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女性に多く歯肉が剥がれる「慢性剥離性歯肉炎」とは?

こんにちは。金沢市の歯医者、白根歯科クリニック院長の白根和明です。

「慢性剥離性歯肉炎」という病名を聞いたことがある方もいるでしょう。

歯肉炎の一つですが、「閉経後の女性が発症しやすい」という特徴がある病気です。

軽く擦ると上皮が剥離しやすく、痛みなども伴い、経過が長期にわたる慢性的な疾患になります。

今回は、閉経後の女性に多くみられる「慢性剥離性歯肉炎」について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.慢性剥離性歯肉炎とは?



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慢性剥離性歯肉炎とは、歯肉を軽く擦ると上皮が剥離しやすく痛みなどを伴う歯肉炎のことです。

難治性の疾患であり、皮膚疾患の一症状として口腔内に出現したとの報告もありますが、ホルモンの影響や細菌、アレルギーによる誘発など、病体本体に不明な点もあります。

特殊な歯肉炎であり、治療法も確立されておらず、痛みに対する対症療法などがメインになります。

また、男性に少なく閉経後の女性に多くみられる傾向がありますが、原因は明らかにされていないのが現状です。

2.慢性剥離性歯肉炎の原因



慢性剥離性歯肉炎が起こる病体の原因については明らかにされておらず、さまざまな病気に伴って歯肉に症状が起きていると考えられています。

閉経後の女性に多いことからホルモンの影響が関与していることも考えられていますが、最近では高齢の男性でも発症例が報告されているため、関連性については不明です。

また、細菌やアレルギーによって誘発されるとの報告や精神的なストレスと関連しているとも言われています。

症状においても数本から口腔内全体に及ぶものまで範囲にも個人差があります。

3.慢性剥離性歯肉炎の症状



慢性剥離性歯肉炎には次のような症状が見られます。

強い痛み
歯肉全体に帯状の浮腫性紅斑が見られる
水疱の形成

歯肉の表面の上皮が剥がれ、露出した組織の部分への接触で強い痛みを生じることがあります。

無症状のまま経過する場合もありますが、激痛を訴えることも多く、緩解期と増悪期を繰り返すことが多いと考えられています。

また、基礎疾患に付随して起こると考えられていますが、長期間にわたり病変が歯肉のみに限局している場合は基礎疾患が把握できないケースもあるでしょう。

4.慢性剥離性歯肉炎の診断と治療方法は?


慢性剥離性歯肉炎の診断は、歯肉に限局する浮腫性紅斑剥離整びらんが特徴であり、痛みや上皮の剥離が確認されることなどが診断の材料となります。

また、歯肉の組織の病理検査の結果から海洋の形成や炎症の慢性化などを示す所見があれば、慢性剥離性歯肉炎と診断されます。

治療については、プラークコントロールを行い口腔内を清潔に保つことが基本になります。

痛みが強い場合は、抗生物質やステロイドなどを併用しながら炎症を抑える治療を行います。

<まとめ>気になる症状があればすぐに歯医者へ



今回は、女性に多く見られる「慢性剥離性歯肉炎」の原因や症状などについてご紹介しました。

慢性剥離性歯肉炎は、歯肉の上皮が剥がれ痛みを伴う病気ですが、原因や病態などは不明な点が多いです。

ストレスやホルモンの影響などが考えられていますが、はっきりとした原因が分かっていないため、対症療法が主な治療方法になります。

少しでも気になる症状があれば、早めに歯医者を受診されることをおすすめします。



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