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40代以降は歯のトラブルに要注意!食事で取り組むエイジングケア

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

「40代になったら歯やお口の悩みが増えた」と感じる方もいるでしょう。

一般的に、歯やお口の悩みが増え出すのは30代半ばから40代前後と言われています。

特に40代以降の女性は、女性ホルモンの減少の影響を受け、さまざまな変化を感じるでしょう。

歯の健康に必要な栄養素を知り、積極的に摂取すれば、歯の健康を維持できる可能性が高いです。

今回の記事では、40代以降に起こりやすい歯や口のトラブルや対処法、歯の健康に繋がる食品を紹介しています。

歯への健康意識が高まる40代以降の方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.40代以降に起こる歯の健康リスクと原因



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口腔内の健康に直結する歯周病の有病率は、30代から60代にかけて高くなると言われ、3人に2人が歯周病と言われています。
【参照】平成28年度 歯科疾患実態調査

また、20代や30代に比べて筋力の低下も起こり始めるため、噛む力も低下しやすい傾向にあります。

40代以降に歯の健康リスクが起こる原因は以下の4つです。

1.顎骨の吸収、顔面筋や咀嚼筋の衰え
2.女性ホルモンの分泌量の低下(エストロゲン)による唾液の分泌量の低下
3.健康状態の悪化や疲労の蓄積
4.不摂生な生活

次の項目で、4つの原因を詳しく説明します。

顎骨の吸収、顔面筋や咀嚼筋の衰え
加齢によりカルシウムの吸収能力が低下し、骨吸収が骨形成より上回っていきます。

さらに顎の骨が吸収され、歯を支えられず、歯茎の衰退が起こりやすいです。

また、顔面や咀嚼筋が衰えるため、しっかり噛めない、固いものが食べられなくなる可能性があります。

女性ホルモンの分泌量の低下(エストロゲン)による唾液の分泌量の低下

40代以降の女性に多いエストロゲンの低下は、唾液の分泌量が低下すると言われています。

唾液は虫歯や歯周病から守る役割があり、唾液の分泌量低下は虫歯や歯周病になる可能性が高いです。

健康状態の悪化や疲労の蓄積
40代以降の方は仕事上の役割が増えたり、親の介護やこどもが進学したり、自分以外の悩みが増える年代です。

ストレスや疲労により自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経のバランスが崩れると、健康状態が悪化し、免疫力の低下や唾液量の低下が生じるため、口腔内のトラブルに繋がりやすいです。

不摂生な生活
厚生労働省によると、「食習慣の改善の意思」の項目で、20代以上の男女で多かったのが「関心はあるが改善するつもりはない」でした。

割合は男性で24.6%、女性で25%です。
【参照】令和元年度 国民健康・栄養調査

栄養バランスの偏りは、自律神経のバランスが崩れ、免疫力低下を招き、歯の健康リスクや生活習慣病に繋がります。

2.歯の健康リスクへの対処法


40代以降の方が、歯の健康リスクを起こさないための対処法は以下の3つです。

•歯科医院への定期受診
•正しいオーラルケアの実施
•規則正しい生活(睡眠、運動、食事)

今回の記事では、規則正しい生活の「食事」について紹介します。

2-1.40代以降の歯の健康には「ミネラル」と「ビタミン」



歯や骨の構成はミネラルで、歯茎は主にビタミンが合成しているため、歯周病の罹患率があがる40代以降の方は、積極的な摂取が必要です。

また、ミネラルやビタミンが豊富な食品は、魚や野菜、果物など良く噛んで食べる物が多いため、咀嚼筋の低下予防や唾液分泌促進が図れます。

しかし、ミネラルやビタミンは体内で作り出せない栄養素のため、食べ物からの摂取が必要です。

2-2.ミネラルが多く含まれた食品


ミネラルのなかで、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が多い食品を紹介しています。

カルシウムが多く含まれた食品
チーズ、豆腐、ごま、ヨーグルト、ひじき、昆布など

マグネシウムが多く含まれた食品
ナッツ類、しらす、ほうれん草、ひじきなど
• 亜鉛が多く含まれた食品
牡蠣、納豆、牛肉、ココア、しいたけなど

加工品やファストフードはミネラルを消費してしまうため、上記で紹介したミネラル豊富な食べ物を摂るように心がけましょう。

2-3.ビタミンが多く含まれた食品


ビタミンは、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」と、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」に分けられます。

•脂溶性ビタミン:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
•水溶性ビタミン:ビタミンB群、ビタミンC

