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カルシウム不足で歯が弱る!?歯を強くする栄養素を解説!

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根です。

「最近はあまり乳製品を食べる機会がない」など、カルシウム不足に陥っていませんか?

カルシウムは、丈夫な歯を作ったり歯の健康を維持したりするのに重要な栄養素です。

成長の過程では歯を強くして、大人になると歯の修復に必要なカルシウム。

カルシウムが不足すると、歯周病や虫歯のリスクが高まります。

今回は、カルシウム不足と歯の関係、カルシウムの役割、歯を強くするためにできることを詳しく解説していきます。

1.カルシウム不足が歯に与える影響や症状は?


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カルシウムが不足すると、歯周病や虫歯のリスクが高まります。

歯医者さんで、「虫歯になりそうだけど削らなくてもいい」と言われた経験はありませんか?

虫歯は、はじめの段階であれば自然に治すことができます。

ここで重要な働きをするのがカルシウム。

もし、虫歯菌がつくり出した酸によって歯の表面が溶けだす「脱灰」の状態になった場合でも、唾液の働きによって「再石灰化」されるので、すぐ虫歯にはなりません。

しかし、カルシウムが不足すると「再石灰化」が間に合わないのです。

「再石灰化」が間に合わずに「脱灰」の状態がつづくと、歯がもろくなって穴が開き、治療が必要な虫歯になります。

歯に白いシミのような斑点(ホワイトスポット)がある場合は、要注意。

歯の内部が溶けて細かい空洞ができる「脱灰」の状態で、初期虫歯のサインです。

このように、カルシウム不足の状態は虫歯のリスクは上がりますが、直接的に歯がもろくなるわけではないのです。

2.カルシウムの役割



歯におけるカルシウムの役割は、子どものころと大人になってからでは異なります。

乳歯や永久歯の芽となる歯胚(しはい)ができるのは、お母さんのお腹にいる胎児のときです。

この時期から歯が生え揃うまでの幼少期は、歯にとってカルシウムが一番重要。

子どものころにカルシウムを摂取すると、丈夫な歯をつくれます。

乳歯が全て生え変わり大人になると、カルシウムは歯の石灰化に重要な役割を果たします。

虫歯菌によって歯の表面が溶けても、石灰化が機能してれば虫歯にはならないのです。

大人になってからも、歯の健康を維持するためにカルシウムの摂取を意識しましょう。

3.カルシウムの摂取方法と多く含む食事



厚生労働省が推奨するカルシウム摂取量は、男性700〜800mg女性で650mgです。注1)

カルシウムを摂取するなら、カルシウムとビタミンDを含む食材を一緒に摂取するのが効果的。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を促す効果があるからです。

普段の食事の中で、これらの食事を取り入れてみましょう。

カルシウムを多く含む食品

•牛乳・乳製品
•大豆製品
•魚介類
•野菜・海藻類

ビタミンDが含まれる食品

•きのこ類
•魚類

また、タンパク質やビタミンC、B6、B12、葉酸などの栄養素は、骨の質を守る役割があります。

栄養バランスの良い食事を心がけ、日々の食事で補えない場合はサプリメントの活用も方法の一つです。

ただし、コーヒーやお茶に含まれるカフェインや食塩、アルコールの過剰摂取は、カルシウムの吸収を低下させる恐れがあるため、摂取量に注意しましょう。

参考:
注1) 厚生労働省,生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」

<まとめ>栄養バランスの良い食事を心がけよう



今回は、カルシウムの不足による歯への影響や、カルシウムの役割、カルシウムが摂取できる食事について紹介しました。

カルシウムは、丈夫な歯をつくったり健康な歯を維持していくために重要な栄養素です。

まずは、日頃の食事にカルシウムとビタミンDを取り入れるところからはじめてみましょう。

歯について気になる症状がある人は、かかりつけの歯科医に相談してみてください。
comments (0) | trackbacks (0) | posted by Kazuaki Shirone
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