虫歯の放置は脳膿瘍(のうのうよう)のリスクを高める!虫歯と脳膿瘍の関係
こんにちは。白根歯科クリニック院長の白根和明です。
虫歯の自覚があっても、治療をしていない人も多いのではないでしょうか?
「自覚症状がないから大丈夫」と考えている人もいますが、気付かないところで全身に影響を及ぼしていることもあるのです。
その中でも、虫歯からの感染によって脳に膿がたまる「脳膿瘍」と呼ばれる病気のリスクが高くなると最近の研究で分かってきました。
虫歯から脳の病気になると聞いて驚いた人もいるかもしれません。
今回は、虫歯と脳の病気である「脳膿瘍」について詳しくお伝えします。
「知らない間に虫歯が出来て進行していた」という経験をした人もいるかもしれません。
大人の虫歯は痛みが出にくいため、気付かない間に進行してしまっているケースも多いのです。
子供の歯は大人の歯よりも柔らかく神経も太いため、虫歯の進行が早く痛みも感じやすいことが特徴。
しかし、大人になるとエナメル質や象牙質が分厚くなるため、進行が遅く痛みを感じにくくなるのです。

永久歯は丈夫に出来ているため、進行が遅く、知らない間に進行してしまっているケースも多く見られます。
乳歯よりも進行のスピードがゆっくりであるため、神経を刺激する痛みを自覚して初めて虫歯あることに気付く人もいるでしょう。
2.虫歯の放置は脳膿瘍のリスクを高める
虫歯を放置しても悪化しないと考えている人もいるかもしれませんが、虫歯が原因で脳膿瘍になるリスクが高いことが指摘されています。
ここでは、脳膿瘍という病気について詳しくご説明します。
脳膿瘍とは、脳の中に感染が起こり膿(うみ)が溜まった状態のことを指します。
脳は頭蓋骨や硬膜などの組織に覆われており、無菌の状態です。
しかし、何らかの原因により細菌が入りこみ、膿が溜まってしまうことがあります。
脳膿瘍を引き起こす原因として、直接感染と血行性感染の2つが挙げられます。
①直接感染
直接感染とは、脳に近い部位から直接感染を起こすものです。
中耳炎や副鼻腔炎、上顎の虫歯などが原因として考えられます。
②血行性感染
血行性感染とは、体内に入り込んだ細菌が血液にのって脳に入りこみ、感染を起こすものです。
感染性心内膜炎や膿胸など血液が心臓の左心系に流れ込む病気が原因として考えられます。
脳膿瘍の症状としては、次のようなものが見られます。
• 頭痛
• 発熱
• 意識がぼんやりする
• 痙攣
• 嘔吐
• 手足の運動麻痺
• 感覚障害
• 言語障害
• 神経障害
脳の中の膿によって、脳自体が障害されたり炎症によって起きた浮腫みによって圧迫され、脳機能障害を引き起こします。
2-4.脳膿瘍の治療方法
脳膿瘍の治療方法としては、症状に合わせて保存的療法や外科的療法(手術)が選択されます。
保存的療法を行う場合は、抗生剤の投与やの脳の圧を下げる薬などを用いて、脳のむくみなどを抑えます。
外科的療法(手術)では、頭蓋骨に穴を開けて膿を排出するドレナージ術や頭を開けて膿瘍を取り出す手術などがあります。
虫歯になった歯を放置してしまうと、虫歯は進行して深くなります。
神経に達すると強い痛みが生じますが、神経が死んでしまうと痛みが治まります。
ここで虫歯が治ったと勘違いしてしまう人もいますが、神経が死んだ歯から虫歯菌は歯の根っこに病巣を広げ、簡単に血液に入り込める状態になるのです。
血液に入り込んだ虫歯菌は全身をめぐり、特に上顎の骨に進行し脳膿瘍を引き起こすことが分かっています。
脳膿瘍が発症する原因の一つとして、放置した虫歯が関係していることが分かってきました。
虫歯を放置すると痛みを発するだけでなく、虫歯菌が全身に入りこみ、様々な病気を引き起こします。
虫歯を放置せず、しっかり治療を行うことで脳膿瘍のリスクも下げることができます。
虫歯の予防には歯磨きが重要になりますが、磨き残しや見えない部分もあるため、100%予防できるとは言い切れません。
虫歯を予防するためにも、歯科医院で定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
虫歯になってからではなく、虫歯を予防する前にメンテナンスを行いましょう。