以下で詳しく食品を紹介します。

ビタミンAが多く含まれる食品
鶏や豚肉のレバー、うなぎ、たら

ビタミンDが多く含まれる食品
キクラゲ、椎茸、卵、鮭

ビタミンEが多く含まれる食品
ナッツ類、ほうれん草、しそ

ビタミンKが多く含まれる食品
モロヘイヤ、小松菜、納豆、ブロッコリー

ビタミンB群が多く含まれる食品
豚肉、鶏レバー、カツオ、のり

ビタミンCが多く含まれる食品
ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、レモン、キウイ

<まとめ>バランスの良い食事は歯の健康につながる


40代以降は、今までと同じ生活を送っていても疲れが取れないなど、加齢による体の変化を感じ始める時期です。

歯科医院への定期的な受診や、オーラルケアももちろんですが、今回紹介した日頃の食事にも気をつけていれば、歯の健康リスクを予防できるかもしれません。

歯の健康は心身の健康にも直結します。

毎日の食事は意識しないと偏ってしまうので、少しずつでも、今回紹介した食材を取り入れてみてください。
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食品に含まれるフッ素は虫歯予防になる?具体的な効果も紹介!

こんにちは。石川県金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

フッ素は「歯に塗布する」イメージがある方も多いかもしれません。

しかし、フッ素は食べ物の摂取からも歯の健康につながると言われており、歯や骨の形成に欠かせないものです。

今回の記事では、フッ素がもたらす歯への効果やフッ素が多く含まれる食品を紹介します。

歯の健康維持に役立つ食事などを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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1.フッ素とは



フッ素は「必須元素」と言われており、健康や生命の維持に関わる元素です。

水素(H)や、酸素(O)と同じく、フッ素は(F)と表記されます。

人間の体内では13番目に多く存在する元素。

WHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機関)はフッ素を必須栄養素と位置づけています。

人が必要なフッ素は微量ですが、歯や骨をつくる石灰化には欠かせない物質です。

体重60㎏の人は、およそ2.6gのフッ素が体内にあり、95%は骨などの硬組織に存在しています。

2.フッ素の効果とは?



フッ素の効果は3つあります。

虫歯予防
歯質強化
初期虫歯の修復

次で具体的に説明します。

①虫歯予防



フッ素は歯のエナメル質を強くして、虫歯菌の酸から歯を守る役割や、虫歯菌の酸産生を抑制し活動を低下させる効果があります。

歯の表面は食事のたびにダメージを受けますが、1時間ほどで修復作業が行われます。

上記の流れが「歯の再石灰化」です。

口腔内に食べ残しがあると虫歯菌が酸を産生し、歯のリン酸やカルシウムなどが溶け出し、歯の石灰化が出来ず虫歯になります。

フッ素の摂取により歯のエナメル質にカルシウムが付着し、歯の再石灰化が促進されるのです。

②歯質強化



歯の再石灰化時、エナメル質にフッ素が取り込まれ歯を修復。

さらに虫歯菌などに抵抗できる強い歯質に変化させると言われています。

③初期虫歯の修復



歯の再石灰化により、初期虫歯の修復も可能です。

初期虫歯は、酸によりエナメル質からカルシウム成分が流れ出てしまいます。

カルシウムが流れ出た箇所に、フッ素が入り込んで再石灰化が起こり、虫歯の進行を止め治す効果が期待されます。

3.フッ素が多く含まれる食品



フッ素は歯や骨の形成にも大切なので、日頃の食事から意識した摂取がおすすめです。

米国医学研究所から発表されたフッ化物適正摂取量と摂取許容量は以下の通りです。

•19歳以上の体重70kgの男性 
フッ素適正摂取量3.8mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。
•19歳以上の体重60kgの女性
フッ素適正摂取量3.1mg/日。フッ素摂取許容量10mg/日。

以下でフッ素が多く含まれる食品を紹介します。

①イワシ



イワシは食べ物のなかでもフッ素の含有量が多いと言われています。

イワシのフッ素濃度は8~19.2ppmです。

※フッ素濃度1ppmとは、1kg中にフッ素1mgの含有量を示す単位。

②牛肉



牛肉は少量ですが、フッ素が含まれています。

牛肉のフッ素量は0.07ppmです。

③ジャガイモ



ジャガイモのフッ素量0.8〜2.8ppmです。

育った土の状態によりますが、物によっては牛肉よりもフッ素を含む物もあります。

④海藻類



海藻は、種類によりフッ素含有量の幅が大きいと言われています。

海藻のフッ素量は0.6〜2ppmです。

<まとめ>フッ素は歯や骨の形成に必須!日頃の食事から意識して摂取を



フッ素は歯のみならず、骨の形成にも必要な元素です。

歯科でのフッ素塗布も大切ですが、日頃からフッ素を含む食品の摂取を心がけると歯の健康維持につながります。

今回紹介した食品を参考にして、日頃の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。



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酵素が虫歯や歯周病を予防!酵素を多く含む食べ物も紹介!

