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虫歯菌が原因で潰瘍性大腸炎のリスクが高くなる!?潰瘍性大腸炎と虫歯の関係

こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。
最近の研究では、虫歯菌や歯周病菌が様々な疾患に影響を与えることが分かっています。

その中でも、虫歯菌が潰瘍性大腸炎の発症のリスクを高めることが報告されました。

潰瘍性大腸炎は難病の一つであり、原因が明らかになっていません。

今回は、虫歯菌と潰瘍性大腸炎の関係についてお伝えします。

1.虫歯菌に感染すると潰瘍性大腸炎のリスクが4倍に!?



2012年に大阪大学や横浜市立大学の研究チームが、虫歯菌と潰瘍性大腸炎のリスクについて研究結果を発表しました。

この研究では、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種を腸炎を発症させたマウスに注射した結果、腸炎が悪化するなどの結果が出ています。

潰瘍性大腸炎は難病指定されており、はっきりとした原因はわかっていないため、治療法の開発につながることも期待されています。

また、潰瘍性大腸炎の患者98人を対象にミュータンス菌の感染を調べたところ、56人に感染が確認される結果となり、発症のリスクは約4倍になることが分かっています。

参考:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG26032_W2A320C1000000/)

2.潰瘍性大腸炎とは?



潰瘍性大腸炎.png

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜にびらん潰瘍ができる炎症性の疾患です。

難病に指定されており、再発と寛解を繰り返すことから長期間の治療が必要になります。

潰瘍性大腸炎の患者数は、平成24年の時点で143,733人となっています。

発症年齢のピークは男女で20代と言われていますが、若年者から高齢者まで幅広く発症します。

2-1.潰瘍性大腸炎の原因


潰瘍性大腸炎の原因は、はっきりとは分かっていないのが現状です。

自己免疫反応の異常や遺伝的な要因などが考えられています。

2-2.潰瘍性大腸炎の症状




潰瘍性大腸炎の主な症状は、次の通りです。

血便
粘血便
下痢
水溶性下痢と出血が混ざる
腹痛
発熱
食欲不振
貧血
体重減少

症状の中には、消化管以外の場所で合併症を伴うこともあります。

関節炎
膵炎
皮膚症状 など

2-3.潰瘍性大腸炎の治療方法



潰瘍性大腸炎の治療方法としては、内科的治療と外科的治療の2つがあります。

内科的治療

腸の炎症を抑えるための薬物治療が中心となります。

原則的には内科的治療を行いますが、症状によっては外科的治療などの手術が必要になる場合もあります。

外科的治療

内科的治療で症状の改善が見られなかった場合や、大量の出血、大腸に穴が空くなどの症状が見られた場合は手術が選択されます。

3.虫歯菌が潰瘍性大腸炎を引き起こす原因とは?



冒頭では、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種に感染することで、潰瘍性大腸炎のリスクが高くなることをお伝えしました。

しかし、はっきりとした原因は分かっておらず、研究結果では、「感染したマウスの肝臓の幹細胞では、炎症に関する物質が作られていた」との記述があります。

「ミュータンス菌」に感染することで、炎症反応が起こり免疫異常が引き金となり、潰瘍性大腸炎の発症に繋がることが考えられています

<まとめ>虫歯の予防と早期治療が健康の維持に繋がる


今回は、虫歯の原因菌の一つである「ミュータンス菌」が、潰瘍性大腸炎のリスクにつながることをお伝えしました。

虫歯を予防するためには、歯磨きによるセルフケアと定期的なメンテナンスが必要です。

虫歯の予防と早期治療が健康の維持につながるため、日々のケアをしっかり行いましょう。


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