60代以降は虫歯の割合が98%以上!唾液の減少にも注意が必要
こんにちは。金沢市で開業している白根歯科クリニック院長の白根和明です。
60代以降は、老化や唾液量の減少により歯の健康リスクが上がります。
厚生労働省の調査では、98%の人が虫歯を有している結果が出ています。
60代以降では歯の健康リスクを日常生活の中で「予防できるか」が大切です。
今回の記事では、60代以降に起こる歯の健康リスクや、歯に良い食品や栄養をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
60代に起こりやすい歯の健康リスクは以下の3つです。
•虫歯
•歯周病
•唾液減少
上記を放置すると、将来歯の喪失につながる可能性が高いでしょう。
また、2016年に行われた歯科疾患実態調査によると、歯の喪失は年齢が高くなるほど進み、高齢者では歯のない人が多くなると言われています。
60代では、有している歯の本数は20本前後が平均です。
【参照】厚生労働省 eヘルスネット
次の項目で、紹介した3つのリスクを詳しく説明します。
60代以降が虫歯になりやすい理由は、加齢により歯を支える骨が痩せ、歯肉も下がり、歯の根が露出するためです。
歯の根には硬いエナメル質がないため、軟らかい象牙質が外界と接してしまいます。
根の象牙質は細菌が入りやすく、エナメル質の5倍虫歯になりやすいです。
厚労省の調査によると、う蝕を持つ者の割合は60代以降では98%であり、多くの60代以降が虫歯を有している結果になっています。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
歯周病は、歯周病菌が好む “歯ぐきからの出血” により細菌が増加し、出血の機会が多いほど細菌の病原性が強くなります。
歯周病菌に感染して間もない頃は病原性が低く、また年齢の若い方は歯周病の症状を感じにくいです。
しかし、60代以降になると病原性が高まり、歯周病が進んでいるケースも多いでしょう。
厚労省の調査では、歯肉出血を有する割合は60代では50%が歯肉出血を有していると結果があります。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
加齢により唾液線の機能が低下し、唾液は出にくくなると言われています。
唾液量が減少すると、飲み込みにくい、口を動かしにくいなどの症状が出て、さらに唾液の量が減る原因になるでしょう。
女性の場合は、閉経など女性ホルモンの分泌量の低下が唾液の量を減らす一因になります。
厚労省の調査では、60代以降では「口腔内の渇き」を感じる人は右肩上がりに増えていきます。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
口腔内の乾燥は、日頃の食事から改善可能です。
次の項目で詳しく紹介していきます。
歯に良い、歯を強くすると言われる栄養素は以下の3つです。
•カルシウム
•ビタミンA
•ビタミンC
次で詳しく説明していきます。
海藻類はカルシウムが多く、ひじき、わかめ、昆布、のりなどです。
海藻類はアルカリ性の高い食品で、口腔内の抗酸化予防やプラーク形成を予防する効果があります。
乳製品もカルシウムが多く、牛乳、チーズ類、ヨーグルトなどです。
カルシウムは歯の再石灰化を促進し、歯を強くする効果があります。
にんじん、パセリ、のり、わかめなどが挙げられます。
ビタミンAは歯のエナメル質を強化し、虫歯や歯周病を予防する効果が高いです。
③ビタミンCが多い食品
焼き海苔、パセリ、ケール、ピーマンなどです。
ビタミンCは歯の象牙質を強化する効果があり、知覚過敏の予防や虫歯の予防につながります。
以上で紹介した食品以外に、繊維質の多い食品は「直接清掃性食品」と呼ばれており、にんじん、レタス、ごぼう、セロリなどが挙げられます。
紹介した食品は、噛む動作で直接歯や口腔内をきれいにしてくれる食品です。
唾液の分泌や顎の筋肉の発達にもつながります。
60代以降は、口腔内の乾燥を感じやすくなると紹介しました。
唾液には口内の汚れや細菌を洗い流す自浄作用や、細菌の発育を抑える抗菌作用があり、60代以降は唾液量の増加が特に必要です。
日頃からできる「唾液の分泌を増やす方法」を紹介します。
噛む動作は唾液腺が刺激されて、唾液分泌が活発になります。
ガムを噛むのも効果的です。
こまめな水分補給は、口腔内の乾燥予防になります。
カフェインには利尿作用があり、水分が排出されてしまうので、水分補給には水がおすすめです。
口呼吸は口腔内を乾燥させるため、鼻呼吸を心がけましょう。
眠っている時に口呼吸になりやすい人は、マウステープなども検討してみてください。
60代以降の方には、虫歯や歯周病、口腔内の乾燥などさまざまなトラブルが起きやすいです。
今回紹介したように、口腔内の健康に良い食品を取り入れれば、口腔内の健康リスクを予防できるかもしれません。
また、口腔内の乾燥を改善する方法も心がけてみましょう。
今回紹介した記事を少しでも皆さんの生活に取り入れてみてください。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
60代以降は、老化や唾液量の減少により歯の健康リスクが上がります。
厚生労働省の調査では、98%の人が虫歯を有している結果が出ています。
60代以降では歯の健康リスクを日常生活の中で「予防できるか」が大切です。