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

酵素は「なんとなく体に良さそう」とイメージされている方もいるかもしれません。

酵素にはいくつもの種類があり、歯の健康に必要な酵素もあります。

今回は、酵素の働きや歯への効果、酵素を多く含む食べ物を紹介しています。

歯の健康維持をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.酵素とは


酵素とは、生き物の体内の化学反応を引き起こし、反応をスムーズに促進する役割があります。

食べ物の消化、吸収、代謝に酵素は不可欠です。

人間の体内には、5,000種類以上の酵素が存在します。

1-1.酵素の種類


酵素は主に「体内酵素」と「体外酵素」の2種類に分類され、さらに「体内酵素」は、“消化酵素”と“代謝酵素”の2種類に分けられます。

「体外酵素」は、食事から取り込む“食物酵素”であり、20代をピークに量が減少します。

体内酵素は年齢とともに減少するため、体外酵素である食物酵素で補う必要があります。

下記に各酵素の特徴を簡単にまとめました。


消化酵素:食べたものを分解、吸収しやすくする
代謝酵素:消化酵素が体内で使える形にしたエネルギーを、身体の隅々に届けて活用する
食物酵素:食物に含まれ、消化を助ける

次に歯の健康に関わる酵素の種類と特徴を説明します。

2.歯の健康に関わる酵素


酵素にはさまざまな特徴がありますが、歯の健康にも関わっています。

口腔内の健康に大きく関わっているのは、唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」です。

他の代謝酵素と食物酵素も歯の健康に関わっているので、次で詳しく説明します。

2-1.唾液に含まれる酵素「アミラーゼ」



アミラーゼは、口腔内のでんぷん質を消化し、糖を生成する役割があります。

白米をよく噛むと甘く感じるのは、アミラーゼの効果です。

また、歯に付着したでんぷん質の残りカスを化学的に分解し、口腔内を洗浄する役割があります。

2-2.代謝酵素は免疫力に影響


酵素の説明でもお伝えしたように、代謝酵素が不足すると歯へ栄養が行き渡らず、免疫力低下に陥り、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

代謝酵素は人間の体内でしか作れないため、食物酵素から摂取が必要です。

2-3.食物酵素は代謝の促進


食物酵素の役割は、消化酵素を節約し代謝酵素の量を増やすなど、代謝酵素のサポートが役割です。

歯の健康に直結はしていませんが、他の酵素をサポートすれば結果的に歯の健康向上につながります。
3.酵素を多く含む食品
酵素を多く含む食品を積極的に摂れば、限られた体内酵素を使わずに済みます。

次で紹介する食品を参考にしてみてください。

生野菜や果物

生野菜や果物は酵素が多く含まれています。

また、野菜や果物の皮の部分は抗酸化物質が多く含まれているため、皮のまま食べるのもおすすめです。

通常、食べ物は胃から腸に届くまでに2時間以上かかりますが、野菜や果物は30分ほどで腸に届きます。

野菜や果物自体に多くの消化酵素が含まれているので、消化がスムーズに行われるためです。

以下の野菜や果物は、生で摂取できるのでおすすめです。

•トマト
•レタス
•大根
•アボカド
•バナナ
•キウイ
•リンゴ
•マンゴー
•パイナップル

次に植物性の発酵食品を紹介します。

植物性発酵食品

植物性の発酵食品は、微生物によって大量の酵素が含まれています。

おすすめの食物性の発酵食品は以下の通りです。

•納豆
•味噌、醤油
•ヨーグルト
•チーズ
•キムチ
•ぬか漬け
•カツオ節
•麹

手軽に手に入る食品が多いため、歯の健康を考えている方は日々の食事に取り入れてみましょう。

<まとめ>酵素を積極的に摂取して歯の健康を維持しよう


酵素は「なんとなく体に良さそう」とイメージされていた方も、酵素の働きを知り、積極的に摂取すれば歯の健康維持に繋がります。

今回紹介した酵素を多く含む食品は、取り入れやすい食品が多いと思うので、ぜひ参考にして取り入れてみてください。
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タンパク質は歯にも必要な栄養素!不足で起こる影響や摂取できる食品を解説!

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

タンパク質は歯の健康維持に重要な役割を果たしています。

理由は歯を支えるために、タンパク質が必要だからです。

具体的には歯のなかに筋状のタンパク質があり、歯を支えるのに役立っています。

今回は、タンパク質が歯に必要な理由やタンパク質の多い食品を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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1.タンパク質の役割


タンパク質は炭水化物、脂質とあわせて3大栄養素と言われています。

筋肉や臓器、体内の調整に役立つホルモンの材料、エネルギー源になる栄養素です。

生命活動の中心を担っていると言っても良いでしょう。

タンパク質が不足すると以下の症状が出てきます。

タンパク質不足が引き起こす症状10個
•筋肉量が減少する
•代謝が悪くなる
•肌や髪、爪のトラブルが起こりやすい
•骨が脆くなる
•身体が浮腫む
•疲れやすくなる
•貧血になりやすい
•集中力や思考力が低下しやすい
•免疫力が低下する
•低出生体重児が産まれやすくなる(女性)
【参考】魚肉たんぱく研究所

