唾液が減ると虫歯になりやすくなる!?唾液の役割について解説!
こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。
口の中には唾液腺から「唾液」が分泌されています。
唾液には、口の中を潤すだけでなく、口の中のトラブルを予防してくれる働きがあるのです。
唾液が減ってしまうと、虫歯などの口の中のトラブルを引き起こしやすくなってしまうため注意が必要になります。
今回は、唾液と虫歯の関係や役割について詳しくお伝えします。
冒頭では「唾液が減ると虫歯になりやすくなる」とお伝えしましたが、まずは虫歯ができる仕組みについてご説明します。
口の中には数百種類もの細菌が存在しており、その中のミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌が虫歯の原因になります。
ミュータンス菌が食べ物の糖分をエサに酸を出す事で、歯が溶けますが、これを脱灰と言います。
酸により歯が溶かされる事で虫歯が進行してしまいますが、唾液は酸を中和してくれる作用があるのです。

ミュータンス菌によって出された酸は、唾液の作用により中和されます。
中和するだけでなく、脱灰された歯を修復してくれる作用があり、これを「再石灰化」と言います。
虫歯ができない状態は、脱灰と再石灰化のバランスが取れている状態です。
唾液が少なくなってしまうなど、両者のバランスが崩れてしまうと虫歯になってしまいます。
次に、唾液の役割について詳しく見ていきましょう。
唾液は1日に約1000〜1500ml分泌され、安静時には毎分0.3〜0.4ml分泌されています。
唾液は口の中で大切な役割を担っています。
①口の中を保護する
唾液は口の中を潤す事で、粘膜を保護してくれます。
唾液が保護してくれるおかげで、口の中が傷つきにくくなるのです。
②消化を助ける
唾液には消化酵素の一種である、アミラーゼが含まれています。
アミラーゼは糖質やデンプンなどを吸収しやすい形に分解する作用があります。
③口の中で食べ物の塊やまとまりを作る
唾液と食べ物が混ざる事で、まとまりやすくなるため、飲み込みを助ける役割があります。
④細菌などを洗い流す
口の中の細菌や食べかすなどを希釈して、洗い流す作用があります。
口の中に有害な物質が入ってきたときには、瞬時に大量の唾液が分泌されます。
⑤歯を保護する
唾液に含まれるタンパク質が歯の表面にバリアを作り、歯を保護します。
⑥歯の再石灰化の作用
先ほどの項目でもご説明した通り、唾液には歯の再石灰化の作用があります。
唾液が正常に分泌されている事で、虫歯を予防することができます。
⑦細菌から体を守る免疫・抗菌作用
口や鼻などから侵入した細菌などから体を守る免疫・抗菌作用があります。
免疫・抗菌作用により、病気を予防してくれているのです。
⑧口の中を常に中性に保つ緩衝作用
唾液には口の中を常に中性に保つ緩衝作用があります。
酸性やアルカリ性の食べ物や飲み物を飲んでも、約10分ほどで中性に戻ります。
この緩衝作用が正常に働かなければ、歯が溶け、虫歯になりやすくなってしまうのです。
口の中の唾液は、様々なトラブルを予防してくれる作用があります。
唾液が減ってしまうと、虫歯や歯周病などを引き起こしやすくなってしまうことが分かります。
唾液が減ってしまう原因について見ていきましょう。
唾液が減る原因としては、下記のようなものが考えられます。
•加齢
•女性ホルモンの低下
•ストレス
•生活習慣
•睡眠薬などの副作用
•糖尿病などの病気による作用
口周りの筋肉の衰えなどの加齢が原因のものや、ストレスなどによって唾液が減ってしまいます。
唾液の分泌を正常に保つためには、ガムを噛むことや保湿ケアをしっかり行うことが大切です。
<まとめ>口の中の健康を保つためにはメンテナンスが大切
虫歯は歯磨きが出来ていないだけでなく、唾液の分泌不足などが原因で起こります。
口の中の健康を保つためには、普段からの歯磨きだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが大切です。
当院では、唾液の性質を判定し、むし歯、歯周病の予防に役立てる、唾液検査システムを導入しております。将来にわたり、お口の中を守っていくためには、ご自分の唾液を知ることは大変意義のあることです。検査ご希望の方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。


