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歯周病が関係している「バージャー病」とは?症状や治療法について解説!

こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。

バージャー病」とは、聞き慣れない病名ですが、別名「閉塞性血栓血管炎」と呼ばれることもあります。

末梢血管が閉塞していく病気で、四肢の指先などに虚血状態を引き起こすものです。

特に20〜40代の喫煙する男性に好発すると言われており、歯周病と大きく関係していることが研究で明らかになってきました。

今回は、歯周病が関係している「バージャー病」の症状や治療法について詳しく解説していきます。

1.バージャー病とは?



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バージャー病とは、手足の動脈に炎症が生じて血管が細くなる、あるいは血の塊によって血栓ができ、血管が詰まってしまう病気のことです。

血栓により血管が塞がってしまうと、手足や指先に十分な血液が供給されず虚血状態に陥ってしまいます。

根本的な原因は解明されていませんが、30〜40代の男性に多く見られ、最近では女性の割合も増加。

喫煙が主な原因と考えられていますが、明確には分かっておらず、重症患者の多くから歯周病菌が発見されたことから、歯周病と大きく関係していると考えられています。

1-1.バージャー病の原因



血管に炎症を引き起こすバージャー病の原因は、はっきり分かっていません。

ただし、発症者の多くが喫煙者であることから、喫煙との関連性が指摘されています。

喫煙が大きな原因と考えられてきましたが、研究の結果、バージャー病を発症している患者さん全員が歯周病と診断され、患部の血管からは歯周病菌が発見されたことから、歯周病との関連が分かっています。

バージャー病の原因や悪化する要因として、歯周病菌が大きく関連していることが示されたのです。

1-2.バージャー病の症状



バージャー病の症状には、下記のようなものがあります。

• 手足や指先の冷えとしびれ
• 皮膚が白くなる
• 間欠性跛行(長時間歩くと痛みが出現し休むと痛みが治る症状を繰り返す)
• 重症化すると潰瘍ができる

指先などに十分な血液が供給されず、冷えとしびれの症状が見られるようになります。

また、血色が悪く皮膚が白くなったり、症状が悪化すると間欠性跛行と呼ばれる痛みが出現したり治ったりを繰り返す症状が出現。

そして、さらに重症化すると潰瘍ができ、最悪の場合は手足の先が壊死して切断が必要になるケースもあります。

1-3.バージャー病の治療方法


バージャー病の治療法は、まず第一に「禁煙」を行うことが挙げられます。

禁煙と薬物療法を行い、血液を固まりにくくする抗凝固薬や血管を広げる抗血小板薬、血管拡張薬などを投与。

重症化している場合は、閉塞している血管の前後をつなぎ合わせるバイパス手術なども行います。

ただし、血管が細くなりすぎてしまうバージャー病では、外科的な治療を行うことは難しいケースも多いです。

バージャー病と歯周病の関連性からも、禁煙と同時に歯周病治療を行うことを推奨しています。

<まとめ>日頃から歯周病予防に取り組もう



今回は、歯周病との関連性が判明した「バージャー病」についてご紹介しました。

バージャー病は、四肢の末端の血管を細くしたり、塞いでしまう病気です。

最悪の場合は、四肢の切断が必要になるケースもあるため、早期発見と予防が大切になります。

バージャー病の悪化の原因の要因として、歯周病が指摘されていることから、毎日のケアと定期的な歯科検診に取り組み、歯周病予防を行いましょう。




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