タンパク質不足は全身に影響が出てしまいます。

全身に影響が出れば当然、健康な歯を維持出来ません。

次ではタンパク質と歯の関係性を紹介します。

2.歯の構成要素


歯は「エナメル質」「象牙質」「セメント質の硬い組織(硬組織)」の3層構造です。

口のなかに露出している部分を「歯冠」と言い、歯冠より下の部分を「歯根」と言います。

タンパク質と歯の関係性を詳しく紹介します。

2-1.タンパク質は歯の基質形成に関わっている


タンパク質は、歯の「基質形成」に関わっています。

基質とは「象牙質」や「セメント質」の部分です。

象牙質やセメント質はコラーゲン繊維状のタンパク質で形成されています。

以上からわかるように、歯の基質形成にタンパク質は不可欠です。

タンパク質不足は歯の健康に直結してしまうので、日頃から意識して摂取しましょう。

3.タンパク質が多く含まれる食品


タンパク質の1日必要量は、18~49歳は摂取エネルギーの13~20%、50~64歳は14~20%、65歳以上は15~20%が理想と言われています。

タンパク質の推奨量は、18~64歳の男性は1日65g、65歳以上の男性は60g、18歳以上の女性は一日50gの摂取が推奨されています。

【参照】日本人の食事摂取基準2020

また、タンパク質には「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」の2種類あります。

前者は必須アミノ酸を豊富に含み吸収スピードが早いのに対し、後者は脂質が少なく腹持ちが良いです。
① 動物性タンパク質
動物性タンパク質は肉、魚、卵、乳製品に多く含まれています。

身近な食品だと鶏のささみ肉100gには23.9g、しらす干し100gには40.5gタンパク質が含まれているので、日頃の食事にも取り入れやすいでしょう。
② 植物性タンパク質
植物性タンパク質は、大豆製品や穀類に多く含まれています。

ひきわり納豆100gには16.6g、茹でた蕎麦100gには4.8gタンパク質が含まれているので、身な食品から摂取が可能です。

<まとめ>積極的にタンパク質を摂取して健康な歯に


「タンパク質」と「歯」は直接関係していないと思っていた方もいるかもしれません。

今回紹介したように、タンパク質は歯の基底を作る大切な役割を果たしています。

歯のみならず、全身に効果があるタンパク質ですが、歯にも効果があると分かれば積極的に摂取していきたいですね。

紹介した動物性タンパク質と植物性タンパク質を参考に、日頃の食生活に取り入れてみてください。
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貧血で歯が痛くなる!?痛みの原因や対処法を解説

こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。

あまり知られていませんが、貧血と歯の痛みは深い関係があります。
理由は、貧血だと必要な栄養素が運ばれず虫歯や歯周病の原因になったり、歯や歯茎の質が低くなったりするためです。
本記事では貧血がなぜ歯の痛みに繋がるのか紹介しています。
また、貧血による歯の痛みに対しての対処法もご紹介しているので参考にしてみてください。

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1.貧血とは


貧血は血液内のヘモグロビン濃度により診断され、ヘモグロビンは酸素を体内に運ぶ重要な役割を持っています。
WHOの基準では成人男性が13.0g/dl未満、成人女性と小児(男女)は12.0g/dl未満、高齢者(男女)は11.0g/dl未満が貧血と定義されています。

1-1.貧血の症状


主な貧血症状は以下の6つです。
•立ちくらみ
•息切れ
•めまい
•ふらつき
•頭痛
•胸の痛み
他に歯の痛みにつながる歯周病や虫歯、歯茎の炎症も引き起こしやすいと言われています。

2.貧血で歯が痛くなる理由


貧血が原因で歯が痛くなる理由は以下の2つです。
•唾液量低下
•歯や歯肉への血流低下
次項で詳しく説明します。

2-1.唾液量低下


唾液は何から作られているか知っていますか。
唾液は血液から作られ口内を清潔にし、歯の再石灰化を促し歯を補修する効果があります。
また細菌の働きを抑制する効果もあり、歯の健康には欠かせません。

2-2.歯や歯茎への血流低下


歯茎の血流はイメージしやすいですね。
歯にも同じく血流があり、歯の神経と呼ばれる「歯髄」に血流があります。
貧血だと、歯や歯茎に必要な栄養素や白血球が運搬されません。
歯や歯茎が脆くなり痛みや出血の原因になったり、免疫力の低下にもなります。

3.貧血への対処法


貧血を改善すれば、歯の痛みや他の身体症状を軽減できるかもしれません。
対処法は以下の7つです。

•3食バランス良く、規則正しく食べる
•鉄を多く含む食品を摂取
•良質タンパク質(肉、魚、卵、乳製品、大豆製品)を補う
•鉄の吸収率を高めるビタミンCを摂る
•鉄の吸収を阻害する食品を控える
•加工食品に偏らず、手作りもする
•鉄の吸収を良くするには、胃酸の分泌が必要。良く噛んでゆっくり食べる、楽しく食べると胃酸の分泌を促す
【参考:健康長寿ネット】
次項では鉄の吸収を阻害する食品、鉄分とビタミンCが多く含まれた食品を紹介します。