金沢の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
http://care4618.com
口の中には唾液腺から「唾液」が分泌されています。
唾液には、口の中を潤すだけでなく、口の中のトラブルを予防してくれる働きがあるのです。
唾液が減ってしまうと、虫歯などの口の中のトラブルを引き起こしやすくなってしまうため注意が必要になります。
今回は、唾液と虫歯の関係や役割について詳しくお伝えします。
1.虫歯ができる仕組みとは?
冒頭では「唾液が減ると虫歯になりやすくなる」とお伝えしましたが、まずは虫歯ができる仕組みについてご説明します。
口の中には数百種類もの細菌が存在しており、その中のミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌が虫歯の原因になります。
ミュータンス菌が食べ物の糖分をエサに酸を出す事で、歯が溶けますが、これを脱灰と言います。
酸により歯が溶かされる事で虫歯が進行してしまいますが、唾液は酸を中和してくれる作用があるのです。
1-1.唾液が再石灰化を助ける

ミュータンス菌によって出された酸は、唾液の作用により中和されます。
中和するだけでなく、脱灰された歯を修復してくれる作用があり、これを「再石灰化」と言います。
虫歯ができない状態は、脱灰と再石灰化のバランスが取れている状態です。
唾液が少なくなってしまうなど、両者のバランスが崩れてしまうと虫歯になってしまいます。
次に、唾液の役割について詳しく見ていきましょう。
2.唾液の8つの役割
唾液は1日に約1000〜1500ml分泌され、安静時には毎分0.3〜0.4ml分泌されています。
唾液は口の中で大切な役割を担っています。
①口の中を保護する
唾液は口の中を潤す事で、粘膜を保護してくれます。
唾液が保護してくれるおかげで、口の中が傷つきにくくなるのです。
②消化を助ける
唾液には消化酵素の一種である、アミラーゼが含まれています。
アミラーゼは糖質やデンプンなどを吸収しやすい形に分解する作用があります。
③口の中で食べ物の塊やまとまりを作る
唾液と食べ物が混ざる事で、まとまりやすくなるため、飲み込みを助ける役割があります。
④細菌などを洗い流す
口の中の細菌や食べかすなどを希釈して、洗い流す作用があります。
口の中に有害な物質が入ってきたときには、瞬時に大量の唾液が分泌されます。
⑤歯を保護する
唾液に含まれるタンパク質が歯の表面にバリアを作り、歯を保護します。
⑥歯の再石灰化の作用
先ほどの項目でもご説明した通り、唾液には歯の再石灰化の作用があります。
唾液が正常に分泌されている事で、虫歯を予防することができます。
⑦細菌から体を守る免疫・抗菌作用
口や鼻などから侵入した細菌などから体を守る免疫・抗菌作用があります。
免疫・抗菌作用により、病気を予防してくれているのです。
⑧口の中を常に中性に保つ緩衝作用
唾液には口の中を常に中性に保つ緩衝作用があります。
酸性やアルカリ性の食べ物や飲み物を飲んでも、約10分ほどで中性に戻ります。
この緩衝作用が正常に働かなければ、歯が溶け、虫歯になりやすくなってしまうのです。
3.唾液が減少すると虫歯になりやすくなる
口の中の唾液は、様々なトラブルを予防してくれる作用があります。
唾液が減ってしまうと、虫歯や歯周病などを引き起こしやすくなってしまうことが分かります。
唾液が減ってしまう原因について見ていきましょう。
3-1.唾液が減る原因
唾液が減る原因としては、下記のようなものが考えられます。
•加齢
•女性ホルモンの低下
•ストレス
•生活習慣
•睡眠薬などの副作用
•糖尿病などの病気による作用
口周りの筋肉の衰えなどの加齢が原因のものや、ストレスなどによって唾液が減ってしまいます。
唾液の分泌を正常に保つためには、ガムを噛むことや保湿ケアをしっかり行うことが大切です。
<まとめ>口の中の健康を保つためにはメンテナンスが大切
虫歯は歯磨きが出来ていないだけでなく、唾液の分泌不足などが原因で起こります。
口の中の健康を保つためには、普段からの歯磨きだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが大切です。
当院では、唾液の性質を判定し、むし歯、歯周病の予防に役立てる、唾液検査システムを導入しております。将来にわたり、お口の中を守っていくためには、ご自分の唾液を知ることは大変意義のあることです。検査ご希望の方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。


金沢の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
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