金沢の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
http://care4618.com
虫歯の自覚があっても、治療をしていない人も多いのではないでしょうか?
「自覚症状がないから大丈夫」と考えている人もいますが、気付かないところで全身に影響を及ぼしていることもあるのです。
その中でも、虫歯からの感染によって脳に膿がたまる「脳膿瘍」と呼ばれる病気のリスクが高くなると最近の研究で分かってきました。
虫歯から脳の病気になると聞いて驚いた人もいるかもしれません。
今回は、虫歯と脳の病気である「脳膿瘍」について詳しくお伝えします。
1.大人の虫歯は気付きにくい
「知らない間に虫歯が出来て進行していた」という経験をした人もいるかもしれません。
大人の虫歯は痛みが出にくいため、気付かない間に進行してしまっているケースも多いのです。
子供の歯は大人の歯よりも柔らかく神経も太いため、虫歯の進行が早く痛みも感じやすいことが特徴。
しかし、大人になるとエナメル質や象牙質が分厚くなるため、進行が遅く痛みを感じにくくなるのです。
1-1.知らない間に進行してしまっているケースも多い

永久歯は丈夫に出来ているため、進行が遅く、知らない間に進行してしまっているケースも多く見られます。
乳歯よりも進行のスピードがゆっくりであるため、神経を刺激する痛みを自覚して初めて虫歯あることに気付く人もいるでしょう。
2.虫歯の放置は脳膿瘍のリスクを高める
虫歯を放置しても悪化しないと考えている人もいるかもしれませんが、虫歯が原因で脳膿瘍になるリスクが高いことが指摘されています。
ここでは、脳膿瘍という病気について詳しくご説明します。
2-1.脳膿瘍とは?
脳膿瘍とは、脳の中に感染が起こり膿(うみ)が溜まった状態のことを指します。
脳は頭蓋骨や硬膜などの組織に覆われており、無菌の状態です。
しかし、何らかの原因により細菌が入りこみ、膿が溜まってしまうことがあります。
2-2.脳膿瘍の原因
脳膿瘍を引き起こす原因として、直接感染と血行性感染の2つが挙げられます。
①直接感染
直接感染とは、脳に近い部位から直接感染を起こすものです。
中耳炎や副鼻腔炎、上顎の虫歯などが原因として考えられます。
②血行性感染
血行性感染とは、体内に入り込んだ細菌が血液にのって脳に入りこみ、感染を起こすものです。
感染性心内膜炎や膿胸など血液が心臓の左心系に流れ込む病気が原因として考えられます。
2-3.脳膿瘍の症状
脳膿瘍の症状としては、次のようなものが見られます。
• 頭痛
• 発熱
• 意識がぼんやりする
• 痙攣
• 嘔吐
• 手足の運動麻痺
• 感覚障害
• 言語障害
• 神経障害
脳の中の膿によって、脳自体が障害されたり炎症によって起きた浮腫みによって圧迫され、脳機能障害を引き起こします。
2-4.脳膿瘍の治療方法
脳膿瘍の治療方法としては、症状に合わせて保存的療法や外科的療法(手術)が選択されます。
保存的療法を行う場合は、抗生剤の投与やの脳の圧を下げる薬などを用いて、脳のむくみなどを抑えます。
外科的療法(手術)では、頭蓋骨に穴を開けて膿を排出するドレナージ術や頭を開けて膿瘍を取り出す手術などがあります。
5.虫歯と脳膿瘍の関係とは?
虫歯になった歯を放置してしまうと、虫歯は進行して深くなります。
神経に達すると強い痛みが生じますが、神経が死んでしまうと痛みが治まります。
ここで虫歯が治ったと勘違いしてしまう人もいますが、神経が死んだ歯から虫歯菌は歯の根っこに病巣を広げ、簡単に血液に入り込める状態になるのです。
血液に入り込んだ虫歯菌は全身をめぐり、特に上顎の骨に進行し脳膿瘍を引き起こすことが分かっています。
6.虫歯の治療と予防が脳膿瘍のリスクを下げる
脳膿瘍が発症する原因の一つとして、放置した虫歯が関係していることが分かってきました。
虫歯を放置すると痛みを発するだけでなく、虫歯菌が全身に入りこみ、様々な病気を引き起こします。
虫歯を放置せず、しっかり治療を行うことで脳膿瘍のリスクも下げることができます。
<まとめ>歯科医院での定期的なメンテナンスが大切
虫歯の予防には歯磨きが重要になりますが、磨き残しや見えない部分もあるため、100%予防できるとは言い切れません。
虫歯を予防するためにも、歯科医院で定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
虫歯になってからではなく、虫歯を予防する前にメンテナンスを行いましょう。


金沢の歯医者「白根歯科クリニック」の公式ホームページです。
http://care4618.com
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