3-1.鉄の吸収を阻害する食品


以下の食品は鉄分の吸収を阻害するので、注意しましょう。
①緑茶、紅茶、ウーロン茶、コ-ヒ-
タンニンを含む飲み物は鉄の吸収を阻害します。
特に食事中や食直後の摂取は注意です。
②玄米、おから、ふすま
不溶性食物繊維を含む食品は、鉄と一緒に体外に排泄されるので注意しましょう。
③加工食品
ハムやソーセージ、清涼飲料水、スナック菓子などに含まれる添加物「リン酸塩」は、鉄の吸収を阻害してしまうと言われています。
④ビタミンCが多く含まれた食品
ビタミンCと言えば「レモン」のイメージがありますが、レモンの可食部はビタミンが20mgしか含まれていません。
パプリカやブロッコリーの方がビタミンCは豊富です。
パプリカは100gに170mg、ブロッコリーは100gに120mgビタミンCが含まれています。
ビタミンCの推定平均必要量は成人で1日85mgです。
【参照】日本人の食事摂取基準2020

3-2.鉄分が多く含まれた食品


鉄分を多く含む食材としてレバーを思い浮かべる方は多いかもしれません。
豚レバー100gの鉄分は13mgです。
他にあさりやさんま、豆乳、小松菜も鉄分が多く含まれています。
小松菜100gの鉄分は2.8mgです。
1日の鉄分推奨量は成人男性7.5mg、成人女性10.5mg(月経あり)、妊娠初期では9mg、妊娠中期と後期は16mg、授乳期は9mgです。
【参照】日本人の食事摂取基準2020


<まとめ>貧血を改善すれば、歯の健康にもつながる


今回の記事でご紹介したように、貧血と歯の痛みは深く関係しています。
また、貧血は他にも身体にさまざまな症状を引き起こす可能性が高いです。
特に女性は貧血に陥りやすいため、普段の食事から鉄の摂取を意識する必要があります。
今回紹介した対処法や食品を参考にしてみてください。




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マグネシウムが虫歯を予防する?歯の健康に重要な栄養素だった!

こんにちは。金沢市の歯科医院、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

マグネシウムは虫歯予防や改善に効果が期待できる栄養素の1つと言われています。
理由は、マグネシウムは歯槽骨の維持や歯の再石灰化の役割を担っているからです。
マグネシウムが不足すると歯槽骨の維持がされず、歯の再石灰化が行われなければ歯自体が弱くなってしまいます。
今回は、マグネシウムの虫歯への効果や具体的な摂取基準も合わせて紹介しているので、参考にしてみてください。

1.虫歯の原因にマグネシウムが大きく関与



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アメリカの研究で「歯は単なる固形物ではなく、歯の神経を通じて歯の表面のエナメル質まで体の栄養素が行き渡っており、血液循環のようなものがある」と言われています。
以上の理由から、歯の血液循環が正常ならば虫歯になりづらく、循環が滞ってしまう人は虫歯のリスクが高くなったり虫歯の進行が速くなったりするかもしれません。

循環の停滞を引き起こしてしまう原因は以下の5つです。
砂糖の過剰摂取
ストレス
運動不足
ビタミンやミネラル(マグネシウム)不足
薬剤服用
特に「砂糖の摂取による血糖値の急上昇」や「ミネラル(マグネシウム)不足」の影響が大きいと言われています。


2.虫歯予防のための行動


歯の循環を停滞させないための行動は以下の3つです。
砂糖を意識的に避ける
食べるスピードをゆっくり
ミネラル摂取
以下で詳しく説明していきます。

①砂糖を避ける
WHOは1日の砂糖摂取量の目安を、「1日に摂る総エネルギー量の5%未満」に抑えるべきとガイドラインで発表しています。(2015年3月)
具体的には砂糖25gに相当し、スティックシュガーだと8本分です。

②ゆっくり良く噛んで食べる
食べるスピードが早いと、血糖値が急上昇してしまい体や血管への負担が大きいです。
なるべく野菜など血糖値の上がりにくいものから食べるよう心がけましょう。

③ミネラル摂取
ファストフードの普及により玄米や穀物類を摂取する機会が少ないので、ミネラルが不足しがちです。
ミネラルの豊富な食材(豆類、野菜、きのこ、木の実など)を意識的に摂取しましょう。

3.マグネシウム不足の影響


前項でも説明したように、ミネラルのなかでもマグネシウムは虫歯予防に重要な栄養素です。
マグネシウム不足が引き起こす全身への影響や、歯への影響を説明します。

3-1.全身への影響


マグネシウム不足は不整脈や虚血性心疾患、動脈硬化症のリスクが高くなると言われています。
また、長期的なマグネシウムの不足は糖尿病や高血圧のリスクを高めると言われており、生活習慣病リスクが高いです。

