に良い食べ物を解説します。

1.栄養不足になると歯茎はどうなる?



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栄養不足に陥ると歯茎が弱まるだけでなく、歯周病などの全身の疾患のリスクが高まります。

歯茎を構成するのはコラーゲン線維。コラーゲンの生成には、タンパク質・ビタミンCが欠かせません。これらの栄養素が欠乏するとコラーゲンの生成に異常をきたし、歯茎が弱くなります。

また、タンパク質の不足は免疫力の低下を招きます。免疫力の低下が歯茎にさらなる悪影響を与え、感染症である歯周病リスクを高めるのです。

さらに歯周病は、心臓疾患糖尿病への影響も示唆されています。歯周病菌の出す毒素LPS(リポ多糖)が血管から全身に入ると、血管内で炎症を起こし、血栓形成の原因に。心臓の血管が閉塞すると、狭心症心筋梗塞を招く危険性もあります。

参考元:No.039 歯周病と生活習慣病、栄養素の関係(厚生労働省)


2.歯茎の健康に必要な栄養素


先ほどお伝えした通り、歯茎のコラーゲン線維には、タンパク質・ビタミンCが欠かせません。特に歯茎の形成に重要な役割を持つのがビタミンCです。

この章では歯茎とビタミンCの関係・ビタミンCを豊富に含む食べ物を解説します。


2-1.歯茎の栄養にはビタミンCが重要



歯茎の栄養には、ビタミンCが必須です。

ビタミンCは、タンパク質とともに歯茎のコラーゲン線維を形成します。

コラーゲン繊維は歯と歯茎、歯槽骨を結びつける役割を果たし、歯茎には欠かせない成分です。

さらに、コラーゲン合成促進効果があり、破壊された歯周組織の再生や荒れた粘膜を回復させ、歯茎を健康に保ちます。

このビタミンCが不足すると、コラーゲン線維が破壊されても再生されず、出血などの歯茎トラブルを引き起こすのです。

2-2.ビタミンCが豊富に含まれる食べ物


ビタミンCは、下記のような野菜や果物に多く含まれています。

•ブロッコリー
•小松菜
•じゃがいも
•レモン
•イチゴ
•キウイフルーツ

ビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンのため、茹でる・煮るなどの調理方法で、容易に煮汁に溶け出てしまいます。

熱を通す場合は、煮汁ごと摂取できるスープなどがおすすめです。

ただし、ビタミンCの過剰摂取は、消化器官の不調の原因になります。

通常は食品から摂取した過剰なビタミンCは、尿と一緒に排出されるため過剰摂取の心配はありません。

腎臓機能に障害がある方は尿路結石のリスクが高まる指摘もありますので、かかりつけのドクターなどに相談しましょう。

3.歯茎の健康を保つための方法


歯茎の健康には、栄養摂取と日頃のブラッシングケアが欠かせません。以下で、サプリメントによる栄養摂取や日頃のケアについて解説します。

3-1.サプリメントから栄養摂取する



食生活が偏った際は、サプリメントが効果的です。

毎日欠かさず栄養バランスのとれた食事が望ましいのは事実。しかし、忙しいライフスタイルを送りながら、満遍なく栄養摂取するのは困難かもしれません。

サプリメントなら食事で不足した栄養素を摂取できます。

ただし、基礎になるのは日々の食事です。サプリメントは食事の代わりにならないため、栄養の基礎は食事で摂取してください。

また、ビタミンCの過剰摂取は健康被害を招く恐れがあり、食品よりも多量に摂取できるサプリメントは注意が必要です。

また、服用量によって急激に体内のビタミンC濃度が上昇し、消化管の不調や腎障害のリスクが高まるため、通院中の方は自己判断せず服用前にドクターに相談してください。

3-2.日頃のブラッシングケアを行う


栄養摂取だけではなく、日頃のブラッシングケアも大切です。

ただし、歯の磨き過ぎや歯磨きの際に力を入れ過ぎるなど、間違ったブラッシングケアは、出血などの歯茎トラブルの原因になります。

歯科クリニックでは、患者様の歯の状況に適した磨き方指導も行っています。是非、かかりつけ医に相談してみてください。

<まとめ>バランスの良い食事で歯茎の健康を維持しよう


今回は、栄養不足と歯茎の関係・歯茎を健康に保つ栄養素について詳しく解説しました。

バランスの良い食事は、健康な歯茎を維持するための基本です。特にビタミンCは、歯茎の形成に必要不可欠。食事のみで不足する場合は、サプリメントの摂取も検討しましょう。

ただし、持病をお持ちの方はビタミンCの摂取量に注意が必要ですので、自己判断せず、かかりつけのドクターに相談してください。

バランスの取れた食事とともに日頃の適切なブラッシングケアを欠かさず、歯茎の健康に努めましょう。
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone
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