今回の記事では、60代以降に起こる歯の健康リスクや、歯に良い食品や栄養をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
1.60代以降に起こる歯の健康リスク
60代に起こりやすい歯の健康リスクは以下の3つです。
•虫歯
•歯周病
•唾液減少
上記を放置すると、将来歯の喪失につながる可能性が高いでしょう。
また、2016年に行われた歯科疾患実態調査によると、歯の喪失は年齢が高くなるほど進み、高齢者では歯のない人が多くなると言われています。
60代では、有している歯の本数は20本前後が平均です。
【参照】厚生労働省 eヘルスネット
次の項目で、紹介した3つのリスクを詳しく説明します。
①虫歯
60代以降が虫歯になりやすい理由は、加齢により歯を支える骨が痩せ、歯肉も下がり、歯の根が露出するためです。
歯の根には硬いエナメル質がないため、軟らかい象牙質が外界と接してしまいます。
根の象牙質は細菌が入りやすく、エナメル質の5倍虫歯になりやすいです。
厚労省の調査によると、う蝕を持つ者の割合は60代以降では98%であり、多くの60代以降が虫歯を有している結果になっています。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
②歯周病
歯周病は、歯周病菌が好む “歯ぐきからの出血” により細菌が増加し、出血の機会が多いほど細菌の病原性が強くなります。
歯周病菌に感染して間もない頃は病原性が低く、また年齢の若い方は歯周病の症状を感じにくいです。
しかし、60代以降になると病原性が高まり、歯周病が進んでいるケースも多いでしょう。
厚労省の調査では、歯肉出血を有する割合は60代では50%が歯肉出血を有していると結果があります。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
③唾液減少
加齢により唾液線の機能が低下し、唾液は出にくくなると言われています。
唾液量が減少すると、飲み込みにくい、口を動かしにくいなどの症状が出て、さらに唾液の量が減る原因になるでしょう。
女性の場合は、閉経など女性ホルモンの分泌量の低下が唾液の量を減らす一因になります。
厚労省の調査では、60代以降では「口腔内の渇き」を感じる人は右肩上がりに増えていきます。
【参照】厚生労働省 令和4年度 歯科疾患実態調査
口腔内の乾燥は、日頃の食事から改善可能です。
次の項目で詳しく紹介していきます。
2.口腔内の健康に良い栄養素と食品
歯に良い、歯を強くすると言われる栄養素は以下の3つです。
•カルシウム
•ビタミンA
•ビタミンC
次で詳しく説明していきます。
①カルシウムが多い食品
海藻類はカルシウムが多く、ひじき、わかめ、昆布、のりなどです。
海藻類はアルカリ性の高い食品で、口腔内の抗酸化予防やプラーク形成を予防する効果があります。
乳製品もカルシウムが多く、牛乳、チーズ類、ヨーグルトなどです。
カルシウムは歯の再石灰化を促進し、歯を強くする効果があります。
②ビタミンAが多い食品
にんじん、パセリ、のり、わかめなどが挙げられます。
ビタミンAは歯のエナメル質を強化し、虫歯や歯周病を予防する効果が高いです。
③ビタミンCが多い食品
焼き海苔、パセリ、ケール、ピーマンなどです。
ビタミンCは歯の象牙質を強化する効果があり、知覚過敏の予防や虫歯の予防につながります。
以上で紹介した食品以外に、繊維質の多い食品は「直接清掃性食品」と呼ばれており、にんじん、レタス、ごぼう、セロリなどが挙げられます。
紹介した食品は、噛む動作で直接歯や口腔内をきれいにしてくれる食品です。
唾液の分泌や顎の筋肉の発達にもつながります。
3.唾液の分泌を増やすには
60代以降は、口腔内の乾燥を感じやすくなると紹介しました。
唾液には口内の汚れや細菌を洗い流す自浄作用や、細菌の発育を抑える抗菌作用があり、60代以降は唾液量の増加が特に必要です。
日頃からできる「唾液の分泌を増やす方法」を紹介します。
3-1.よく噛んで食べる
噛む動作は唾液腺が刺激されて、唾液分泌が活発になります。
ガムを噛むのも効果的です。
3-2.水分を補給して口の中を潤す
こまめな水分補給は、口腔内の乾燥予防になります。
カフェインには利尿作用があり、水分が排出されてしまうので、水分補給には水がおすすめです。
3-3.鼻呼吸を心がける
口呼吸は口腔内を乾燥させるため、鼻呼吸を心がけましょう。
眠っている時に口呼吸になりやすい人は、マウステープなども検討してみてください。
<まとめ>60代以降は食事を整えて虫歯や歯のトラブル予防を
60代以降の方には、虫歯や歯周病、口腔内の乾燥などさまざまなトラブルが起きやすいです。
今回紹介したように、口腔内の健康に良い食品を取り入れれば、口腔内の健康リスクを予防できるかもしれません。
また、口腔内の乾燥を改善する方法も心がけてみましょう。
今回紹介した記事を少しでも皆さんの生活に取り入れてみてください。
医療法人社団 白根会 白根歯科クリニック
〒921-8172 石川県金沢市伏見新町276-1
TEL:076-208-4618
URL:http://care4618.com/
Googleマップ:https://g.page/r/CfzouwlGAki5EAE
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