3-2.歯への影響


マグネシウムは体内でカルシウムと深く関わっており、骨や歯にカルシウムが行き届くように調節しています。
血中のマグネシウム濃度が低下すると、生命維持のために骨からマグネシウムを放出せざるを得ません。
骨の形成や維持に活用できるマグネシウムが減り、歯槽骨の形成を阻害してしまいます。
歯槽骨がうまく形成されないと歯や歯茎に十分な栄養が行き渡らないので、虫歯になりやすいです。

4.マグネシウムの摂取基準と多く含まれる食材


具体的にマグネシウム摂取基準や多く含まれる食材を紹介していくので、参考にしてみてください。

4-1.マグネシウム摂取基準


1日のマグネシウムの推奨量は以下のとおりです。

(男性)18~29歳は340㎎、30~64歳は370㎎、65~74歳は350㎎、75歳以上は320㎎
(女性)18~29歳は270㎎、30~64歳は290㎎、65~74歳は280㎎、75歳以上は260㎎

参照【日本人の食事摂取基準2020】
ご自身の年齢を確認してみましょう。

4-2.マグネシウムを多く含む食材


マグネシウムは、藻類、魚介類、穀類、野菜類、豆類に多く含まれています。
乾燥のカットワカメ100gにはマグネシウム460mg含まれていたりと、様々な食材に含まれているので、意識して摂取しましょう。

<まとめ>マグネシウムを意識的に摂取して虫歯予防を


虫歯予防になぜマグネシウムが必要なのか紹介しました。
マグネシウム不足は歯槽骨の形成に関わるので歯の健康維持に大切な栄養素です。
また、マグネシウムは生活習慣病予防も期待できます。
今回の記事を参考にしてぜひ食生活に取り入れてみてください。



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マグネシウムと歯周病の関係とは?具体的な効果も解説!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

皆さんはマグネシウムと聞いて、「歯周病に関係するのか」と疑問に思うかもしれません。
マグネシウムには歯周病の改善や予防効果があります。
具体的には傷口を治す効果により、歯周病でダメージを受けた組織を修復してくれると言われています。
本記事ではマグネシウムと歯周病の関係を具体的に紹介していますので、参考にしてみてください。

1.マグネシウムとは



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マグネシウムは、体内における300種類以上の酵素反応やエネルギー産生をサポートしています。
カルシウムと関係が深いため、骨や歯の形成にも欠かせません。
人間の体内に存在するマグネシウムは25gで、50~60%は骨に分布しています。

2.マグネシウムの全身への効果


マグネシウムの主な全身への効果は4つあります。
全身に効果があるミネラルなので、以下の内容を参考にしてみてください。

①丈夫な骨の維持
1つ目はマグネシウムは骨や歯にカルシウムが行き届くよう調節する役割です。
体内のマグネシウムとカルシウムのバランスを保つと、健康で丈夫な骨や歯につながります。

②高血圧予防

2つ目は動脈を弛緩させ、高血圧を予防する役割です。
具体的にはカルシウムやナトリウムの量を調節して、血圧維持や血液循環を保つ効果があります。

③心疾患予防

3つ目は血液中のカルシウム量を調節し、筋収縮をスムーズにする役割です。
マグネシウム不足は筋痙攣や不整脈になる可能性が高く、狭心症や心筋梗塞の危険性も高まると言われています。

④精神安定効果

4つ目は精神安定効果です。
マグネシウムには神経の興奮を抑え、神経伝達を正常に保つ働きがあります。

3.マグネシウムの歯周病への効果


全身への効果だけではなく、マグネシウムの歯周病への効果も見ていきましょう。
マグネシウムの歯周病への効果は2つあります。

3-1.歯槽骨の維持


前項でも記したように骨とカルシウム、マグネシウムは密接な関係にあると紹介しました。
血中のマグネシウム濃度が低下すると、生命維持のために骨からマグネシウムが放出されます。
結果、大切な歯槽骨の形成を阻害したり、歯周病が悪化してしまうかもしれません。。
マグネシウムは私たちの見えないところで、大切な役割を果たしてくれています。

3-2.歯茎の維持


マグネシウム不足で歯槽骨が形成されないと、歯茎に十分な栄養が行き渡らず歯茎の血行が悪くなると言われています。
歯周病による歯茎ダメージが悪化したり、ダメージ部部分が修復されない可能性が高いです。
歯茎の健康には欠かせないミネラルであり、近年は、歯周病や知覚過敏予防でマグネシウム入りの歯磨きペーストも販売されているほどです。

4.マグネシウムの摂取基準と多く含まれている食材


マグネシウムの食事摂取基準や摂取を推奨する食材を紹介します。

4-1.マグネシウム摂取基準


1日のマグネシウムの推奨量は以下のとおりです。
• (男性)18~29歳は340㎎、30~64歳は370㎎、65~74歳は350㎎、75歳以上は320㎎
• (女性)18~29歳は270㎎、30~64歳は290㎎、65~74歳は280㎎、75歳以上は260㎎
参照【日本人の食事摂取基準2020】
ご自身の年齢を見て参考にしてみてください。

4-2.マグネシウムを多く含む食材


マグネシウムは藻類魚介類穀類野菜類豆類などに多く含まれます。
一例を挙げると、乾燥のカットワカメ100gにはマグネシウム460mg、しらす100gには130mg、油揚げ100gには150mg含まれているので、少しずつ食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

<まとめ>マグネシウムの積極的な摂取で歯周病予防を


マグネシウムにはたくさんの効果がありますが、歯周病を予防する効果もご紹介しました。
また積極的にマグネシウムを摂取すると、歯周病はもちろんですが体の健康維持にも繋がります。
ぜひ、今回紹介した内容を実生活に取り入れてみてください。




医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
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かねろく製薬様の「美腸整活」コラムを執筆させていただきました

このたび、かねろく製薬株式会社様のコラム「美腸整活」の執筆のご依頼に協力させていただきました。
ぜひご一読いただけると幸いです。
(以下のURLをクリックしていただけると見れます)

https://www.kane6.jp/columnlist/202302/

かねろく「美腸整活」.jpg




(お問い合わせ先)
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亜鉛不足は歯の健康維持に直結!?亜鉛と歯の深い関係とは

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

亜鉛は歯の健康維持に大切な栄養素と言われています。
味覚を正常に保つ以外に抗酸化作用や免疫力の低下を防ぐ役割があるためです。
また、免疫力の向上により歯周病菌や虫歯菌から歯を守ってくれる効果も。
今回は亜鉛と歯の関係を具体的に説明していきます。
歯の健康を気にしている方はぜひ参考にしてみてください。

1.亜鉛の役割とは



2023年5月納品②.png

亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つなど7つの役割があります。
以下で具体的に亜鉛の7つの役割を説明していきます。

①味覚を正常に保つ


みなさんも「亜鉛と味覚の関係」は耳にした経験があるのではないでしょうか。
わたし達は舌にある「味蕾(みらい)」で味を感じており、味蕾の材料は亜鉛です。
亜鉛は味覚の維持に重要な栄養素であり、私たちが食事を楽しめるのも亜鉛のおかげでもあります。

②抗酸化作用


亜鉛はビタミンAの代謝を促す効果があります。
ビタミンAは目や皮膚、粘膜の健康維持の役割があるとされており、近年では美容効果も期待出来る「抗酸化作用」が注目されている栄養素です。
また、生活習慣病予防にも効果が期待できます。

③免疫力の向上


亜鉛には粘膜を保護するビタミンAを体内にとどめる効果があり、喉の痛みや鼻水、鼻づまりなどを緩和。

免疫力の向上に繋がるため風邪やウイルスにも罹患しにくくなります。
また白血球にも亜鉛が含まれているので、傷や病気の回復に亜鉛は重要です。

④成長・発育


タンパク質と合わせて亜鉛を摂取すると新陳代謝が活性化されます。
新陳代謝が活発な時期は亜鉛の必要量は増すので、成長期のこどもは過不足なく亜鉛を摂取した方が良いでしょう。

⑤髪や皮膚・粘膜の維持増進の健康維持


皮膚や髪、粘膜は新陳代謝のペースが速いのでタンパク質と亜鉛を積極的に摂取すれば、粘膜の維持、美肌や美髪効果が期待できます。

⑥生殖機能の改善


亜鉛は精子形成に必須と言われており、亜鉛の積極的な摂取により生殖機能の改善にも効果が期待できます。

⑦うつ状態の緩和


感情のコントロールや記憶力保持には、神経伝達物質が正常に作られる必要があります。
神経伝達物質を作るために必要なのが亜鉛です。
亜鉛は精神安定や脳機能を高め、うつ状態の緩和に効果があると言われています。

2.歯の健康維持に亜鉛が必要な理由


そもそも亜鉛は体内で合成できない栄養素なので、食事から摂取する必要があります。
歯の健康においては免疫力の向上や抗酸化作用があるので、重要な役割です。
亜鉛の歯の健康効果を3つ紹介するので参考にしてみてください。

2-1.虫歯や歯周病を予防する


前項でも記載したように亜鉛は免疫力の向上効果があるので、虫歯や歯周病を予防できるでしょう。
亜鉛の1日摂取の推奨量は下記の通りです。


•18~74歳の男性で11㎎
•75歳以上の男性では10mg
•18歳以上の女性で8㎎
【参照】日本人の食事摂取基準(2020年版)

亜鉛を多く含む食品で広く知られた牡蠣(養殖/生)は、100gあたり14.5㎎と多く含まれています。
他にもうなぎの蒲焼100gには2.7㎎、豚の肝臓は100gあたり6.9㎎と、意外にも亜鉛の含有量は多いです。
また研究論文にはなりますが、亜鉛を含むサプリの摂取が歯周病に有用であるとの内容が記載されています。
さまざな研究も進んでいるので、参考にしてみてください。

参考:「歯周病の基本治療におけるコラーゲン・亜鉛配合ゼリー摂取の効果」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/34/3/34_210/_pdf/-char/ja)

2-2.骨粗鬆症を予防し、歯周病予防に


亜鉛は骨や筋肉のもとなので、不足すると骨粗鬆症になるリスクが高いです。
骨粗鬆症の発症の1つにエストロゲンの減少があるので、閉経した女性が該当します。
エストロゲンの減少は歯や歯茎の炎症を起こしやすくなり、歯周病が悪化する可能性もあるでしょう。
骨粗鬆症の影響で歯を支える骨も弱くなるので、歯が抜けやすいと言えます。
歯周病も骨粗鬆症も自覚症状が乏しいので、日頃の食生活の改善や定期受診を心がけましょう。

2-3.炎症や傷が治りやすくなる


亜鉛は、歯周病から発生する炎症性サイトカイン「TNF-α」の抑制作用があると言われています。
亜鉛の積極的な摂取で、歯茎の炎症や虫歯などの炎症も悪化しにくくなる可能性が高いです。

<まとめ>亜鉛を摂取して、歯の健康維持を


亜鉛には歯の健康維持のみならず、全身にもさまざまな効果があります。

体に必要な栄養素ですが、体内で合成できず、食べ物から摂取が必要です。
亜鉛を上手く摂取して、歯の健康につなげていきましょう。
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歯周病予防にはビタミンCが必要って本当!?具体的な効果も説明!

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根です。

歯周病にはビタミンCの摂取が効果的と言われています。
理由は、ビタミンCにはコラーゲン繊維の生成などの働きがあるからです。
特に、コラーゲン繊維は歯茎の健康に必要不可欠です。
本記事では、具体的なビタミンCの歯周病への効果を記載しています。
ビタミンCの効果や歯周病予防を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ビタミンCの歯周病への効果とは



2023年5月納品①.png

ビタミンCがなぜ歯周病予防に効果的なのでしょうか?
理由は冒頭でも記したように「コラーゲン生成の役割」があるからです。
以下で具体的に説明していきます。

1-1.ビタミンCは歯茎の腫れに効果あり


ビタミンCは歯周病予防のなかでも、歯茎の健康維持に欠かせない成分と言われているのはご存知でしょうか?
歯茎はコラーゲン繊維で構成されており、歯と歯茎と歯槽骨を結びつける重要な役割を果たしています。
歯周病にかかった歯茎は、コラーゲン繊維が破壊された状態です。
コラーゲン繊維が破壊されると出血が見られ、重篤化すると歯が抜けてしまう可能性もあります。
ビタミンCは、破壊されたコラーゲン繊維の再生を促してくれるので、歯茎の健康に欠かせない栄養素のひとつです。

2.ビタミンCの一般的な効果と摂取目安量


ビタミンCは、歯茎だけでなく私たちの健康な毎日に必要不可欠な栄養素です。
以下で具体的なビタミンCの効果や摂取目安量を紹介していきます。

2-1.ビタミンCの効果


私たちの体の「酸化防止作用」や「細胞をダメージから守る作用」があります。
また、上記でも説明したようにコラーゲンを生成するためにも必要な栄養素です。
さらに、傷の治癒を促進する効果があります。
他にも食物から鉄分を吸収しやすくしたり、免疫の働きを整え病気の予防に役立ったりと健やかな毎日に不可欠な栄養素です。

2-2.ビタミンCは不足しやすい


日本人の成人の多くはビタミンC不足と言われています。【参照】平成30年国民健康・栄養調査
また喫煙している方は、非喫煙者よりもビタミンCの必要量が多くなっているそうです。
喫煙者の割合はこの10年で減少していますが、30〜60歳代の男性での割合は約3割と高くなっています。【参照】令和元年厚生労働省国民健康・栄養調査

成人で喫煙されている方は、特に意識してビタミンCを摂取する必要があります。
ビタミンCの推定平均必要量は成人で85mg/日です。【参照】日本人の食事摂取基準2020
特に多く含まれている食品は、かんきつ類パプリカブロッコリーいちごキウイと言われています。
なかでもゴールドキウイ1個(100g)には140mgのビタミンCが含まれているので、意識的に摂取していきたいですね。

<まとめ>積極的なビタミンC摂取で歯周病予防を


ビタミンCは歯周病の予防や、歯茎の再生を助ける重要な成分です。
お口の健康だけでなく、抗酸化作用などのうれしい効果もいっぱいあります。
また、成人の方のビタミンCは不足しがちなので、日頃の食事を振り返る機会を設けてみるのも良いでしょう。
今回の記事を参考に、日頃の食事のなかで意識的にビタミンCを摂取してみてください。
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